アドラー心理学との出会いと、3歳児に教えられた「勇気づけ」
もし、育児に迷ったり、仕事に追われて心が折れそうになったりしているあなたへ。
この記事を読むと、今より少し心が軽くなり、育児や仕事に向き合う勇気が湧いてくるかもしれません。
なぜなら、私がアドラー心理学に出会い、心が救われたように、あなたもきっと、自分を責める苦しさから解放される一歩を踏み出せるからです。
育児に正解を求めていたあの日
その始まりは、イヤイヤ期の長男に追い詰められた保育園の駐車場でした。仕事で疲れて保育園のお迎えに行くと、そこにはお腹を空かせたイヤイヤ期の息子(怪獣)。チャイルドシートに乗ってくれません。
普段はちょっとしたおやつを用意しているが、その日に限って忘れていました。
私もお腹空いてるし、早く帰って夕飯の支度や明日の準備を終わらせたい。
イライラするのは、次の予定が詰まっていたり、時間的余裕がないからだと、頭では理解しているから怒りを息子にぶつける事は出来ず、自分に落とし込んで自分を責めていました。
「チャイルドシート乗ってください」
「やだ!」
「早くおうち帰りたいよ」
「やだやだやだー!」
なんで車に乗せるだけでこんなに戦わなきゃいけないんだろう。
たまたま立ち寄った本屋で目に入った一冊
そこにはこんな言葉が書かれていました。
「ママは十分頑張っている。自分を責めないで。」
その一言に、ふっと心が軽くなったのを覚えています。
「私、頑張ってるんだ。」
そう思えただけで、あの駐車場での絶望感が少し和らぎました。
それが、アドラー心理学との出会いです。
その後、ベストセラーの『嫌われる勇気』や『幸せになる勇気』を何度も読み返しました。
タイミングよく地元で開催された原田綾子さんの講演会に参加。さらに、思い切って原田さんの講座も受講。原田さんが師事された岩井俊憲さんの本もむさぼるように読み、新潟での講演会にも関東から日帰りで参加するほど、アドラー心理学にのめり込みました。
私を救った「課題の分離」の考え方
実はその頃、職場で上司との関係に悩んでいました。
無視や嫌がらせが続き、ついには人生で初めての過呼吸を経験。
始業のチャイムが鳴ってもトイレから出られなくなってしまったのです。
休職を決断し、その間、アドラー心理学の本を読み、自分を励まし続けました。
「課題の分離」という考え方もその時に学んだ大切な教えのひとつです。
簡単に言うと、
「他人の課題にまで首を突っ込まない。自分の課題に集中する。」
ということ。
つまり、上司の機嫌や態度は上司の課題。
私がどう感じるか、どう行動するかは私の課題。
相手にどう思われるかばかり気にしていては、いつまでも自分らしく生きられない。
それからというもの、嫌がらせや無視をされても「これは上司の課題だから、私のせいじゃない」と割り切るように心がけました。
そうやって少しずつ心のバリアを強くしていったのです。
3歳息子からの勇気づけ
とはいえ、すぐに立ち直れたわけではなく、しばらくは緊張の糸が張り詰めた日々。
そんなある日、長男を保育園に送ったとき、いつも伝えている言葉。
「頑張ってね」
その日、その一言に対して、長男が返してくれたのは、
「ママも頑張ってね」
その瞬間、胸に込み上げるものがありました。
まだ言葉を覚えたての3歳の長男が、初めて私にかけてくれた勇気づけの言葉でした。
勇気づけとは
相手の存在や価値を認めること
共同体の一員であることを感じさせること
困難に立ち向かう力を引き出すこと
たとえば、子どもが何かに挑戦しようとしているとき、
「すごいね!」ではなく「やってみようとするその気持ち、素敵だね」
「えらいね!」ではなく「助けてくれてありがとう」
と「過程に注目」したり「感謝を伝える言葉」をかけることで、子どもの自己肯定感や共同体感覚、内発的動機付けを育むことができます。
つまり「ママも頑張ってね」という一言は、ただの応援ではなく、私が存在する意味を認めてくれた、3歳児なりの立派な勇気づけだったのです。
不完全である勇気
とはいえ、勇気づけ育児を実践できないこともあります。
私も感情的になってしまうことだってあるし、いつも冷静でいるわけじゃない。でも、それでいいんだと思っています。
アドラー心理学は「不完全である勇気」も大切にしています。
完璧な親である必要はないし、失敗だって大切な学びの一部。
大切なのは、失敗から次にどう向き合うかを考えることだと思います。
育児に正解はないけれど、失敗を重ねて少しずつ自分なりの育児の軸ができていくのではないでしょうか。その軸があるからこそ、自分を勇気づけ、どんな困難にも向き合っていけるのかもしれません。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
