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アンパンマン見習い息子の任務は、ぴりりと辛口だ。


1歳半の息子は、アンパンマンが大好き。


アンパンマンとカレーパンマンのぬいぐるみといつも両手を繋いで過ごしている。


先日、大泣きの1歳半検診を頑張ったご褒美に、しょくぱんまんを買ってあげた。


ついに3人のヒーローが揃った。

どうでもいいけど、夫は「3色パン」と呼ぶのがなんかツボ。



ところが、手はふたつしかないので、しょくぱんまんと手を繋ぐことができない。



困った様子の彼だったが、


「手が足りないならママに持ってもらえばいいじゃない!」

という名案を思いついたようだ。



まるで

「パンがないならケーキを食べればいいじゃない」

のマリーアントワネットだ。



というわけで、

アンパンマンとカレーパンマンを連れてきて、カレーパンマンを私に預ける。


そのあと一度戻り、しょくぱんまんを連れてくる。


というルーティンができあがった。




彼は私がどこにいようが何をしていようが、向かう先々でカレーパンマンを渡してくる。


洗い物をしていようが
生肉を触っていようが
お構いなし。


トイレにいると、ゆっくりドアが開き、「ん!」とカレーパンマンを差し出される。


う〜〜〜ん、ありがとう…




さらに最近は、カレーパンマンを受け取った後
「おいらのカレーは、ぴりりと辛口だぜ〜!」
と言わなければならない。


寝る直前になると、ねむねむハイのせいか要求は過激化する。


カレーパンマンを連続高速受け渡ししてくるので、そのたびにセリフを言うのだ。



「おいらのカレーは、ぴりりと辛口だぜ〜!」

「おいらのカレーは、ぴりりと辛口だぜ〜!」

「おいらのカレーは…」

「おいらの…」

「お…」

と、言い切る暇もない。

壊れたラジオのように、セリフを唱える。

しかも少しモノマネしている。


ケラケラ笑うので、かなり似ているのかもしれない。


なかなかぴりりと辛口な要求なので、お願いだから家の中だけにしてくれますように、と祈っているのだが。


3人のヒーローを誰ひとりも置いて行こうとしない。

その正義感は、ちゃんとアンパンマン譲りだ。


君は大好きなアンパンマンに一歩近づいているね。


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