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【日記】「いつも」をやめたら、体の声が聞こえた。

たぶん、息が詰まりそうになっていた。
迫りくる復職に、息の根を止められそうだった。

本来なら、そんなに力をこめて向き合わなくていいのだろう。けど、力加減が下手くそな私は、勝手に肩に力が入ってしまい、気がつけばガチガチな戦闘体制になっていた。

日常の余白が明らかに減って、ずっと緊張し続ける。そんなふうでは、パフォーマンスが良くなるわけもない。気分は高揚し呼吸は浅く、落ち着きがなくなり、このままだとまた調子を崩してしまうと危ぶまれた。

そんな中、今日奇跡が起きた。

職場から帰ってきて洗濯物を取り込んで畳んだ後、病院へ行くまでの間に30分だけ時間が空いた。いつもなら、この時間を読書に充てようとするところだが、今日はなぜかそうは思わなかった。

──スタバでお茶しよう。

思い立った勢いで、病院へ向かう途中にあるスタバへ、車を走らせた。

夕暮れ時を迎える店内は、ドリンクを楽しむ人でいっぱいだった。でも、人数のわりに静かで、少しのざわめきがあるだけだったから、ゆったりとした時間が流れていた。ソファ席を確保し、注文しにレジへ。

いつもなら、十中八九トールサイズのアイススターバックスラテを頼む。しかし、今日はスターバックスラテの気分じゃない。ここでまた、「いつも」をやめることを選んだ。普段は頼まないトールサイズのアイスほうじ茶&クラシックティーラテを頼み、席についた。

一口飲んでみる。すると、今まで味わったことのない、深い癒しが心の奥で広がった。

さっぱりとしたほうじ茶と紅茶の味わい。すっきりとした香りの中に感じる、ほのかな甘み。これでもかと砂糖をガンガン入れたような暴力的な甘みとは違う、頭を優しくなでてくれるような味。

それが、今日の私にちょうど良かった。
求めていた癒しが、そこにあった。
森林で深呼吸したときのように、新鮮な空気が私の体を巡った。

心の奥底で、優しい甘みに癒されることを待っていた。それに気づかないまま、私は本能に従って行動しただけだ。それなのに、思いがけない深い癒しが得られた。

いつも通りスターバックスラテを頼んでいたら、きっとこんな気持ちを味わうことはなかっただろう。ミルクのまろやかさだけでは決して知り得なかった世界を、ほうじ茶&クラシックティーラテで見ることができた。

「いつも」をやめたいとき。
それはもしかすると、無意識のうちに本能が体のサインを訴えているときかもしれない。

体の声って、調子に乗ると無視してしまう。
そのままにすると息苦しくなり、自分を見失う。
余裕がないと、声に気付けない。

私がご機嫌でいるためには、余白が必要だ。
余白を埋めようとするのではなく、余白のまま受け入れるのが良さそうだ。

ティーラテを味わい、そんなことを思った。
溶けて小さくなった氷が、グラスの底に落ちて音を立てた。私の体と心が、チャージされた合図だった。

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