ADHDとバイリンガル育児|日本語の遅れに悩んだ私が学んだこと
2歳ごろから、娘は他の子よりも活発だった。
じっと座っている事が苦手で
常に人と遊びたい。
当時は保育園の先生や周りの人に
元気で素晴らしいと言われていたが、
成長するにつれて少しずつ
違和感を感じるようになった。
後に、ADHDと
少しだけASDもあると診断された。
さらに我が家は国際結婚家庭で、
家庭内では英語と日本語の二か国語の
両方を使う環境だ。
今日は、バイリンガルでADHDの娘を
育てる中で、私が学んだことを書いてみたい。
ADHDなのか、バイリンガルの影響なのか分からなかった
バイリンガルの子供は、言語取得で
一つの言語に遅れが出る場合がある。
例えば、日本語だけを学ぶ子どもは、
・1日12時間日本語を聞く
・日本語で遊ぶ
・日本語で本を読む
・日本語で勉強する
と、すべての言語学習エネルギーを
日本語に使える。
だが、バイリンガルの子どもは、
・英語6時間
・日本語6時間
のように、言語への接触時間が分散する。
一方でADHDの子供も、
・話を最後まで聞けない
・説明を聞き漏らす
・言葉を整理して話すのが苦手
という特徴がある場合がある。
そのため、
「これは英語と日本語を同時に学んでいるからなのか」
「それとも発達特性なのか」
親として判断するのがとても難しかった。
WISCの結果でも、【言語理解】の評価が低い。
ただ説明文には、
英語で言い換えると説明できる場合が多い
と書いてあった。
学習面でも必ず、
文章問題になると苦手という特性があった。
国語には特に苦戦した。
算数は得意だが、文章がでてくると
まずは問題を理解することに
時間がかかるため苦戦する。
バイリンガルのため日本語の理解が難しいのか、
それとも学習能力自体に劣れがあるのか、
その判断をするのは親として難しかった。
日本語の遅れに焦った時期
娘は英語環境では問題なく会話できるのに、
日本語になると語彙が少なく感じられた。
特に小学生になり、
漢字や作文になると苦戦した。
周りの日本人の子供たちと比べてしまい、
「私の育て方が悪かったのでは」
と思ったこともある。
私とも英語と日本語が半々での会話なので、
家で完全に日本語を使う時間が圧倒的に少ない。
やはり私が頑張って完全日本語で話し、
「しっかりと最初に母国語を決めておけば、こんなことにならなかった。」
そう思ったこともあった。
私が学んだ大切なこと
私の周りには、
ADHDや特性を持つ子を育てている人も
いなかった。
バイリンガル児を育てている家庭も少なかった。
そのため、私は何度も
これから先大丈夫なのかと、不安になった。
「このまま日本語が伸びなかったらどうしよう」
「学校の勉強についていけるだろうか」
「将来、困ることが増えるのではないか」
そんな心配ばかりが頭をよぎっていた。
しかし、
娘の成長を見守るうちに気づいたことがある。
それは、娘は私が思っている以上に、
自分のペースで確実に前に進んでいたということだ。
周りの子と同じスピードではなくても、
昨日できなかったことが今日できるようになり、
少しずつ自分の世界を広げていった。
親である私は、いつの間にか
「今できていないこと」
ばかりに目を向けていたのかもしれない。
その経験からすごく大事なことを学んだ。
言語よりもまず自己肯定感を大切にする
ADHDの子は、
・忘れ物が多い
・集中が続かない
・ミスが多い
ことで、周囲から注意される機会が多い。
そこに、
・日本語が苦手
・漢字が覚えられない
が加わると、
「自分はできない子なんだ」
と思いやすくなる。
でも実際は、
・二つの言語を学び
・ADHDの特性とも向き合い
ながら頑張っている。
まずは「できないこと」よりも
「できていること」に目を向けてみる。
日本語と英語を同時に完璧にしようとしない
私も含め、多くの親が陥りやすいのが、
・英語も完璧
・日本語も完璧
・漢字も学年相当
を目指してしまうことだ。
しかしADHDの子は
優先順位を決めることも必要だ。
例えば、
・会話を優先する時期
・読書を優先する時期
・漢字を重点的にする時期
があっても良いのだ。
漢字は「量」より「定着」
ADHDの子は
ワーキングメモリーが弱いことがある。
また、形(漢字)を覚える事が苦手な子もいる。
そのため、私も娘と毎日やっている事だが、
1日20個覚えるより、
1日3個を確実に覚える方
が効果的だ。
比較しない
日本語だけを学ぶ子と同じ基準で比較すると、
どうしても遅れて見えるのは当然だ。
日本語だけを学んでいる子とは違い、
・日本語
・英語
・ADHDへの対応
を同時に頑張っている。
同じスタートラインではないと理解すること。
そして実際には、
「日本語が遅れている」のではなく、
「日本語と英語の両方を育てている段階」
なのだ。
たくさん褒める
私は10歳の頃、英語なんか全然
話せなかったし、ADHDの診断もなかった。
大人になっても
英語の勉強で苦戦する人がいる中、
もうこの年で英語と日本語どちらも
ネイティブとはラッキーじゃないか。
そう気づくと、
・日本語はどれだけ伸びたか
・英語はどれだけ伸びたか
・両方合わせてどれだけ表現できるか
を見るようになった。
バイリンガルの脳は常に
・今は日本語
・今は英語
と切り替えているため、忙しい。
その上、ADHDの特性とも戦いながら、
頑張っているんだ。
そう思うとすごく誇りに思う。
また、私との毎日の漢字の練習や
クモンに行き始めてから、
成績が一気に上がった。
もし私が子供の頃、
バイリンガルでADHDの特性も
持っていて、娘と同じように頑張れるかと
言われたら、難しいことだと思う。
それなのに娘はできていて、
本当にすごいことだと思う。
最後に
バイリンガルでADHDの子育ては、
正直簡単ではない。
日本語と英語、
そして発達特性。
考えなければならないことがたくさんある。
それでも娘を見ていると、
彼女なりのペースで
確実に成長していることが分かる。
子供は親が思っている以上に、
自分の力で前に進んでいく。
だからこそ私は、
「できないこと」よりも「できること」に
目を向けながら、
これからも娘の成長を見守っていきたいと思う。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
もしADHDや、
バイリンガルの子育てに悩んでいる人
がいましたら、この記事が少しでも
皆さまの子育ての支えになれば幸いです。
♡
