起業家さんの裏側に入って見えてきた、裏方仕事の本当のおもしろさ
こんにちは。
起業家サポーターとして、事業の裏側に伴走している福岡すみれです。
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「次回の講座、参加者さんへの案内はこの内容で足りるかな」
「当日の進行は決まっているけれど、講師が話しやすいように資料の順番も整えておいたほうがよさそう」
そんなふうに、頼まれた作業の外側まで気になってしまうことはありませんか。
もちろん、勝手に仕事を増やしたいわけではありません。
けれど、日々のやり取りやお客様の反応を見ていると、「このままだと当日バタつくかもしれない」「今のうちに整えておけば、もっとスムーズに進みそう」と見えてくる。
裏方の仕事をしていると、こうした小さな引っかかりによく出会います。
頼まれた作業の先に、事業の流れが見えてくる
以前の私は、裏方の仕事とは、表に立つ起業家さんが動きやすいように、頼まれた作業を正確にこなすことだと思っていました。
日程を調整する。
メールを返信する。
資料を整える。
講座の準備をする。
入金を確認する。
どれも大切な仕事です。
けれど、起業家さんの事業の内側に深く関わるようになってから、裏方仕事のおもしろさは、作業そのものだけではないと気づきました。
起業家さんの頭の中には、常にたくさんのことがあります。
次に出したい商品。
今いるお客様への対応。
発信の内容。
売上のこと。
家族や暮らしとのバランス。
本人の中では全部つながっていても、忙しくなるほど、優先順位や段取りが見えにくくなることがあります。
そんなとき、裏側にいる私たちは、少し違う角度から事業を見ることができます。
たとえば、ある講座の開催準備を手伝っているとします。
依頼されたのは、当日の資料を整え、参加者さんへ案内メールを送ること。
けれど確認してみると、案内メールには開始時間しか書かれていない。事前に準備してほしいものも、当日の参加方法も少しわかりにくい。講師が使う資料には、話す順番とページの流れが合っていない箇所がある。
ここで、資料を整えてメールを送れば、依頼された仕事は完了します。
でも、
「参加者さんが不安なく当日を迎えるには、何が必要だろう」
「講師が内容に集中できる状態にするには、どこを整えたらいいだろう」
と考えると、見る範囲が変わります。
案内文に持ち物や参加手順を加える。
よくありそうな質問を先にまとめる。
講師が進行に迷わないように、資料と台本の順番を合わせる。
そうすると、自分がしているのは、単なる講座準備ではなく、参加する人と届ける人の両方が安心できる場をつくる仕事なのだとわかります。
裏方仕事のおもしろさは、点を線にすること
私は、ここに裏方仕事の本当のおもしろさがあると思っています。
起業家さんが思い描いていることを、実際に動く形へ変えていく。
点在している情報を整理して、次の一手が見える状態にする。
起業家さん本人もまだ言葉にできていない違和感を拾い、事業が進みやすいように整える。
前に立って旗を振る仕事ではないかもしれません。
それでも、裏側で事業の流れをつくっている実感があります。
講座が無事に終わったとき。
参加者さんから「安心して参加できました」と声をいただいたとき。
起業家さんが当日の内容に集中できている姿を見たとき。
自分の名前は表に出なくても、確かにこの場を支えていたと思える。
それは、裏方だからこそ味わえるおもしろさです。
ただ、先回りできる人ほど、何でも抱えてしまいやすいものでもあります。
気づいたことを全部自分で引き受けていると、便利屋のようになり、仕事のおもしろさよりも疲れのほうが大きくなってしまいます。
大切なのは、気づいたことをすべてやるのではなく、まず言葉にして共有することです。
「今回の依頼範囲とは別ですが、ここも整えておくと当日の進行がスムーズになりそうです」
「参加者さんから質問が出そうなので、事前案内に追加してもよいでしょうか」
そんなふうに、気づきを提案として渡してみる。
決めるのはクライアントです。
自分だけで背負わず、一緒に選べる形にすることも、パートナーとしての大切な関わり方だと思います。
明日から、作業の前にひとつだけ考えてみる
明日から、作業を始める前に、こんな問いを置いてみてください。
「この仕事は、誰の、どんな時間を支えているだろう」
講座資料を整える仕事なら、講師が話すことに集中できる時間。
スケジュールを管理する仕事なら、クライアントが大切な判断に使える時間。
お客様対応なら、相手が不安を抱えずにすむ時間。
作業の向こう側にいる人を想像すると、自分が提供している価値が少しずつ見えてきます。
仕事が終わったあとには、完了報告に「何をしたか」だけでなく、「何のために整えたか」を一言添えてみるのもおすすめです。
それだけでも、自分の仕事の見え方は変わっていきます。
裏方の価値は、作業の速さやスキルの数だけではありません。
事業全体を見ようとすること。
相手の意図をくみ取り、形にすること。
お客様がどう感じるかまで想像すること。
そうした視点は、すでに日々の仕事の中で育っています。
頼まれたことの、その少し先を見る。
そこから、作業者ではなく、事業を一緒に進めるパートナーとしての仕事が始まるのだと思います。
裏方は、ただ支えるだけの仕事ではありません。
人と情報と段取りをつなぎながら、事業を静かに前へ進めていく仕事です。
そのおもしろさに気づくと、今まで何気なくやってきた仕事も、少し違って見えてくるかもしれません。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
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