見出し画像

朝ドラ《ばけばけ》叩けよ、さらば開かれん。頑張れおサワ。

盛り上がるヘブン夫妻ブームにひとり傷つくおサワ。正規の教員になるため、勉強会の扉を叩きます。

なみさんは、身請けが決まり、遊郭を出ます。錦織さんは、これまでの功績を認められて、校長の職を打診されました。

ヘブン先生とおトキの周りで、それぞれが自分の人生の岐路を迎えた、今週の「ばけばけ」でした。


遊郭の外へ

遊郭のなみに身請け話がやってきます。待ち望んでいた機会なのに、遊郭以外の世界を知らないなみには、外の世界への不安が襲ってきます。

迷いつつも、「惚れているから一緒になりたい」と言ってくれた相手を信じ、なみは遊郭を後にします。

なみさん、見違えるように落ち着いて見えましたね。

おサワへの「無理にここから出んでもええと思うよ」という言葉は、あたたかく感じました。

過酷で地獄で希望のない暮らしだったかもしれない。けれど、そこで生き抜いた自分たちは、強くたくましく、誇らしい。夢が叶っても、叶わなくても、過去も、今も、自分を否定しない。

私はこうなったけど、あんたはあんたのやり方を貫くのもいいんじゃないの。そんなエールにも聞こえました。

なみさん、お幸せに。

扉を叩く

今週は、おサワのいろいろな表情に惹き込まれました。

ずっと自分の力で頑張ってきたおサワ。おトキが悪い訳ではないけれど、華々しい幸せを手にした幼なじみに、今は会うたびに傷ついてしまう。

とにかく、教員合格を目指して頑張ろう。おサワは、試験を目指す若者の集う「白鳥倶楽部」の門を叩きます(山橋薬舗の中に、こんなサロンが!)。

なかなか個性的な面々ですが、もちろん女性はおサワひとりです。正規教員を本気で目指し、そんなサロンに飛び込んだおサワの勇気と決意が、とてもかっこよかった。

そう、おサワはいつだって、努力家で、凛としてかっこいいのです。

それなのに、おトキを祝福できない自分がつらい。萎(しお)れる自分に驚き、そんな自分が悔しい。

「白鳥倶楽部」でおトキと鉢合わせしてしまったおサワは本当にかわいそうでした。おトキを目指すだなんてとんでもない。ヘブン先生の妻だというだけで、おトキが知識人として扱われることもつらい。

居留守で拒絶されたおトキも悲しかったと思います。けれど、おサワの悔しさと、親友のおトキを拒絶するしかなかった、うずくような痛みは、ずっと強かったはず。

頑張れ、おサワ。負けないで。

思い詰めて遠くを見つめる眼差し、怒ったように試験勉強に打ち込む姿、おトキを前にしたときの硬直した表情・・・。

強く生きてきたおサワの綻(ほころ)びもまた、とても美しいな、と感じてしまう円井わんさんの演技でした。

友情の行方

「アナタ、オカゲノデキタホン。ダカラ、イケンホシイ」。
錦織さんは、ヘブン先生から日本滞在記の「literary assistant(リテラリーアシスタント)」になってほしいと頼まれます。

ヘブン先生の感謝と強い信頼に、顔をほころばせる錦織さん。ここぞという時の、錦織さんの柔らかな微笑みの貴さ。絵画のようです。

錦織さんは、知事から校長職を打診され、新しい英語教師も内定します。校長はとても光栄なことではあるものの、手放しで喜んでいる訳ではなさそうです・・・。

思案する表情、もの悲しい眼差し、そしてあたたかな微笑み。画面でアップになるたびに、錦織さんは、淡雪のようにどこか儚く感じてしまいます。

ヘブン先生と錦織さんの友情と、おトキと3人のあのわちゃわちゃした愉快な姿は、もう見られなくなってしまうのでしょうか。

予告編で、仲直りしていたような、おトキとおサワ。どんなふうにわだかまりが解けるのか、そして、錦織さんの今後も気になります。
(松野家のかまどに落ちたまんまの箸も、気になるといえば気になります。)

おサワの夢が叶うように、そして錦織さんとヘブン先生の友情がずっと続くように、祈りながら待つ、来週の「ばけばけ」です。
 
最後まで読んで下さり、ありがとうございます🍀

この記事が参加している募集