雪かきで見つけた小さな温もり
「札幌,21年ぶりの大雪」
というニュースでの報道通り,1月25日の雪はすさまじいものでした。
しんしんと絶え間なく降り積もり,積雪は100センチ超え。翌日,駐車場の車を掘り起こすのに2時間近くかかりました。
でも,雪が降って良いこともありました。それは,ご近所の方とお話ができたことです。
私は,昨年から集合住宅に住んでいますが,ご近所の方と顔を合わせる機会がほとんどありませんでした。
ところが,この大雪で雪かきをしながら,
「たくさん降りましたね」
「お疲れさまです」
といった挨拶から始まり,自然と会話を交わすことができたのです。
私の車の左隣の方は,いつも周りの雪まで除けてくださるので,
「いつもきれいにしてくださって,ありがとうごさいます」
と直接お礼を伝えることができました。
右隣の方とは,二言三言話していくうちに,故郷の話で盛り上がりました。彼女も私と同じ東北出身。雪にはある程度慣れているものの,
「さすがに,これだけ降られると辛いね…」
と笑い合いました。
彼女は,
「私,雪は嫌いじゃないんです。雪景色を見ると,心が落ち着くから」
と話してくれました。
「たしかに…。雪を見てほっとする感覚,わかります。寒さが厳しくなればなるほど,空気が澄んで景色がより美しくなる感じも良いですよね」
と私。
それから,雪国トークでしばし盛り上がりました。
雪かきを終えて,買い物に出かけました。人一人がやっと通れる程の狭い道を歩いていると,向こうからゴミ袋をたくさん抱えた若い男性が駆けてきました。思わず道を譲ると,
「すみませーん,ありがとうございます!」
と感じの良いあいさつをして,通り抜けて行きました。
「いったいどちらへ?」
と目で追うと,少し離れたところにごみ収集車が停まっており,彼は持っていたごみ袋をポンポンと投げ入れていました。いつもなら,ごみステーションのすぐ脇に車を停めるのでしょうが,大雪のため,安全な場所に停車して,そこから集積所の間を何度も往復していたのです。
幹線道路まで行くと,郵便配達のバイクの方の姿もありました。転倒を防ぐため,両足をペダルから離し,地面すれすれにしながら,慎重に運転していました。「どうかご無事で」と願わざずにはいられませんでした。
ごみ収集の方も,郵便配達の方も,仕事とはいえ,この悪天候の中での懸命な姿には,本当に頭が下がる思いでした。
雪かきの疲れもあり,どこかで温かいものを食べたくなり,急きょカフェに入ることにしました。
ドアを開けたとたん,そこは別世界。店内はポカポカと温かく,お客さんたちがリラックスしながら食事を楽しんでいます。みな笑顔で幸せそうに見えました。
雪の中,このようなホッとする場所を提供してくださるお店の方にも,感謝の気持ちが湧いてきました。
私たちの生活は,本当にさまざまな方に支えられているのだと実感した一日でした。



(滑り止めの砂をまいた道)


(真ん中が高くなった道)

