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【#05】真夏の蛙化現象。

これまでの話は下からどうぞ (-ω-)/




ー第6章|バームの居場所と黒幕


バームという人間、つまり俺は今、カナダのトロントに居ることになっている。でも実際は今、北海道に住んでいる。




そしてこのことは3歳年下の彼女、チエコも知らない。2年間ずっとね。


北海道に住んでいることがバレないよう、毎日インスタで「@バーム|トロント留学生」として毎日毎日、写真を加工し投稿している。


どうしてこんなことをしているのか?俺自身もよくわかっていない。


ただ、高校卒業する直前、気になっていたチエコと付き合うことに。好きだったチエコと付き合ってからは… もうどうでもよくなってしまった。


そのことを一切チエコには話さない。チエコはいつも「私たち波長が合うね」と言っているが俺自身は一度もそんなことを思ったことがない。


この関係を終わりにしたい。楽になりたい。そう何度も思った。でも自分からすぐに関係を終わらせない辺り俺はどこまでも臆病な人間だ。そして嫌われたくないのだ。なによりマユに。


だからチエコと距離を置くために海外に留学したことにした。


実家に俺が居てはチエコにバレてしまう。だからできるだけ遠くの大学、北海道にある小樽商科大学に進学した。


気になるマユと会えなくなるのは寂しい。寂しいが、それ以上にチエコとの別れ話を切り出すのが怖かったし、マユとの繋がりが消えてしまうのがなんとなく怖かった。でも今年を乗り切ったらチエコは海外に行く。

これで俺たちの関係は自然消滅するはずだ。これでようやく終わる。長かった。


そんなことを考えながら札幌駅を散歩していた俺は完全に油断していた。



肩をたたかれる。誰かと思って振り返るとそこにいたのはチエコのクラスメイトの1人であるイトーである。


「やっぱりバームだ。インスタの写真がたびたび北海道だからさ。どこかにいるんじゃないのかと思ってね」


最悪である。チエコのクラスメイトであるイトーだ。俺がトロントではなく北海道にいることを見越して会いに来たようだ。そういえばこいつは北海道出身か…クソ、油断したな。


「バームさんよ、このことをチエコが知ったらどう思うかな~?トロントではなく北海道にいるなんてね~」


3つも年が下の奴に完全に脅されている。最悪だ。


「チエコにバームが北海道にいることをばらしてほしくなかったらおとなしく計画に協力してよ」


計画?何のことだ?


「バームには共犯になってもらわないとね、織田信長の子孫、大川マユを3日後の花火大会で…殺すのさ」



イトーとあった後、俺はチエコにバレないよう下戸川に戻っていた。インスタは…更新している場合ではない。マユを助けるためだったらもうどうなってもいい。とりあえず頼れる後輩、じゃむ兄に会いに行こう。


【あとがき】
こんなめんどくさいリレーエッセイを始めたイトーダーキ氏。イトーを絶対に悪役にしようと思って書いていました。(ザマーみろ)

北海道とトロントの緯度がほぼ同じなのでバームを北海道に飛ばしました。

事件の種をそろそろ蒔きたいなと思ったら今までの伏線を回収しきれませんでした。じゃむむさん、書きにくい終わり方になってしまいごめんなさい。