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「この金額で大丈夫です」と言う前に、立ち止まって考えたいこと

こんにちは。
起業家サポーターとして、事業の裏側に伴走している福岡すみれです。

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「こちらの業務を、月3万円でお願いできますか?」
そう聞かれたとき、本当は少し迷っているのに、

「はい、大丈夫です」
と答えてしまうことがあります。

断ったら次の人に依頼されるかもしれない。
高いと思われたくない。
まだ自分に自信がない。
仕事をいただけるだけでありがたい。

そんな気持ちが重なると、内容を十分に確認する前に引き受けてしまうんですよね。

けれど、仕事が始まってみると、想像以上に連絡が多い。毎週の打ち合わせもある。急ぎの依頼が入り、修正回数も決まっていない。

最初に聞いていた業務だけでなく、「これもお願いできますか」が少しずつ増えていく。

その頃になって、「この金額では少し厳しかったかもしれない」と気づいても、あとから言い出しにくくなります。

だから金額を受け入れる前に、ほんの少し立ち止まることが大切です。


金額だけを見ても、合っているかはわからない

同じ月3万円の仕事でも、負担はまったく違います。

決まったフォーマットに沿って、月に数回データを入力する仕事。

一方で、日々届く依頼に対応し、クライアントの判断を待ちながら進行を調整し、必要に応じて文章や画像も整える仕事。

どちらも「事務サポート」「運用サポート」という名前で呼ばれるかもしれません。でも、必要な時間も、判断の量も、責任の重さも違います。

価格を考えるとき、つい作業時間だけを見てしまいます。

けれど実際には、
どのくらい連絡に意識を向けておく必要があるか。
どこまで自分で判断するのか。
急な変更がどれくらい起きそうか。
ミスがあったとき、誰にどんな影響が出るのか。

こうした見えにくい負担も、仕事の一部です。


業務内容より「どこまで任されるか」を見る

たとえば、「SNS運用のサポートをお願いしたい」と言われたとします。

投稿予約だけなら、作業範囲は比較的わかりやすい。

でも実際には、投稿文の調整、画像の確認、素材の催促、スケジュール管理、数値の集計、コメント対応まで含まれるかもしれません。

さらに、
「最近、反応が落ちているので内容も考えてほしい」
「告知につながる流れも見てほしい」
となれば、単なる投稿作業ではなく、企画や改善の視点も求められます。

それ自体が悪いわけではありません。

大切なのは、どこまでが今の金額に含まれているのかを、お互いにわかる状態にしておくことです。

「この金額で大丈夫か」を考える前に、「どの範囲なら、この金額で無理なく続けられるか」を見たほうが、話しやすくなります。


安く引き受けることが、優しさになるとは限らない

相手の予算を考えると、できるだけ合わせたいと思うこともあります。

特に、事業を始めたばかりのクライアントや、長くお世話になっている相手には、少しでも力になりたいと感じるものです。

でも、無理な金額で引き受け続けると、次第に余裕がなくなります。

細かな確認が雑になる。
返信が負担になる。
本当は提案できることがあっても、そこまで考えられない。
ほかの仕事とのバランスが崩れる。

結果として、届けられる価値まで小さくなってしまいます。

無理なく続けられる条件を整えることは、自分のためだけではありません。クライアントに安定して仕事を届けるためにも必要なことです。


すぐに答えず、確認する時間を持っていい

その場で金額を提示されたからといって、すぐに返事をしなくても大丈夫です。

「業務範囲を確認してから、お返事してもよいですか」
「想定されている頻度や対応内容を、もう少し教えてください」
「月額に含む範囲を一度整理させてください」

こう伝えるだけでも、反射的に引き受けることを防げます。
確認した結果、提示された金額で問題ないこともあるでしょう。

反対に、業務を一部減らしたり、金額を調整したり、まずは1か月試して見直したりする選択肢もあります。

交渉というと、相手と戦うような印象を持つ人もいます。

でも本来は、どちらかが我慢するためではなく、無理なく続けられる形を一緒に探すための会話です。


金額は、自分の仕事との向き合い方にもつながっている

低い金額を受け入れてしまうとき、単に相場を知らないだけではないことがあります。

頼まれた仕事を断れない。
自分の判断や工夫を、仕事の価値として数えていない。
作業ができるだけで、十分だと思っている。

そんな働き方の癖が、金額にも表れることがあります。

だからこそ、「もっと高く言わなければ」と無理に強気になる前に、自分が実際に何を担っているのかを整理してみてほしいのです。

手を動かしている時間だけではなく、考えていること。
先回りして防いでいること。
クライアントが手放せている判断や不安。
自分が関わることで、進みやすくなっていること。

そこまで見えると、金額の話をするときにも、自分の仕事を小さく扱いにくくなります。

次に「この金額でお願いできますか」と言われたとき、すぐに「大丈夫です」と答えなくても構いません。

何を任されるのか。
どんな責任があるのか。
その条件で、無理なくいい仕事を続けられるのか。
一度立ち止まって考える。

それは、仕事を選り好みすることではありません。
自分にもクライアントにも誠実な形で、長く仕事を続けるための大切な確認です。


最後まで読んでくださってありがとうございます。

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