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“言われたことをやる人”から“頼れる人”へ変わっていく仕事の景色

こんにちは。
起業家サポーターとして、事業の裏側に伴走している福岡すみれです。

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仕事を始めたばかりの頃は、「何をすればいいですか?」と聞くことが多かったように思います。

依頼されたことを確認して、期限を聞いて、終わったら報告する。
「この資料をまとめてください」と言われたらまとめる。
「この内容をお客様に連絡してください」と言われたら送る。
「この日までに準備してください」と言われたら間に合わせる。

まずは、任されたことをきちんとやる。
それだけでも十分に大切な仕事です。

でも、同じクライアントと関わる時間が長くなってくると、少しずつ仕事の受け取り方が変わってきます。

「これ、何のために使うんだろう」
「このあと、誰が確認するんだろう」
「ここまで整えておいたほうが、次の人が動きやすそう」

言われたことだけではなく、その前後が見えるようになってくる。

私は、この変化の中に、“言われたことをやる人”から“頼れる人”へ変わっていく入口があると思っています。


「次はこれが必要そう」が見えてくる

たとえば、クライアントから「次回の打ち合わせ用に、これまでの内容をまとめてほしい」と頼まれたとします。

最初の頃なら、過去の議事録を確認して、決まったことを整理して提出する。それで依頼は完了です。

でも、事業の流れがわかってくると、

「前回保留になったことも一緒に入れたほうがよさそう」
「この数字があると、次の判断がしやすいかもしれない」
「このままだと、また同じ話をすることになりそう」

と気づけるようになります。

そこで、
「前回まだ決まっていなかった3点も、今回判断できるように入れておきました」と渡せる。

すると、その資料は単なる“打ち合わせ用のまとめ”ではなく、次の判断を進めるための材料になります。

作業そのものが大きく変わったわけではありません。
変わったのは、見ている範囲です。

目の前の依頼だけではなく、その仕事が何につながっているのかを見るようになる。

すると自然と、「ここまでやっておくと助かりそう」という一歩先が見えてきます。


頼れる人は、何でもできる人ではない

「頼れる人になりたい」と思うと、つい何でも引き受けようとしてしまうことがあります。

急な依頼にも全部応える。
知らないことでも何とかする。
相手が困る前に、自分で抱えて解決する。

確かに、それで喜ばれることもあります。

でも、それを続けていると、頼れる人というより「何でもやってくれる人」になってしまうことがあります。

私が思う頼れる人は、すべてを自分でやる人ではありません。

状況を見て、
「今、優先したほうがいいのはこちらだと思います」
「これは私のほうで進められますが、こちらは一度確認してからのほうがよさそうです」
「今後も同じ作業が発生しそうなので、やり方を決めておきませんか」
と伝えられる人です。

つまり、作業だけではなく、判断するための材料まで渡せる。
クライアントにとっては、これがとても助かります。

1人社長や小さなチームでは、起業家さん自身が判断することをたくさん抱えています。

「これ、どうしますか?」が毎日10個届くより、
「AとBがあります。今回はこういう理由でAがよさそうですが、どうでしょう?」
と届いたほうが、ずっと判断しやすい。

頼れるというのは、相手の代わりに全部決めることでも、全部背負うことでもありません。

相手が次に進みやすい形で仕事を渡すことなのだと思います。


「質問する」から「提案する」を少しずつ増やしてみる

最初から事業全体を見る必要はありません。
クライアントのことを理解するには時間がかかりますし、わからないことを確認するのも大切です。

だからこそ、明日からひとつだけ試すなら、「質問する前に、自分の考えを一度つくってみる」ことをおすすめします。

たとえば、「これはどうしたらいいですか?」と聞く前に、
「過去の対応を見るとAがよさそうですが、今回はAで進めてもよいですか?」と考えてみる。

あるいは仕事を受けたときに、
「この依頼の次には、何が必要になるだろう」
と一度だけ想像してみる。

全部当たらなくても大丈夫です。
むしろ、「そこまでは必要ないよ」と言われることもあると思います。

それでも、考えて提案してみる経験を重ねると、少しずつ事業を見る解像度が上がっていきます

クライアントが何を大切にしているのか。
どこまで自分で決めたい人なのか。
どんなところで手が止まりやすいのか。

そうしたことがわかるようになると、仕事の景色は変わります。

「これをやってください」と仕事が降りてくるのを待つのではなく、
「そろそろこれが必要になりそうですね」
「次はここを決めておくと進めやすそうです」
と、一緒に前を見るようになる。

そこには、作業を任されるだけだった頃とは違うおもしろさがあります。

“言われたことをやる人”だった経験が、なくなるわけではありません。

その経験があるからこそ、相手の仕事の進め方を知り、事業の流れを理解し、一歩先を考えられるようになる

頼れる人になるのは、特別なスキルを身につけた瞬間ではなく、目の前の仕事の「そのあと」を、少しずつ見るようになったときなのかもしれません。


最後まで読んでくださってありがとうございます。

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