【書籍紹介】『育てたように子は育つ』
年末年始に、ゆっくりと本から学びを得たいと思い、
図書館で本を借りてきた。
私は教育と心理の分野の仕事をしているため、
借りる本は、その分野のものが多い。
不登校
発達障害
子育て
教育
心
そこを深める本を読む。
知識を知ることも大切だし、
一人一人の持つ個性も大切。
たくさん情報はあるけれど、
苦悩や困り感を軽減していくことは、
難しい……
少しでも、
心にすっと届くような
本質を描いているものに触れたい!
そう思い、一冊の本に手を伸ばした。
相田みつを書 佐々木正美著
『育てたように子は育つ』相田みつを いのちのことば
相田みつを
書家であり、詩人である、相田みつをの作品はほのぼのとした優しさと、慈愛に満ちた温かさ、そして邪心のない力強さに溢れています。その作品に触れれば、きっとあなたの心を癒してくれるでしょう。(著書紹介文引用)
佐々木正美
精神科医。1935年生。ブリティッシュ・コロンビア大学児童精神科、国立秩父学園、小児療育相談センター長歴任。川崎医療福祉大学教授。横浜市総合リハビリテーションセンター参与。アメリカ・ノースカロライナ大学医学部精神科臨床教授。子育て協会顧問。(著書紹介文引用)
テーマを「子育て」とされた、出版企画された方の思い、
「若いお母さんとお父さんの子育ての援助になれば」
という思いが伝わる本です。
子どもは未来からの使者といわれます。
この使者たちにどんなバトンをおとなたちは渡すのでしょう。
相田みつをさんのいのちの詩を通し、
精神科医である佐々木正美先生の思索とともに
心に深く響きます✨
子どもをどのように育てたら良いのであろうか。
その真髄を学べると思います。
子どものしあわせを願う思いが
この本には溢れている💖
<目次>
みんなほんもの
欠点
肥料
待つ
ひとりに
出逢い
しあわせは
遠くから
いいですか
自分の番
そのままで
人間はねえ
自己顕示
育てたように
あんなにして
点数
道
泣
つまづいたって
子供への一首
全て読んでいただきたいのですが、
三つ紹介したいと思います。
肥料
あのときの
あの苦しみも
あのときの
あの悲しみも
みんな肥料に
なったんだなあ
じぶんが自分に
なるための
存在する意味や価値のない人間はひとりもいない。だれにとっても意味のない時間はないということである。あらゆる時間のあらゆる営みに意味があり、それぞれの人間の歴史を刻んでいく。
怠けているように見える時間は、大抵は心のエネルギーの充足のために必要な休息の時間なのだ。(中略)本当に十分の休息を与えたあとになってみるとよく分かる。分からないのは、不十分なうちにせき立てて次の活動に追い込むからである。
本当に必要な休息や回り道の時間なのに、だれかが怠けているなどと言うものだから、やがてその子は自分のことを、本当に怠け者で存在価値が小さな人だと思い込んでしまう。
悲しみや苦しみを乗り越えて生き抜く力を子どもに与えることは、自分の価値が大きいものであることを常日ごろ教えておいてやることである。自分の価値を信じる力、深い静かな自信を育てておいてやれば、苦しみや悲しみは喜びや気楽さよりも、真の人格を育てるために大きな潜在力になるであろう。
点数
にんげんはねえ
人から点数を
つけられるために
この世に生まれて
きたのではないんだよ
にんげんがさき
点数は後
育児や教育のもっとも重要な課題は、その子どもが持って生まれた長所に気がついて、それを持っている子どもに心底ほれぼれしてやることだと思う。欠点のない人間なんていないように、長所のない子どももいない。その長所を発見して、いいなあと感激してやって、そのことを子ども自身にも気づかせてやることである。そうすれば、子どもに限らず人間はみんな百点になる。
ところが、親や教師や大人たちが間違うのは、子どもの長所よりも先に短所や欠点の方ばかりを見つけ出して、それを直させようとすることである。欠点などそう簡単に直せるものではない。自分の胸に手を当てて考えてみれば分かることではないか。そんな、どうせそう簡単に直すことなどできない欠点はそのままにしておいて、長所ほうを見つけ出してやれば、子供はその長所を頼りにして生きていける。
育児や教育の下手な人ほど、子どもの弱点や欠点ばかりにこだわっているように思えてしかたがない。
育てたように
子は育つ
親や教師や大人たちが、自分たちの思い通りに子どもを育てれば、子どもたちは他者の思い通りにしか行動できない人間になる。自主性、主体性、創造性といったものは当然育つはずがない。
(中略)
時代や文化の影響を自分の力で上手に取捨選択できるように自分の存在価値を実感できるような子どもにしておいてやればいいと思う。あなたはあなたのままで、他にかけがえのない価値がある。君は君の道を、ただひたすらに歩めば、それで十分である。与えるべきメッセージはそれだけであろう。
結局は、子どもたちは、育てたように育っていく、育っていってくれる。そう信じられる親になりたい、大人になりたいと思う。親が子どもの心を知っているよりも、子どもは親の気持ちをずっとよく知っている、相田さんもそう言っている。
アノネ
親は子供を
みているつもりだ
けれど
子供はその親を
みているんだな
親よりも
きれいな
よごれない眼
でね
『しあわせはいつも』より
相田みつをさんの詩は
本当に心に響きます✨
そして
佐々木正美先生の深く考えられた言葉によって、
大切なことを指し示してくださっています。
子育てをしていく中で、
立ち戻れる場所となる
一冊ではないかと感じました✨
何度も読み、立ち戻り、
子どもたちの未来へバトンをつないでいきたいと、
そんな親や大人でありたいと思う本でした。
皆さまのお役に立てますことを願います✨☺️
・・お読みいただきありがとうございます・・
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