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苦手な仕事を減らすだけで、クライアントへの価値が上がることもある

こんにちは。
起業家サポーターとして、事業の裏側に伴走している福岡すみれです。

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頼まれれば対応できる。
大きなミスをするわけでもない。
クライアントから不満を言われたこともない。

それでも、終わるたびにどっと疲れる仕事があります。

細かな数字を長時間確認する。
急な連絡に、その都度対応する。
ゼロからデザイン案を何パターンも出す。
大人数の打ち合わせで進行を担当する。

できないわけではないから、断るほどでもない気がする。

むしろ、苦手なこともきちんとこなせるほうが、仕事の幅が広がると思って引き受け続ける人もいます。

でも、苦手な仕事に時間と気力を使いすぎると、本来もっと価値を出せるところに力を使えなくなってしまうことがあります。

苦手な仕事を減らすことは、クライアントへの貢献を減らすこととは限りません。場合によっては、減らしたほうが、仕事全体の価値が上がることもあるのです。


苦手な仕事は、作業時間以上に余白を奪う

苦手な仕事は、実際に手を動かしている時間だけを使うわけではありません。

始めるまでに気が重い。
途中で何度も確認したくなる。
終わったあとも、間違いがなかったか気になる。

30分の作業でも、その前後を含めると、長い時間意識を取られていることがあります。

たとえば、SNS投稿の画像制作はできるけれど、毎回デザインを考えることに強く消耗する人がいたとします。

画像を仕上げたあとに、本当は投稿文の整理や発信全体の振り返りまでできる力があるのに、制作だけで疲れ切ってしまう。

すると、クライアントにとって価値が高いはずの、
「最近、このテーマへの反応がよさそうです」
「投稿から申込みページまでの言葉をそろえたほうがよさそうです」
といった気づきを共有する余裕がなくなります。

できることを全部引き受けることで、かえって自分の強みが見えにくくなることもあるのです。

何を減らすかより、どこに力を使いたいか

苦手な仕事を減らそうとすると、「できない人だと思われないかな」「仕事を選びすぎではないかな」と不安になるかもしれません。

でも、大切なのは、ただ嫌な仕事を避けることではありません。
減らした時間と余力を、どこへ使うのかを考えることです。

たとえば、細かな動画編集は時間がかかるけれど、動画の構成を整理したり、発信内容を企画したりすることは得意。

それなら、編集作業の一部は別の人にお願いし、自分は全体の構成や進行管理を担当する形もあります。

問い合わせ対応を一件ずつ行うのは消耗するけれど、よくある質問を整理し、対応フローをつくることは得意。

それなら、すべての返信を抱えるのではなく、テンプレートや判断基準を整える役割に比重を移せます。

苦手な仕事を減らすことで、自分にしか出しにくい価値へ、時間を使えるようになるのです。


「全部できます」より、役割が見える人のほうが頼りやすい

クライアントにとっても、何でも引き受けてくれる人が、必ずしもいちばん頼りやすいとは限りません。

何が得意で、どこまで任せられ、どんな場面で力を発揮する人なのか。
それがわかるほうが、相談しやすいこともあります。

「日々の入力作業より、業務全体を整理して仕組みにすることが得意です」
「デザイン制作だけでなく、発信の目的や導線を考える部分で力を発揮できます」
「細かな作業を広く担当するより、進行管理や優先順位の整理に深く関わりたいです」

こうして役割が見えると、クライアントも「この人には、ここを相談しよう」と判断しやすくなります。

苦手を減らすことは、対応できる範囲を狭めることではありません。
自分がどんな価値を届ける人なのかを、わかりやすくすることでもあります。


手放す前に、苦しさの原因を分けてみる

ただし、苦手だと感じる仕事を、すぐにすべて手放す必要はありません。

仕事内容そのものが苦手なのか。
進め方が合っていないのか。
納期が短すぎるのか。
確認回数が多いことに疲れているのか。

同じ仕事でも、条件を変えるだけで負担が軽くなることがあります。

文章を書くことは好きでも、急ぎの依頼が続くと苦しい。
事務作業は嫌いではないけれど、指示が曖昧だと消耗する。
打ち合わせは得意でも、一日に何件も続くと集中力が切れる。

そんな場合は、仕事を手放す前に、納期や依頼方法、件数、役割分担を調整する方法もあります。

「私はこれが苦手」と決めつけるより、「どの条件だと苦しくなるのか」を見たほうが、自分に合う仕事の形をつくりやすくなります。


得意なことに余白を使うと、見える範囲が広がる

苦手な仕事を減らして余白ができると、単に楽になるだけではありません。

クライアントの話を丁寧に聞ける。
作業の前後まで見られる。
繰り返している問題に気づける。
今後必要になりそうなことを考えられる。

目の前の業務で手いっぱいだったときには見えなかったものが、見えるようになります。

そして、そこで生まれる提案や整理こそ、クライアントから「この人に相談したい」と思ってもらえる価値になることがあります。

すべての仕事を同じように頑張るより、自分の力が生きる場所へ、時間と集中力を配分する。

それは、自分のためだけではなく、クライアントへよりよい仕事を届けるための選択です。


減らすことは、仕事を雑にすることではない

苦手な仕事を減らすと聞くと、楽なことだけを選ぶように感じる人もいるかもしれません。

けれど、自分の限られた時間と力をどこに使うか決めることは、仕事に責任を持つことでもあります。

何でも抱えて、どの仕事にも十分な余裕がなくなるより、
「ここは私が担当します」
「ここは別の方法で進めましょう」
「この部分なら、より深く力を発揮できます」
と伝えられるほうが、長く安定して関われます。

苦手な仕事を減らすことは、自分の価値を減らすことではありません。

むしろ、得意なことや自然に力を発揮できる部分を、クライアントのためにしっかり使える状態をつくることです。

今、頑張っているのに手応えが薄い仕事があるなら、「もっと上手にやるには」と考える前に、

「この仕事に使っている力を、ほかの場所へ使えたら何ができるだろう」
と見てみてください。

減らした先に、自分にもクライアントにも、よりよい仕事の形が見つかることがあります。


最後まで読んでくださってありがとうございます。

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