眩しくて尊い。|創作大賞感想
アルロンさんのエッセイ『限界オタク♂、推しアイドル♀のコスプレをして本人に会いに行く。』は、タイトルからして何だかすごそうだ。アルロンさんがいい意味でぶっ飛んでいるのは以前から知っているが、このエッセイもぶっ飛んでいそうな香りがする。
ワクワクしながら読み進めると、私の知っている推し活のさらに上をいく推しっぷりで、度肝を抜かれた。課金とか会いにいくというのはオタクあるあるだと思うけど、アルロンさんはそんなところではとどまらない。行け行けアルロン!と勝手に心の中でけしかけていたら、まさかの展開が待っていた。
推しとお揃いコーデをするという。もう一度言う。女性である推しの格好を、男性であるアルロンさんが身に纏うと言っている。
え、女装、行っちゃう?
アルロンさんが、またひとつ新たな扉を開くのだろうかとドキドキしてしまった。性別違うのに、どうやってお揃いにするんだろう。興味が湧いてくる。
アルロンさんが工夫を凝らしてお揃いコーデを完成させていく様は、読んでいて笑いが込み上げるも、うんうんと納得してしまった。周りに配慮して一線を超えないのも、慎重で真面目なアルロンさんらしい。
推しであるしずくさんの反応がとても良いところが、読んでいる私まで嬉しくなってしまった。全力で喜んでくれ、しかも自分用にもチェキを撮ってしまうほど受け入れてくれるところに、しずくさんの器の大きさを感じた。きっとアルロンさんが、ふざけた発想ではなく真摯にコスプレに向き合ったのが伝わったのだろう。手持ちの服を活用しながらお揃いにする工夫が、しずくさんを喜ばせたに違いない。
私はここまで誰かにハマったことは、残念ながらない。(ジュビロ磐田は推し活ではなく生活である)
だから、推し活をしている人を羨ましく思う時もある。誰かを一途に応援するエネルギーは、眩しくて尊い。
今でもご本人と交流があるのが、何とも素晴らしい。誰にでも真似ができることではない。
それもきっとアルロンさんが、節度ある態度で全力応援していた賜物だと思う。これからのアルロンさんとしずくさんに幸あれ。
