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比翼連理

 出会いがあり、祝福もあり、そして別れもある。人生とはそういうものだ。受け入れたくない現実はいつも突然、容赦なくやってくる。今回も例外なくそうだった。

 翼を広げたみたいな全体のシルエットが、初めて生で見た時から大好きだった。何の偶然か、私の人生そのものなくらい大好きなバンドと同じシルエットだった。現在お休み中のあのバンドと重ねていた訳ではないけれど。
 こちら側の勢いを迎え撃つかのようなコンビネーションの熱量が、本当に大好きだった。あの翼の揚力に身を任せて、どこまでも飛んでいけるような、そんな気がしていた。初めて見た時からずっとずっと、大好きだった。

 上記の感情は、もう全部過去形になってしまった。翼のうち片方は、空を飛ぶ高度が、揚力が、どうやらもう片方とは少し違ったのかもしれない。こちら側から推し量れるようなことは無いけれど、ただ、寂しかった。
 出会いがあれば、いつか別れが来る。でも、こんな形になるとは思っていなかった。永遠なんてないんだ。二十数年生きてて何度も何度も、絶望するくらいに学んだはずなのに、また性懲りも無く永遠を信じてしまった。あの翼がどこまでも連れて行ってくれて、たくさんの景色を見せてくれるのだと、信じて疑わせないような力を彼らは確かに持っていた。そんな彼らだからこそ、大好きだった。無いはずの永遠を信じてしまうくらいには、大好きだった。

 あと少しで、片方の翼はここでは無いどこかへ羽ばたいて行ってしまう。

 それでも、彼が築いた礎はこれからも翼の一角であり続けるだろうし、もう片方の翼はきっと羽ばたくのを辞めない。ああ、また永遠を信じてしまった。こんな文章をつらつらと書き連ねても尚、私は彼らの未来に永遠を望んでしまう。だからきっと、これからも私は彼らのことが、彼らの音楽が、彼らが見せてくれる景色が大好きだ。大空はきっと美しいだけでは無いけど、彼らが駆け抜けていく空が輝かしいものであるように願わずにはいられない。

 どうか、それぞれの道に光が差しますように。彼の、そして彼らの未来が、幸せなものでありますように。

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