ピカソが作ったおもしろいもの。
昔。ピカソという人がいた。
(ほとんどの人が知っているはず)
ピカソの絵で有名なのは、ゲルニカ。
それと、泣く女。
それ以外にもたくさんの作品を残したけれど、
不思議な絵が多い。
でも、最初からあのような作品ではなく、
15歳の時に描いた作品は、
写実的で古典的な描写だった。
ピカソについて調べてみると、
彼は、色んな実験(!?)をして
作品作りをしていた。
絵の基礎はバッチリなので、
それを崩したり組み立てたり、
新しい要素を入れてみたり。
それで出来上がった作品を見て、
人々がびっくりするのを楽しんでいたようだ。
そんなピカソが、ある時、
写真を切り抜いて貼った作品を作った。
コラージュと呼ばれるものだ。
様々な写真を組み合わせて一つの作品を作る。
そこには、
様々な風景が生まれ。
様々な感触があり。
様々な驚きがある。
たくさんの物語があり。
それが一つの作品になっている。
「おもしろい!」
コラージュは彼の作品の一つの手法となったけれど。
それを研究した人がいた。
コラージュ。
たくさんの写真を集めて作った作品。
それは実は、
その作品を作った人の「心が現れる」ということ。
芸術作品全般。
そうと言えばそうなのだけれど、
コラージュの場合、
もともとあった写真を、
自分の好みで選び。
自分の好みで切り取り。
自分の好みで貼り付けていく。
素材のリサイクルじゃないけど、
写真の二次加工な感じ。
そこに、それを選んで切り取って貼った人の心が現れる。
「これって、心理学と組み合わせられないか?」
そう考えた人がいた。
そして現在。
コラージュを使った心理療法(セラピー)が生まれている。
パッと見は、ただ写真を貼っているだけ。
だけれどもそこには、
作品を作った人の「心」が現れている。
何を選んだか?
どんな形に切り取ったか?
どんな組み合わせで貼っているか?
好きなものはどれか?
嫌いなものはどれか?
どの位置に貼っているか?
はみ出しているかどうか?
重ねているか?
スペースを取っているか?
その他いろいろ。
作品を見ることで、
その人の心がわかる。
好きなこと。
嫌いなこと。
こだわっていること。
大切にしていること。
やりたいこと。
やりたくないこと。
今の気持ち。
将来の希望。
そんなものが、作品のあちこちに見え隠れする。
コラージュを作っていると、
心のいろんなところが動くのがわかる。
写真を選ぶときのワクワク。
写真をハサミで切る時の感触。
写真をどこに貼ろうか?と考えている時は、
パズルを組み立てているかのよう。
写真に糊をつけて貼る時は、
糊のひんやりした感触が心地よかったり。
思うように貼れたり、貼れなかったり。
思うように出来たり、出来なかったり。
葛藤や納得や、色んな心の動きを伴う。
なので。
出来上がったコラージュを見ると、
自分の気持ちがわかる。
もっと言うと、
コラージュを読み解ける人(セラピスト)がそばにいれば、
また違った視点で面白いことを見つけられたりする。
コラージュは作っている時も。作った後も。
自分の心を知る、
とっても面白くて興味深いツールなのだ。
ピカソが作ったコラージュ。
きっと、彼の心の秘密がいっぱい詰まっているに違いない。
あなたが作ったコラージュも。
きっと、たくさんのものが入っていることだろう・・・。
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