起業家さんが止まってしまうとき、裏側では何が起きているのか
こんにちは。
起業家サポーターとして、事業の裏側に伴走している福岡すみれです。
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「やりたいことはあるんですけど、なぜか進まなくて」起業家さんと話していると、そんな言葉を聞くことがあります。
企画のアイデアはある。
必要性もわかっている。
やったほうがいいことも、本人がいちばんよくわかっている。
それでも、手が止まる。
支える側から見ると、
「何から進めればいいんだろう」
「こちらでできることはあるかな」
「急かさないほうがいいのかな」
と迷うこともあると思います。
でも、起業家さんが止まっているとき、必ずしも「やる気がない」わけではありません。
裏側に入って仕事をしていると、むしろ、考えることや決めることが多すぎて動けなくなっている場面をよく見ます。
止まっているように見えて、頭の中では渋滞している
たとえば、新しい企画を始めようとしているとします。
何を届けるか。
誰に届けるか。
価格をどうするか。
いつ始めるか。
今のお客様への対応はどうするか。
発信は何から始めるか。
一つの企画を動かすだけでも、決めることはたくさんあります。
しかも、小さな事業では、それ以外の仕事も同時に進んでいます。
目の前のお客様への返信をしながら、売上も考える。
打ち合わせをしながら、次の発信も考える。
既存サービスを回しながら、新しい企画もつくる。
こうなると、「企画を進める」という一つのタスクが重たいのではなく、頭の中にある未決定事項が増えすぎていることがあります。
「どうしますか?」と聞かれるたびに、また判断がひとつ増える。
その結果、考えているのに決められない。
決められないから、周りも動けない。
外から見ると止まっているようでも、頭の中ではずっと走り続けていることがあるのです。
裏方にできるのは、答えを出すことより“決めやすくすること”
そんなとき、裏方として何か提案しなければ、と焦る必要はありません。
私たちが代わりにすべてを決めることはできないからです。
でも、決めやすい状態をつくることはできます。
たとえば、
「今決めないと進まないこと」と「来週でもいいこと」を分ける。
話の中に選択肢がいくつも出てきたら、A案・B案として並べる。
過去の話とつながっていない部分があれば、
「以前は〇〇を優先すると話していましたが、今回はどうでしょう」
と判断軸を戻してみる。
あるいは、
「まず日程だけ決めれば、制作は進められます」
と、次に必要な一手だけを切り出す。
すると、たくさんのことが絡まっていた状態から、
「今はこれだけ決めればいいんだ」
と見える瞬間があります。
私は、裏方の価値はここにもあると思っています。
正解を持っていることではなく、散らばった情報や考えを整えて、起業家さんが自分で選べる状態をつくること。
それだけで、止まっていた仕事が動き始めることがあります。
「進んでいない」と感じたときに見てほしいこと
クライアントの返事が遅い。
確認待ちのタスクが増えている。
同じことを何度も話している。
そんなときは、ただ催促する前に、
「何が決まっていないから止まっているんだろう」
と見てみてください。
そして、できそうなら次の3つに分けてみる。
今すぐ決めること。
あとで決めてもいいこと。
こちらで進められること。
これだけでも、かなり整理されます。
たとえば、
「確認お願いします」
ではなく、
「今回はAかBのどちらかが決まれば、こちらで続きは進められます。私はAのほうが今の方針には合いそうだと感じています」
と伝える。
相手に判断を丸投げせず、でも勝手に決めすぎない。
この間の取り方が、裏方として少しずつ育てていきたい力だと思います。
起業家さんが止まっているとき、その人自身が止まっているとは限りません。
考えることが多すぎる。
選択肢が増えすぎている。
優先順位が見えなくなっている。
どこから決めればいいかわからない。
そんな状態になっているだけかもしれません。
だから、支える側ができるのは、無理に背中を押すことではなく、足元を見えるようにすること。
「次はこれを決めれば大丈夫です」
そう言える人がそばにいると、事業はまた動き出します。
裏方は、走っている人についていく仕事だけではありません。
立ち止まったときに、何が詰まっているのかを一緒に見つけて、もう一度進める形に整える。
そこにも、事業を支える大切な役割があるのだと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
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