コンソメコンソメパンチパンチ
カルビーのポテチが大好きである。
特にコンソメパンチ。
本音を言うと、コンビニ限定のWコンソメパンチが一番好きだけど、飽きずに食べ続けられるのはコンソメパンチなので、コンソメパンチを買っている。アラフィフでポテチなんてふくよか一直線だと言われようと、私のメンタル安定のために買う。
思えば幼い頃から、コンソメ味の食べ物が好きだった。スナックだけでなくスープも好きだ。苦手だったニンジンも、コンソメ味だったら難なく食べられた。苦味が嫌だったピーマンも、コンソメ味だったら食べた。母の買い物について行ってコンソメの箱を見つけては喜ぶ、ちょっと変わった子どもだった。夢は、コンソメキューブを飴のように口に入れて舐めることだった。
コンソメは旨みがギュッと身を潜めていて、口に入れた途端に花が咲くみたいに口じゅうに旨みが広がる。その瞬間がたまらない。一口含むと、いつも味の広がりを確かめるようにじっとしてしまう。誰もその様子に気づいていないけど、私の中では大切な儀式だ。コンソメ百花繚乱を存分に楽しむのが、私のQOLをあげる秘密である。
子どもの頃食べていたコンソメに一番近いのが、カルビーのコンソメパンチである。実家の味付けをさらにグッと凝縮した旨味に、虜になった。他のメーカーのコンソメ味も食べた。だが、甘い。私がコンソメに求めているのは甘さではない。旨味だ。甘いコンソメが好きな人もいるだろうけど、私は違う。コンソメといったら甘味より旨味だ。断然旨味。そこを忠実に守っているカルビーのコンソメパンチが、やはり王道である。カルビーはよくわかっている。だって「パンチ」ってついているんだもん。只者じゃない、強そうなイメージがある。
程よくガツンとくる味わいは、単調な毎日にスパイスを与えてくれる。どこを切り取っても同じような日々に、コンソメパンチがあるときだけはコンソメ色に変わる。さすが「パンチ」と言ってくるだけある。やっぱりただのコンソメじゃなくて、「コンソメパンチ」だ。
暑苦しいほどコンソメパンチへの愛をたぎらせている。家族はコンソメパンチの袋を見つけると、「あ、お母さんのね」と暗黙の了解で勝手に封を開けない。なぜなら、酔っ払った夫が私が寝た後でコンソメパンチを食べ尽くして、翌朝私からカミナリを落とされるおぞましい事件があったからだ。それ以来、コンソメパンチの管理は私が厳重に行うようになった。ストックが切れたら買う。淡々と消費していた。
しかし昨日、異変が起こった。
ストックがなくなったコンソメパンチと、最近子どもたちのブームになっているピザポテトをスーパーで買った。なのに夜、夫が違うスーパーでコンソメパンチを買ってきた。ポテチの在庫が、一気に3袋になった。

もはや、コンソメパンチ富豪の気分である。2袋もあるなら、自棄コンソメパンチ1袋喰いも安心してできる。それだけじゃない。広い心で子どもと一緒に味わえる。いつもは恐る恐る食べている子どもたちに、「たくさんあるから食べていいよ」と言える。2袋がくれる余裕は半端ない。今や、お釈迦様より広い心を持っていると思う。
コンソメパンチ愛をまさか言語化する日がくるとは思っても見なかったけど、書いたらスッキリした。私はこれからも、コンソメパンチと共にある。
