「何でもできます」が、いつの間にか苦しい働き方になる理由。
こんにちは。
起業家サポーターとして、事業の裏側に伴走している福岡すみれです。
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「これもお願いできますか?」
そう聞かれると、つい「できます!」と答えてしまう。
SNS投稿の作成を頼まれていたはずが、気づけば画像も作り、予約フォームも整え、問い合わせ対応もしている。
事務局として入った案件で、申込者の管理だけでなく、告知文を直したり、Zoomの設定をしたり、当日の進行表まで作ったり。
できないわけではないし、むしろ頼ってもらえるのはうれしい。
「助かりました!」
「すみれさんに聞けば何とかなる」
そんな言葉をもらうたびに、役に立てたことがうれしくて、また次の「これもお願いできますか?」に応えていく。
でも、あるときふと気づくんです。
仕事は増えているのに、なぜか楽にならない。
できることは増えたはずなのに、自分の強みを聞かれるとうまく答えられない。
「私って、結局何屋さんなんだろう」
支える仕事をしている人から、私はこの悩みを本当によく聞きます。
そして、私自身も、いろいろな仕事を経験してきたからこそ、この感覚はよくわかります。
何でもできること自体が、問題なのではありません。
苦しくなるのは、「できること」が、そのまま「全部自分がやること」に変わってしまうときです。
たとえば、クライアントから「申込が思ったより増えなくて」と相談されたとします。
そこで、
「バナーも作れます」
「LINEの配信もできます」
「LPも修正できます」
と、できることを増やしていくのも一つの関わり方です。
でも、もう一歩だけ視点を広げると、
「そもそも、どこで離脱しているんだろう?」
「申込前の人が知りたい情報は足りているかな?」
「告知から申込後まで、お客様は迷わず進めるだろうか?」
そんな問いが出てきます。
すると、自分が全部を作業する必要はなくなるかもしれません。
申込フォームの項目を減らす。
よくある質問を先に案内する。
配信の順番を整理する。
別の担当者に修正をお願いするための指示をまとめる。
これも、立派に事業を前へ進める仕事です。
私は、裏方の価値は「何個のツールが使えるか」だけでは決まらないと思っています。
クライアントが見落としていることに気づくこと。
情報が散らばっていたら整理すること。
お客様が困りそうなところを先回りして整えること。
「このままだと来月また同じことで困りそう」と感じたら、仕組みに変えること。
こういう力は、資格欄やスキル一覧には書きにくいものです。
でも実際の現場では、こうした力に助けられているクライアントがたくさんいます。
だからこそ、「何でもできます」から抜け出したいと感じたら、明日から少しだけ見方を変えてみてほしいんです。
まず、今日やった仕事を「作業名」ではなく、「何を良くした仕事だったか」で振り返ってみる。
「LINEを配信した」ではなく、
「お客様が次の行動を迷わないように案内した」。
「スプレッドシートを整理した」ではなく、
「チームが状況をすぐ判断できるようにした」。
「問い合わせに返信した」ではなく、
「お客様の不安を解消し、安心して参加できる状態をつくった」。
こうして見ていくと、同じ作業でも、自分が提供している価値が少しずつ見えてきます。
もう一つは、何かを頼まれたときに、すぐ「できます」と答える前に、「これは、何のために必要なんだろう?」と一度だけ考えてみること。
目的がわかれば、頼まれた作業よりも簡単な方法が見つかるかもしれません。逆に、その作業だけでは足りないことに気づく場合もあります。
「何でもできます」は、決して弱みではありません。
いろいろな経験をしてきたからこそ、見える範囲が広い。複数の仕事を知っているからこそ、点と点をつなげられる。
その経験を、「何でも自分でやります」に使うのではなく、「全体を見て、必要なことを考えられます」に変えていく。
その先に、便利な人として頼られ続ける働き方とは少し違う、クライアントと一緒に事業を前へ進める関わり方があると思っています。
できることを、これ以上増やさなくてもいいのかもしれません。
今までやってきた仕事を、少し違う角度から見直してみる。
そこから、自分らしい「支え方」が見えてくることもあります。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
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