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【掌編小説】「おかえり」と言ってくれるまで|ChatGPT三題噺

「ハックション!」

俺は盛大にくしゃみをした。幽霊になってもう2年なのに、アレルギー症状だけは生きている人間と同じように出る。イネ科の花粉のシーズンには、俺の鼻はずるずるするし、目は赤く充血する。

なんだよ。
幽霊界にもアレルギーってあるのかよ。
誰も教えてくれなかったじゃないか。

ひとり呟いていると、またくしゃみが出そうになった。何とか止めようと我慢する。もう幽霊だから、別にくしゃみしたところで誰かに聞こえるわけではない。それでも生きていたころの癖で、人がいるとついくしゃみを我慢してしまう。

俺はくしゃみを連発しながら、人込みをすり抜けた。すると、横道に入ったところで自動販売機を見つけた。近くにいる女子高生たちが自販機を目の前に話をしている。

「この自販機、『おかえり』って言ってくれることがあるらしいよ」
「え?ホントに?信じられない!」
「この前、すみれが言ってたんだよ。『おかえり』って言われたって」
「うそー!えー、じゃあ、私たちもやってみようよ」

女子高生の一人がさっそく自販機の前に立ちはだかった。緑茶のボタンを押し、スマホをかざして決済する。しかし、無情にも自販機はいたって普通にゴロンと緑茶を出しただけだった。「おかえり」はどこからも聞こえない。

「やだー!恥ずかしかったー!」
「ぜんぜん『おかえり』なんて言わないじゃん」
「そりゃいうわけないよ、普通の自販機だもん」

女子高生たちはキャーキャー騒ぎながら、どこかへ去っていった。しかし俺は自販機のことが気になって仕方ない。本当にこの自販機は「おかえり」って言うのなら、その瞬間を見てみたい。幸い(?)、幽霊の俺にはありがたくもないほど時間がある。俺は自販機の横のゴミ箱に腰掛け、様子を見守ることにした。

すると、幽霊仲間のテツヤがやってきた。
自販機を見つめる俺を不思議がっている。

「よう!なにやってんだ?」
「ああ、この自販機、『おかえり』って言ってくるときがあるんだってさ」
「なにそれ?この自販機、俺たち幽霊の仲間?」
「そんなことはないと思うけど、言うんだったら見てみたくてさ。その瞬間を待ってるんだ」

俺がそう言うと、テツヤは呆れた顔をした。

「お前って暇な奴だな。俺はカスミちゃんとこれからデートだから、ちょっと抜けるわ。じゃあな」

テツヤは幽霊の中でもリア充なだけあって、今日も楽しそうだ。何でもこの前、カスミちゃんにLINEの既読無視を怒られたらしい。そんなテツヤには、よくわからない自販機に付き合っている暇はないらしく、さっさと行ってしまった。

ひとりになった俺は、また自販機を見つめる。するとそこへ、疲れた感じのサラリーマンが来た。身なりは整っているが、汗だくで今にも干からびそうだ。彼は自販機を見るなり、飛びつくように駆けつけた。そして、スマホを出し、麦茶を買った。

その時だった。

「オカエリ」

自販機がついにしゃべった。いかにも電子音声という声で、昔の宇宙人みたいな感じだけど、確かに今、「おかえり」って言った。

俺は感激を隠しきれず、その場で拍手した。
幽霊だから、拍手の音は彼に聞こえない。
だから、思う存分感激してやった。

しかし彼は、買った麦茶を取り出しながら、気味悪そうに自販機を見上げた。そして、一口麦茶を飲んだら、足早に立ち去ってしまった。

それにしても、この自販機は人を選んで「おかえり」って言っているのだろうか。それともランダムに言っているのか。気になって突き詰めたくなった。そこで、しばらく観察してみることにした。

その後、5人ほどこの自販機に立ち寄ってドリンクを買っていった。しかし、誰にも「おかえり」とは言わない。

──これは、検証に相当時間がかかりそうだ。

俺が覚悟を決めたと同時に、雨が降ってきた。遠くから雨に濡れた小学生の女の子が、走って近づいてくる。俺は、自販機の陰にあった忘れ物の傘を、彼女が通るタイミングで地面に倒した。彼女はじっと傘を見る。誰のものかわからないから、手を出すか決めかねているのだろう。しかし彼女は、傘を手に取らずに、また走り出した。

俺は降りしきる雨の中、自販機を見つめた。
いつか「おかえり」と言ってくれるまで。

(1,700字)


あまりに書くネタが思い浮かばないから、ChatGPTちゃんに三題噺のお題を出してもらいました。

いいね、三題噺!では、ちょっとひねりつつ、日常と非日常のあいだを泳げるようなお題を3つ出してみるね。

お題:
1.忘れ物の傘
2.「おかえり」と言う自動販売機
3.アレルギー持ちの幽霊

現代っぽさと不思議さをかけ合わせてみたよ。
リアルでもファンタジーでも、どっちに転んでも面白くなるはず。

書いてみたくなったら、どの方向にするか一緒に練っていこうか?

ヤスさんの三題噺並みに難しいお題出されたけど、これを何とか調理してみましたよ。

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