「私に頼む理由」が言えない人ほど、すでに持っている価値とは
こんにちは。
起業家サポーターとして、事業の裏側に伴走している福岡すみれです。
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「どうして、あなたにお願いするんですか?」
そう聞かれたとき、すぐに答えられるでしょうか。
オンライン秘書ができます。
事務局経験があります。
Canvaが使えます。
LINEの配信設定もできます。
できることなら、いくつか言える。
でも、「ほかの人ではなく、私に頼む理由」となると、急に言葉が出てこなくなる。
「もっと経験が必要なのかな」
「何か専門性をつくらないといけないのかな」
「私よりできる人は、たくさんいるし」
そんなふうに考えてしまう人もいるかもしれません。
でも、私はこれまで支える仕事をしている人たちを見てきて、むしろ逆のことも多いと感じています。
自分の価値を言葉にできない人ほど、「普通にやっていること」の中に、すでに大事な価値を持っていることがあります。
たとえば、クライアントから、
「来月、講座を募集したいんです」
と聞いたとします。
ある人は、「必要な作業が決まったら教えてください」と待つ。
でも、別の人は自然に、
「募集開始日はいつですか?」
「その前に案内ページの修正は必要ですか?」
「前回の参加者さんから多かった質問も、今回の案内に入れておきますか?」
と確認する。
本人にとっては、特別なことをしている感覚はないかもしれません。
「あとで困りそうだから聞いただけです」
そう思っている。
でもクライアントからすると、その確認があることで、頭の中にしかなかった予定が整理されます。
準備の抜け漏れが減る。
直前に慌てることも少なくなる。
つまり、その人が提供しているのは、単なる確認作業ではありません。
「曖昧な状態から、次に動ける状態をつくること」です。
別の例もあります。
お客様から問い合わせが来たとき、質問に答えて終わる人もいます。
一方で、
「この質問、今月3回目だな」と気づく人がいる。
そして、
「同じ質問が続いているので、申込後の案内に追記しておきませんか?」
とクライアントに共有する。
これも本人は、
「何度も返信するのが大変だから」
くらいに思っているかもしれません。
でも実際には、お客様の小さなつまずきを見つけて、サービス全体を改善するきっかけをつくっています。
こういう力は、資格の名前にはなりにくいです。
プロフィールのスキル欄にも書きにくい。
だから、自分では価値だと気づきにくいんですよね。
「私に頼む理由」が言えない人は、自分の仕事を作業名だけで見ていることがあります。
資料を作りました。
メールを送りました。
スケジュールを管理しました。
議事録をまとめました。
でも、本当に見てほしいのは、その作業によって何が変わったのかです。
散らばっていた情報が整理されて、チームが動きやすくなった。
必要な人に必要な情報が届いて、問い合わせが減った。
クライアントの頭の中が整理されて、判断が早くなった。
打ち合わせで決めたことが流れず、実行まで進むようになった。
この「変化」の部分に、その人に頼む理由が隠れています。
そしてもう一つ、自分の価値を見つけるために見てほしいものがあります。
それは、クライアントが自分に話している内容です。
最初は、
「この作業をお願いします」だけだったのに、
最近は、
「これ、どう進めたらいいと思いますか?」
と聞かれるようになった。
業務連絡だけだったのに、
「実は次にこんなことを考えていて」
と、まだ形になっていない段階から話してもらえるようになった。
困ったことが起きたとき、
「とりあえず相談してもいいですか?」
と連絡が来る。
もし、そんな変化があるなら、それもすでに築いてきた価値です。
信頼は、目に見えるスキルだけで生まれるものではありません。
話を途中で決めつけずに聞く。
言葉になっていない意図を整理する。
前に話したことを覚えている。
できないことは曖昧にせず伝える。
問題が起きたとき、誰かを責めるより先に、次にどうするかを考える。
こうしたことの積み重ねで、
「この人には話しておきたい」
「この人と一緒に考えたい」
と思ってもらえるようになります。
もし今、「私に頼む理由が分からない」と感じているなら、いきなり魅力的な肩書きを考えなくても大丈夫です。
まず、最近クライアントから言われた言葉を5つ集めてみてください。
「助かりました」
「安心しました」
「分かりやすいです」
「そこまで気づかなかった」
「話したら整理できました」
そして、「なぜ、その言葉を言われたんだろう」と一つずつ振り返ってみる。
次に、自分が仕事中に無意識にやっていることを探してみてください。
人より早く気づくこと。
つい整理したくなること。
何度も起きる問題を放っておけないこと。
相手が迷いそうなところを先に説明すること。
それは、自分にとって簡単だから価値がないのではありません。
選ばれる理由は、誰にも負けない一つのスキルだけでつくられるものではありません。
同じツールを使える人は、ほかにもいる。
同じ作業ができる人もいる。
それでも、
この人なら背景まで考えてくれる。
この人なら安心して相談できる。
この人なら、止まりそうな仕事を前に進めてくれる。
そんなふうに思ってもらえることがあります。
「私に頼む理由」は、新しくつくるものだと思いがちです。
でも実際には、これまでの仕事の中に、もう何度も表れているのかもしれません。
まずは、いつも通りにやってきたことを、「普通のこと」で片づけずに見直してみる。
自分が何をしたかだけではなく、相手にどんな変化をつくったのかを見る。
その積み重ねを言葉にできたとき、自分の仕事の輪郭は少しずつ見えてきます。
「何ができますか?」への答えだけではなく、
「私が関わると、こんなふうに仕事が進みやすくなります」
と伝えられるようになる。
それは、スキルをもう一つ増やすこととは違う、自分の仕事を育てる一歩だと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
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