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コミュニティとしての「すんで」

突然だが、あなたはどんなコミュニティに属しているだろう?家族や親戚、趣味や学生時代の友人、会社の同僚、といったところが一般的だろうか。
もっとも、昨今は地域や会社といった伝統的なコミュニティが廃れており、孤独死含め、社会問題ともなっている。トランプを生んだのも、そういった文脈であるという言説も見聞きする。
どうしてコミュニティが大事なのか。人間には、他人との繋がりを求める本能があるからだと思う。もちろんペットは補完的要素になるだろうが、できれば生身の人間相手が望ましい。
ではSNSはどうか。マンクラ、株クラという言葉もあるように、一種の仲間意識が芽生え、疑似コミュニティのようになっている。もっともそのコミュニティはオンラインで芽生えたものだが、リアルな交流、つまりオフラインで交流することにより、さらにその絆は強まる(オンラインのみだと弱いのは実感するところだ)傾向にある。オンライン上の出会いをオフライン(リアル)に昇華させたい、という本能が私たちには存在するのだ。
もちろん、オンラインだけで完結する関係性もあり、それはそれで悪くない。当社の【すまい相談サービス:sunde】に置き換えると、メンターさんはメンティー(相談者さん)の相談に乗り、それがきっかけで家購入を果たした場合、定額の紹介料を受け取る、という実益(副業)が存在する。もちろんメンター活動の動機の前提として、相談者に感謝される、人の役に立ちたい、といったプラスの感情が、メンター活動の動機になっているのだろうと思う。
一方で、すんで社はオンラインだけのやり取りだけに特化する戦略を取っていない。つながりはネット空間だけ、ではないのだ。
例えば、年1回のすんでショップ、すんで感謝祭に加え、新年会、オフ会、キャリア塾、フットサル(すんでFC)など、リアルイベントも盛況である。これらの多くは無料イベントであり、イベント単体で見れば収支はまったく合わない。たとえば、ショップで販売したグッズが完売したとしても、社員の人件費を考えると赤字だし、ショップ運営だけでは食っていけない。
では、なぜそんなイベントを開催するのか。すんで社を介してメンター、お客様、フォロワーなどの交流が生まれ、回り回って当社に仲介を依頼してくれる可能性がある(高まる)からだ。
例えばメンター同士で仲良くなり、個別で連絡を取って遊びに行くことは珍しくないし、そこですんで社が話題になれば、仲介会社の第一想起となる。
それがきっかけで、ライフイベントの変化などに伴う家購入、家売却といった不動産にまつわるあれこれ(友人等の紹介を含む)のご相談をいただければ、それが営業のタネにつながる、というわけだ。
だから一見、社員が遊んでいるように見えても、それは営業活動の一環なのである。もちろん、あくまでも(不動産のお困りごとがあったら、すんで社に相談してね・・)くらいのテンションであり、営業として押し付けがましくしない、もし依頼されたらしっかりプロとして仕事をする、というのも重要なポイントだ。たとえコミュニティが楽しくても、仕事面で信頼できないなら相談しようと思わないし、大手に流れてしまう。実務の面では、大手と変わらない、高いレベルでの仕事が求められる。
そうした戦略が取れるのも、仲介手数料はワンショットで比較的高額をいただけるからである。だから例えばメンターを続けるのに会員費を設定したり、sundeに広告を入れたりしなくても、ビジネスが成り立つ。普通の仲介会社だと広告宣伝費がえらいことになると思うのだが、当社は一般的な意味での広告宣伝費は、ほとんどかけていない。
仮に、家購入を考えているAさんがいたとする。Xで情報収集をすると、【すんで埼玉】を見つけ、フォローする。そこから【すんでTOKYOライン】に登録し、物件情報をチェックする。加えてYou tubeを見る、オフ会に参加する。そのオフ会には多数の先輩購入者がいる。話を聞く。これら一連の流れの中で、自分もチャレンジしてみようか、という気になるのである。もちろん当社社員もほぼ全員、家購入を果たしているため、一定の説得力がある。
この戦略の弱点を挙げるとすると、何が打ち手として正解だったのか、それとも不正解だったのか、という答え合わせがしづらいことだ。ボクシングに例えるなら、いろいろな角度からのジャブを撃ち続ける戦法なため、ひとつひとつのジャブの効果測定がしづらい。また、どんぶり勘定になりがちで、出費が膨らむ傾向にある。
コミュニティのことで付け加えるなら、家やローンというのは年収やプライバシーに密接に関連しており、リアルな友達には意外と相談しづらい、Xネームで呼び合っているくらいの関係性がちょうど心地よい、という事情もある。不動産屋とコミュニティ運営は、実は相性がいいというのは発見だった。家を買って終わり、ではなく、その経験、知見をコミュニティの中で伝える、というモチベーションもまた、存在するのである。
以上、すんで社の根幹はコミュニティであり、そのコミュニティが地域の友達をつくる媒介として機能し、そこから不動産仲介の収益につなげている、というビジネスモデルの話でした。


年賀状もコミュニティ意識醸成のひとつ


交流してもらえるきっかけ作り