理想か、現実か。1500万円増額で揺れた日々
① 見積もりを見た瞬間
最終見積もりは、
当初の提示より1500万円の増額でした。
数字を見たとき、正直に言うと怖かったです。
一つ一つは、数万〜20万円程度。
でも、チリが積もれば――
その通りでした。
もともと「最初の提示+500万円くらいまでは想定内」と思っていました。
それが、1500万円。
打ち合わせの帰り道、
「本当に払っていけるのか」と、何度も頭の中で繰り返していました。
理想は手に入りそうなのに、
現実が追いかけてくる感覚でした。
② ローンを現実として計算した
私たちが最終契約を交わしたのは、2024年4月ごろ。
建築費が上がり続けていると言われ始めた頃でしたが、
今ほど“物価高”が強く叫ばれている時期ではありませんでした。
長期金利の引き上げ前ということもあり、
変動金利は0.4%〜0.9%ほどが一般的でした。
最初の見積もりの段階から、
SUUMOの"支払額シミュレーション"を使っていました。
金額が変わるたびに、何度も再計算。
最初の予算と、1500万円オーバー後では、
月々の支払額は約3.5万円上がりました。
たった3.5万円。
でも、毎月のことです。
年間にすると42万円。
10年で420万円。
数字にすると、急に重くなりました。
③ 怖さの正体
怖かったのは、単純な「金額」ではありません。
本当に支払っていけるのか。
そこから、いろいろな妄想が始まります。
将来の子育て費用。
車の維持費と買い替え。
NISAへの積立額。
今後の昇給はどうなるのか。
良い未来だけではなく、
起きたら怖いことも考えました。
もし自分が働けなくなったら。
収入が下がったら。
子どもが「これをやりたい」と言ったとき、
「お金がないから」と言ってしまう未来はないか。
一番怖かったのは、
理想の家を突き詰めることで、子どもの未来を狭めないか、でした。
④ どうやって決めたか
1500万円の増額を受け入れるためにやったことは、大きく3つ。
特別なことではありません。
① 固定費の洗い出し
スマホの契約プラン変更。
光熱費プランの見直し。
生命保険・車両保険・火災保険の保障内容の確認。
意外と、重なっている保障があります。
まずは、無理なく削れる部分から。
② 将来貯金計画の“見える化”
いつまでに、いくら必要なのか。
・40歳、50歳、60歳時点での目標額
・子どもが小学生になるまでにいくら
・大学入学までにいくら
感覚ではなく、数字で置いてみました。
③ 投資の再確認
積立NISAは「とりあえず月3万円」で始めていました。
このまま続けたら将来いくらになるのか。
もう少し増やすべきか。
今のままで十分か。
楽観ではなく、現実的な想定で再計算しました。
⑤ 予算が増えたとき、やってよかったこと
注文住宅で予算が増えたとき、
やってよかったことは3つあります。
・必ずローンを再計算する
・最悪ケースを想定する
・「払える」ではなく「余裕があるか」で考える
特に最後が一番大事でした。
いい家に住みたい。
でも、休みの日にどこにも出かけられない生活は送りたくなかった。
だから固定費はぎりぎりまで削ることを考えましたが、
娯楽費は削りませんでした。
年に数回は旅行にも行きたい。
たとえ家族が増えたとしても。
その余白を残せるかどうか。
そこまで確認して、決断しました。
何度もシミュレーションを繰り返し、
最終的に契約のハンコを押しました。
計算している間は、本当に怖かった。
でも、
「この金額なら大丈夫」と思えたから。
ハンコを押す瞬間は、不思議と怖くありませんでした。
理想と現実のあいだで、たくさん悩む時間は無駄ではありません。
考え抜いた先には、
少しのことでは揺らがない自信が残ります。
もし今、同じように迷っている方がいるなら。
どうか、たくさん考えてください。
焦らずに。
納得できるまで。
