シアフルプレスリリースコメントのこぼれ話 〜石川善樹さんインタビュー〜 (前編)
こんにちは。シアフルの開発チームです。
最近よく耳にする「ウェルビーイング」。でも改めて「どういう意味?」と聞かれると、言葉にするのは少しむずかしいかもしれません。そこで今回は、ウェルビーイング研究者の石川善樹さんにお話を伺いました。石川さんには、シアフルのサービス開始のプレスリリースにもコメントを頂いておりますが、noteではリリースに収まりきらなかった“こぼれ話”をお届けします。
石川さんのプロフィールです。
石川善樹|YOSHIKI ISHIKAWA
予防医学研究者、博士(医学)
1981年、広島県生まれ。東京大学医学部健康科学科卒業、ハーバード大学公衆衛生大学院修了後、自治医科大学で博士(医学)取得。公益財団法人Wellbeing for Planet Earth代表理事。
「人がよく生きる(Good Life)とは何か」をテーマとして、企業や大学と学際的研究を行なう。専門分野は、予防医学、行動科学、計算創造学、概念進化論など。
新しい言葉が生まれるとき
(開発チーム)
「先生は『ウェルビーイング』という言葉の広がりをどうご覧になっていますか?」
(石川さん)
「新しい言葉が生まれる時というのは、“時代が本質を見失っている時”だと思うんです。たとえば『福祉』とか『幸せ』という言葉は、長く使われてきた分だけ、イメージが先に立ってしまって、本質から離れがちになる。だからあえて分かりにくい言葉を持ち出すことで、人々は『本質ってなんだったっけ?』と立ち返ることができるんですよね。」
――たしかに、聞き慣れた言葉ほど「こういうものだ」と思い込んでしまい、本来の意味を考え直すことは少ないもの。
「ウェルビーイング」というちょっと耳慣れない言葉だからこそ、逆に立ち止まって「自分にとっての幸せって何だろう」と問い直すきっかけになるのかもしれません。
ウェルビーイングの本質とは?
(開発チーム)
「では、ウェルビーイングの本質ってなんでしょうか?」
(石川さん)
「21世紀に入ってから、経済成長、つまりGDPが伸びているのに、生活に充実感を持つ人が必ずしも増えていない。ここに乖離があるんです。だからこそ、『どう生活していきたいのか』『誰と過ごしたいのか』という問いに立ち返る必要がある。それがウェルビーイングの本質だと思います。」
(石川さん)
「つまり、時間の使い方、空間の選び方、そして一緒にいる仲間。その三つをどうデザインしていくか、なんですよね。」
――お金やモノの豊かさだけでは測れないのが、私たちの「充実感」。
どんな時間を過ごしたいか、どこに身を置きたいか、誰と一緒にいたいか。これを改めて考えることこそが、ウェルビーイングの核心なのだと石川さんは言います。読者のみなさんも、今の自分を取り巻く「時間・空間・仲間」をちょっと思い浮かべてみてください。
「-ing」に込められた意味
(開発チーム)
「“Being”ではなく、“Well-being”と現在進行形になっているのも特徴的ですよね。」
(石川さん)
「そうそう。“-ing”は『続いていること』『変わり続けること』を意味しているんです。人は日ごとに、季節ごとに、年ごとに変化しますよね。その変化に気づくことが大事なんです。振り返るからこそ、『あ、こんなふうに自分は変わってきたんだ』と理解できる。それ自体がウェルビーイングなんだと思います。」
――「昨日の自分」と「今日の自分」は、ほんの少し違う。
日々の変化に気づくことができれば、私たちは“今”をもっと大切にできるのかもしれません。ウェルビーイングとは「完成形の幸せ」ではなく、変わり続ける自分を味わうプロセスなのだ、と気づかされます。
編集部コメント(まとめ)
「ウェルビーイング」は、定義を与えるものではなく、「自分にとっての本質は何か?」を問い直すきっかけになる言葉。
あなたにとってのウェルビーイングは、どんな姿でしょう?
👉 次回(後編)では、アプリ「シアフル」の役割や、“やりたくないこと”の大切さについて、石川さんと一緒に考えていきます。
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