人に会いに行くマーケット 【Footwork & Network vol.31】
4年生になり、いろいろな越境先に行くだけでなく、だんだんと1つの越境先に通うことにも楽しさを感じてきました。今回は、その越境先について書きたいと思います。
それは「IKEBUKURO LIVING LOOP」です。
“IKEBUKURO LIVING LOOP”
池袋リビングループは、池袋駅東口のグリーン大通りを中心に、“まちなかリビングのある日常”というリビングのように居心地の良いまちなかを目指すプロジェクト。
池袋沿線のお店を中心とした、フードやクラフトの屋台、パフォーマンスやワークショップなども並ぶマーケットや、ストリートに設置しているファニチャーなど、来た人がゆったりとくつろげる空間をつくっている。
最初にリビングループに訪れた時は、池袋の繁華街のイメージとは全然違う光景でびっくりした。
リビングループには今までたくさんのゼミ生がお客さんやキャストとして参加していて、運営にはゼミのOGの方2人が携わっている。
マーケットは、ここ何年かは4・5・6月それぞれ1日間の開催と11月は3日間のスペシャルマーケットの開催がある。
私は去年の5月にお客さんとしてマーケットに行った。最初は「まちづくり」に対して何となく面白そうと思ったのがきっかけ。それが私のはじめての越境だった。
それから、6月には当日キャストとして参加し、11月も継続して参加した。2回キャストとして参加した中で、まだボランティアキャストのひとりとして言われたことをやるアルバイト的な関わり方だった気がした。そこで2月26日、キャスト説明会に参加してみることにした。キャストの方が「マニュアルはあるけど自由もあって不完全なのが面白い」と言っていた言葉が印象に残って、もっと深く関わってみたい!と思い事前キャストをやってみることに決めた。

同い年のキャストHちゃんとの出会い
事前キャストとして動き始めて1ヶ月たったぐらい。私と同い年、大学4年生のキャストHちゃんに「循環チーム」に参加しないか、と誘ってもらった。
Hちゃんは池袋の大学に通っていて、2年前からリビングループの事前キャストをやっていて、今ではエリアリーダーを務めたりしている。
「循環」とは持続可能なマーケットを作り、環境にいいことを押し売りではない形で暮らしの中の選択肢として提案するエリア。
マーケットで出たゴミを分別し循環させるサーキュラーステーションや、洗って繰り返し使えるリユースカップの取り組み、ものの循環を意識した商品を販売するお店などが集まってできている。
事前準備に参加してからまもなく、まだ循環について分からないことだらけだったが、やってみるしかない!と思い、循環チームに入った。
そして、5月から循環チームとしてマーケットに参加することになった。(4月はあいにくの雨で中止だった、、)
STREET KIOSKでのこと
5月のマーケットが終わった1週間後の土曜、5月9日にHちゃんに「マーケットの振り返りもかねてKIOSK遊びに行こー!」と誘ってもらい、STREET KIOSKに行った。
STREET KIOSKはマーケットで見られる光景をもっと日常に、また増えるゴミを人の目があることによって減らしていこうというソフトな解決策として始まったもの。平日も含め朝から夜までその日によって色々な店舗が出店し、道行く人のコミュニケーションスポットになっている。
5/9はKOGAREという和素材を使ったフランス菓子のお店が出店していた。(5月のマーケットの時にカヌレを食べておいしかったので、また行けて嬉しかった!)
11時に行き、お店が開店する時間になったが、その日は強風すぎてお店の看板が倒れたり、布が暴れ出したりでバタバタ。さらに店主さんが出すはずだったコーヒー豆をお家に忘れてしまい、どうする!?となったり、何かとハプニングがあった。
そんなこんなで、無事開店できて店主さんたちとHちゃんと話している中で、
Hちゃんが「リビングループ、面白いことやってる人いっぱいいるんですよね。普段そんな会えないじゃないですか!色んな人に会えるからそれが楽しいんですよ!」と。
私はまだ事前キャストになって間もなく、顔見知りも少ない私は、まだその言葉に少しピンと来ていなくて、もっと通って色々な人と関わりたいなと思った。
その後2人でファニチャーに座ってKOGAREのお菓子を食べながら5月のマーケットについて話していると、キャストの1人が。3人で話していると、また1人。他にもリビングループに関わりのある人たち2人がちょっと見に来たり、、待ち合わせしていた訳では無いのに次々と顔見知りが。本当にリビングみたいに人が集まる場所だ。
その後、あとから合流したもう1人を含め、キャスト4人で、マーケットにいつも出店しているイタリアンのお店へお昼ご飯を食べに行くことになった。そこで、Hちゃんが「新しく事前キャストに入ってみてどう?内輪ノリみたいなのがあるんじゃないかなと思ってて」と言った。私は「確かに常連の出店者さんも多いしキャスト同士も既に繋がりができてる感じはするかも」と。その時の素直な気持ちを話した。

人に会いに行くマーケット
そして翌月。6月6日、マーケットの日。22時ぐらいに片付けが終わり、グリーン大通りにキャストで集まっている時、
私「今日ご飯なに食べた??」
キャストのゼミ生「カヌレ食べた!」
私「あーKOGREのか!おいしいよね!カヌレは売り切れてた買えなかったー。」
Hちゃん「分かってくるよね!そうなると楽しいんだよね!」
そう、通って知って行くと楽しい!
以前はマーケットというイベントそのものを楽しみに行っていたけれど、今はそれだけじゃない。5月で初めて行ったお店に、キオスクへ遊びに行く。また6月のマーケットで会って話をする。そんな風なつながり。行けば誰かに会えて、話しができる。そうやって少しずつ顔見知りが増え、人とのつながりが広がっていくこと自体が、リビングループへ通う楽しさになっていた。
最初はコミュニティができているように見えて、勝手に少し入りにくさを感じていた。でも、通っていくうちに、顔見知りが増え、以前話した人とまた会うことが増えた。その経験を通して、私には”閉じた内輪”というより、“通う人を少しずつ受け入れながら広がっていくコミュニティ”のように感じられるようになった。
Hちゃんを見ていると、「リビングループを良くしたい」という思いと同時に「何よりリビングループが楽しいし、人に会えることが楽しい」という思いを感じる。私も最近は、その気持ちが少しずつ分かるようになってきた。新しい場所へ飛び出すこともそうだけど、一つの場所に通い続け、人との関係を育てていくこともまた、越境の面白さなのだと感じている。
これから
池袋リビングループは、私にとって通い続けたい場所になった。それには、そういう場を作ってくれるコアメンバーたちの存在がある。私ももっとそれに近づきたい!これからも、人とのつながりを広げていきたい。11月のマーケットも楽しみだ。
そして、新しい場所へ飛び込むことと、一つの場所との関わりを続けること。そのどちらも経験しながら、自分にとって居心地がよく、自然と「また行きたい」と思えるサードプレイスを少しずつ増やしていけたらと思う。
