起業家さんの隣で働く人が持っている、静かだけれど大きな力
こんにちは。
起業家サポーターとして、事業の裏側に伴走している福岡すみれです。
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打ち合わせの終盤、話題がいくつも広がって、起業家さんがふとこう言うことがあります。
「結局、次に何からやればいいんだっけ?」
そこで、今日決まったことを整理する。
「まずはこちらを今週中に。もうひとつは、次回まで保留で大丈夫だと思います」
すると、
「そうそう、それなら進められそう」
と、少し表情が軽くなる。
大きな企画を考えたわけでも、売上をつくったわけでもありません。ただ、散らばっていたものを整理して、次に動ける形にしただけ。
でも私は、こういう場面を見るたびに思います。
起業家さんの隣で働く人が持っている力は、目立たないけれど、事業にとってかなり大きいのだと。
小さな違和感に気づける人がいる
起業家さんは、いつもたくさんのことを考えています。
商品をどうするか。
次は何を発信するか。
お客様にどう届けるか。
売上はどうつくるか。
だから、細かな違和感まで全部拾うのは難しいものです。
そんなとき、隣で働いている人だからこそ気づけることがあります。
「この説明、前回と言っていることが少し違うかも」
「このまま進むと、来週かなり予定が詰まりそう」
「最近、お客様から同じ質問が続いているな」
一つひとつは小さなことです。
でも、その小さな違和感を放置すると、あとで大きな手戻りになったり、お客様の迷いにつながったりすることがあります。
逆に、早い段階で気づいて、
「ここ、一度確認しておきませんか?」
と言える人がいると、軌道修正は小さくて済みます。
これも立派な、事業を動かす力です。
何か問題が起きたあとに解決するだけではなく、問題になりそうな芽を見つけておく。
日々のやり取りを近くで見ている裏方だからこそ、できることだと思います。
起業家さんの「考える余白」をつくっている
裏方の仕事というと、起業家さんの作業を減らす仕事だと思われることがあります。
もちろん、それもあります。
でも、私はそれ以上に「考える余白をつくる仕事」だと感じています。
たとえば、打ち合わせ前に必要な情報がまとまっている。
誰が何を担当するのかが見える。
過去にどういう話をしていたのか、すぐ振り返れる。
起業家さんが判断しなければいけないことだけが整理されている。
こうした状態があると、起業家さんは細かな確認に頭を使わず、本当に考えるべきことに集中できます。
「このサービスをどう育てるか」
「誰に届けたいのか」
「これから事業をどうしていきたいのか」
小さなチームでは、起業家さんの思考そのものが事業の大切な資源です。
だから、その人が考えることに集中できる環境を整えることは、決して小さな仕事ではありません。
資料を整理する。
進捗を確認する。
必要な人へ声をかける。
決まったことを記録する。
ひとつだけを見ると地味に見えても、それらが積み重なることで、「考える余白」が生まれている。
私はそこに、裏方ならではの大きな価値があると思っています。
「私がやったこと」の少し先を見てみる
支える仕事をしている人ほど、自分の仕事を小さく見積もってしまうことがあります。
「ただ整理しただけです」
「ちょっと確認しただけです」
「忘れないように声をかけただけです」
確かに、やったことだけを見ればそうかもしれません。
でも、そのあとに起きたことまで見てみると、景色が変わります。
整理したことで、クライアントがすぐ判断できた。
確認したことで、制作のやり直しを防げた。
声をかけたことで、止まりかけていた企画が予定通り進んだ。
お客様の反応を共有したことで、サービスの改善につながった。
明日、ひとつ仕事を終えたときに、
「これによって、誰が動きやすくなっただろう」
と考えてみてください。
さらに余裕があれば、
「私は、何に気づいたからこの行動をしたんだろう」
まで振り返ってみる。
そこには、自分では当たり前だと思っていた力が隠れているかもしれません。
整理する力。
先を読む力。
人の状況を見ながら調整する力。
小さな変化に気づく力。
こうしたものは、資格の名前のようにわかりやすくはありません。
でも、起業家さんのすぐ隣では、確実に事業を支えています。
起業家さんの隣で働く人は、いつも前に出るわけではありません。
代わりに、止まりそうなところに気づき、散らばったものをつなぎ、次の一歩が見える状態をつくる。
そんな静かな力があるから、事業は前へ進んでいきます。
もし自分の仕事を「大したことではない」と感じる日があったら、作業そのものではなく、その仕事のあとに生まれた変化まで見てみてください。
いつも何気なくやっていることの中に、すでに大きな力があるのだと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
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