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「失われた光」【第2話ダイジェスト】|日向の宮―巫女と光の人―

霧が山を包み、谷の宮が朝日に浮かび上がる。
壹真は縄で縛られたまま、見慣れない衣装の人々を見て悟る――ここは“あちら側”、現代の常識が通じない場所だ。

そこへ現れたのが、白衣に装束を重ねた少女――日向(ひむか)姫。
彼女は壹真に告げる。

「これから、“巫覡(ふげき)選定の儀”を行います。…今日、わたしは――その巫女として、神に問われる」
そして、壹真に微笑む。「あなたは“光の人”。あなたの目が見たものは、きっと意味を持ちます」

壹真は逃げようとするが、武人の佐士(さし)に阻まれる。
宮の外へ無断で出れば“間者”と見なされる――冷静な警戒心が、刃より怖い。

そして儀式。
太鼓の低音が床の文様を震わせ、鈴の音が重なる。巫女たちの舞が神域を清め、空気そのものが変わっていく。

壹真だけに“見えるもの”があった。
鏡の奥から伸びる細い光の糸が、日向姫の胸へ――そして壹真へと結ばれていく。

静寂の中、日向姫の声が落ちる。
「――神は、私を選ばれた」

“光の人”と“巫女”。
ふたりの距離は、運命として近づき始める。

1分でわかる第2話(要点)

  • 壱真は霧の宮で日向姫と対面

  • 佐士の警戒で脱出は失敗(宮の外=即危険)

  • 巫覡選定の儀が始まり、鏡と“光の糸”が動く

  • 日向姫は「神に選ばれた」と宣言


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*おことわり*
本作は、書籍版の完成(2026年10月予定)に向けた制作過程を、Web版として公開しています。
いわば作家の「草稿」です。

通常、草稿は編集者など限られた人だけが目にするものですが、今回はあえてその段階からお届けします。
物語がどのように磨かれ、変化していくのか――その過程も含めて楽しんでいただければ幸いです。

全12話まで、リアルタイム更新で公開していきます。


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