嫉妬モンスターのエサやり日記
私は、心にモンスターを飼っている。
名前は「嫉妬」という。
嫉妬は、普段の生活では出てこない。日常生活に人を妬む要素がほぼないからだ。例えば友人が、私よりもキラキラした日常をインスタグラムにあげたのを見たところで、「ま、まぶしい」と思うだけ。それ以上の感情は湧いてこない。「私もこんな風になりたい」と思えば嫉妬心もわいてくるだろうが、日常の世界に嫉妬のエサになるようなものは落ちていないようだ。
私が嫉妬するエサが落ちているのは、創作の世界。
つまり、noteだ。
noteには、素晴らしい書き手がたくさんいる。書き手のすべてに敬意を持っている気持ちに、嘘偽りはない。しかし、自分と肩を並べていたと思ったら、ある日突然ごぼう抜きにされる。そういうプラットフォームだ。そこがnoteの面白いところで魅力でもあるけど、同時に私の嫉妬モンスターのエサになる。
例えば、こんな感じ。
私「あ、あの人が面白い記事書いてる」
嫉「うまそうなエサ、みつけた♡」
私「あの人の記事、たくさんスキやコメントがついてる」
嫉「おおっと、ここにもエサが♡」
私「あの人が注目記事に選ばれてる!」
嫉「特大のエサ、みーつけた。おなか一杯になりそう♡」
モヤモヤする出来事があるたび、嫉妬モンスターはほくそ笑む。そして、エサを口に放り込み、もぐもぐと嬉しそうに食べる。おかわり大好き食いしん坊なので、放置しておくと厄介だ。おかわり要求に従順でいると、モンスターの身体はあっという間に大きくなり、私の心を支配しようとする。
嫉「ねえ、おかわりちょうだい♡もっとモヤモヤしなよ♡」
要求はとどまるところを知らない。
それなら、こちらだって手を打たなければ。
いつだって嫉妬にもてあそばれると思うなよ。
私「あの人、人気あるなぁ。いいな」
嫉「お、モヤモヤしてるぞ。エサだ♡エサ♡」
私「私は、まだ力が足りないんだな。頑張ろうっと」
嫉「っておい!モヤモヤしないのか!こんなのまずくて食えねぇよ!」
嫉妬モンスターが小さくなった。その調子。
私「あの人、いっぱいスキもらって羨ましいな」
嫉「よし、今度こそ!エサだ!エサ!」
私「私にも伸びしろがあるはず!いい記事目指すぞ!」
嫉「だからさ、なに前向いてんだよ。味、薄いな」
こうやってモヤモヤの味付けを薄くしてやると、モンスターは大きくなれない。しかしモンスターだって、ただでは転ばない。
私「あの人、注目記事になるの何回目だっけ。すごいな」
嫉「確か、5回ぐらい選ばれてるな。うまそうなエサだ♡」
私「私、このところ全然選ばれてないからうらやましい」
嫉「そうだろう?もっとモヤモヤしちゃいなよ♡」
私「私も頑張ってるんだけどな」
嫉「その調子♪モヤモヤすると、エサが増えるな♡」
何と、駆け引きをしてくるではないか!何とか私のモヤモヤを大きくして、おいしいエサにありつこうとしている。あざといヤツだ。ここで負けるわけにはいかない。
私「書かないと選ばれないから。書こう」
嫉「はっ?何言ってんだ。地道って言葉が、オレは嫌いだ!!」
みるみる嫉妬モンスターは小さくなっていく。しかし消えることはない。なぜなら、私の心にすっかり棲みついているのだから。せめてモンスターをでっぷり太らせないように、エサはできる限り小さく、適度に運動(創作)させて、適度に休ませて付き合っていくしかない。
嫉「今日もモヤモヤ来ないかな♡」
私のモヤモヤを待ち構えるように、嫉妬モンスターは今日も口を大きく開けて待っている。
私の嫉妬なんて面白いかなぁと思っていたのでスルーしていましたが、やはり素通りできないので、ぎりぎりだけど参加します。
