結局は、子供とのしがらみをつくることが大事なのだと思う
2学期に向けて、特別支援教育コーディネーターとして学校支援体制の計画を立てています。
現在、ある学年の子どもがクラスを勝手に抜け出し、廊下を徘徊したり運動場で遊んだりしている状況が1学期まで続いていました。
担任の言うことを聞くことはありません。一度、「あ、授業を受けなくてもいいんだ」「担任の言うことを聞かなくてもいいんだ」という誤学習をしてしまい、それからというもの、好き勝手な言動が目立ち、我々が後手に回っていると言う現状です。保護者もこの状況をよく思っておらず、何とかしてほしいと言う思いを学校へ訴えてきます。
我々は「難しいね💦」「どうすればいいのだろうね💦」と頭を悩ませています。
地域の発達外来を担っている小児科医へ現状を相談し、対応について相談しました。「とにかく叱ったり怒ったりして行動を正すと言うことを続けても、絶対にうまくいかないよ」「役割を与えるといいよ」「できたこと、いいところを褒めていくといいよ」などのアドバイスをいただきました。けれども、正直我々にはこれまでやってきたことばかりで、特効薬なるものはやはりないのだと気を落としています。
そうなのです、このような状況に陥ったとき、一度で全てを立ち直せることができるウルトラCのような特効薬を求めてしまうのです!それほど、現在の状況は担任はもちろん、我々教師陣にとって頭を悩ませる悩みの種となっています。実際に教室外へ徘徊するのは数名ですが、それらを見ているその他の何百名の子供たちの心は少なからずざわついていることでしょう。何だか学校が落ち着かない状況になっているのが肌感覚で分かります。
私も、通級指導教室担当として通級指導をしている時は良いのですが、それ以外の時間に徘徊する児童へ対応をするよう言われても、心の中は拒否感で溢れています。「でも、仕事だからやるしかないか…」と思い、
ー平常心、平常心…!
と心で言い聞かせながら対応しています。
そんな状況で、2学期に特別支援教育コーディネーターとして、どのように対応を考えていけばいいのでしょうか?
校長から言われたのは「この状況は、何も特別じゃあない。他の学校でも、似たような状況は度々報告を受けている。こう言う時に、どのように対応するか、コーディネーターとしていい経験だと思ってやってみて」です。
じゃあ、どうする?
ずっと考えていたのは、前にも言ったようにウルトラCの特効薬なる対応がないかどうかです。しかし、そんなものはどこにもありません。あるのなら、とっくに使って綺麗さっぱり解決できています。
今、私が考えているのは
結局は、教員と子供との関係性なんだろうな、ということです。つまり、しがらみをつくることに尽きると考えます。
教員の顔が浮かび、「あ、ちょっとやりすぎたな💦」とか「教室で勉強しないといけないな💦」とか子供が自然と思えるようないい意味でのしがらみがあれば、徘徊は自ずとなくなっていくと思うのです。
そのためには、関係性を築くために良い関わりを持ち続けることしかないのです。それも、できるだけ多くの教員がです。
本来であれば、特定のキーパーソンがいれば良いと言われます。愛着障害傾向のある子供の場合は特にそう本にも書いていますし、研修でも繰り返し学んできました。しかし、そのキーパーソンは、一体誰がなれるのでしょうか?この人手不足の学校現場において、徘徊する子供にずっとついていられる教員なんていません。しかも、キーパーソンに任命されたとしても、子供と関係性を築き、信頼を勝ち取ることができる保証なんてどこにもないのです。
私も、現在キーパーソンとして子供の対応に当たっている人数は片手の指を超える数はいます。通級指導教室担当であるが故に、クラスでの安定を図るための後方支援を行なっているからです。しかも、キーパーソンになろうとしてなったわけではありません。
通級指導での定期的指導があり、さらには数年に渡り遊んだり話したりした継続的な関わりを持ち続けた結果、自然とキーパーソンの存在になっていきました。ある子は、担任からの要請を受けて度々クラスに入り、学校生活の安定を図るために声掛けを続けています。
それが分かっているが故に、不適応行動を続け、授業をまともに受けずに徘徊するような子供達数名相手に、キーパーソンを指名するなんて難しいですし、他責思考も甚だしいと思ってしまうのです。
ならば、誰でもいいから、時間がある時に、できるだけ温かい雰囲気で個別指導でみたり、話に行ったり、遊んだりするような時間を空き時間の10分でも15分でもいいからつくる。そして、関わりにいく。それが多くの教員であればあるほど、その子たちにとって影響のある手立てとなるのではないかと思うのです。
結局は、ウルトラCのような特効薬はありません。みんなが、できることを、できる時間にしていく。その積み重ねで、関係性を築き、しがらみをつくるしかないと私は考えます。
1学期は、基本的に管理職と主幹教諭が時間割を調整して対応していました。2学期も、おそらくそれが基本路線になると思います。しかし、それでは後手の対応でしかありません。
保護者との連携、発達外来へ受診するよう促す、個別指導や通級指導の検討等、コーディネーターとしてできることはやろうと思っています。
その上で、子供とのしがらみをつくるために、先生方へ働きかけるのも私の役目だと考えます。それが正解かどうかもわかりません。しかし、現在の予測不可能な時代の中で、仮説と検証のサイクルを回し、現状を打破することが何よりも重要です。そのためには行動あるのみです。
まだ夏休みは続きます。職員間で十分に検討を重ね、できる実践、行動を行なっていこうと思います。失敗したら、次!めげずに職員チームで協力してやっていこうと思っています。
皆様の参考になれば幸いです。
今日の記事は以上になります。
最後までお読みくださりありがとうございました。
