つらい出来事の“意味”を、勇気に書き換える——私なりのステップ
転勤で職場が変わったとき、それまで仲の良かった友達と物理的な距離ができました。
「LINEすればいいし、そのうち会えるよね」って思ってた。でも、少しずつ連絡が減っていって、気づけば心の距離まで遠くなっていたんです。
久しぶりに会ったとき、友達は以前とは違って、なんだかそっけない感じがして。その変化にすごく戸惑って、「ああ、本当に前みたいには戻れないのかも」って、思わず胸がぎゅっとなりました。
その人は、私にとって本当に大切な存在だったからこそ、そのときの気持ちは、とてもつらくて、しばらく心に重たく残っていました。
まずは、とことん落ち込んでみる
「大丈夫」なんて思えなかったし、無理に元気にふるまう気にもなれなかった。だから私は、まずしっかり落ち込むことにしました。
そのときに頼ったのが、EFTタッピング。
EFTタッピングは、感情に向き合いながら、顔や胸などのツボを軽くトントンと指で刺激することで、心を落ち着けていくセルフケアの方法です。
タッピングをしながら、「さみしいな」「悲しいな」「置いていかれた気がするな」って、自分の中にある気持ちをそのまま感じていきました。
ポロポロ涙が出たあと、少しだけ呼吸が楽になっていて、心の中にも少しだけスペースができていたような気がしました。
見方を変えてみたら、少し軽くなった
心が落ち着いてきた頃、アドラー心理学カウンセラー養成講座の仲間と一緒に「エピソード分析」をしてみました。
「どうしてこんなに悲しかったのか?」 「この出来事のあと、私はどうしたかったんだろう?」
そうやって問いかけながら振り返ってみると、少しずつ気づきが生まれてきました。
私はその友達との関係に、安心や自信、「自分らしさ」みたいなものをたくさん預けすぎていたのかもしれません。だからこそ、距離ができたとき、思った以上に心が揺れました。
それは、今思えば少し依存していた部分もあったのだと思います。でも、それだけ大切に思っていた証拠でもあったのかもしれません。
そう思えたとき、「悲しい」という気持ちが、少しずつ「ありがとう」に変わっていくのを感じました。
それでも、この出来事があったからこそ、気づけたことがありました。
たとえば、「前の場所に戻りたい」と思い続けていた自分の気持ちを手放せたこと。今いる場所に、ちゃんと立とうと思えるようになったこと。
これって、あの出来事がなければ得られなかった“よかったこと”なんじゃないかな、って思えるようになったんです。
今の関係も、悪くないなって思えるようになった
その友達とは、今はお互いの誕生日に「おめでとう」とLINEを送り合うくらいの関係です。
前みたいにたくさん話すわけじゃないけど、それでも、あの時間が大切だったという気持ちはちゃんと残っています。
関係が変わっても、心が整理できたら、前に進めるんだなって思いました。
これが、私にとっての“勇気づけ”のステップです。
「よいところさがし」をとことんやってみる
悲しい気持ちを無理に消そうとせず、まずはちゃんと感じて受けとめる。
タッピングで気持ちをゆるめて、心が少し落ち着いたら、そこからは“よいところさがし”をとことんやります。
私にとっての「よいところさがし」は、「この出来事があったおかげで、どんないいことがあったか?」を探すことです。
たとえば私は、この出来事があったからこそ、転勤してからずっと心のどこかで思っていた「前の場所に戻りたい」という気持ちを、ようやく手放すことができました。
そして今、自分がいる場所に、ようやくちゃんと立てた気がしています。
どんな小さなことでもいいんです。 「つらかったけど、このおかげでこんな気づきがあった」「悔しかったけど、自分の本音に出会えた」——そんなふうに、“嫌だった出来事”の中に、あとから見えてくる小さな光を見つけていきます。
それが、私の心をじんわりとあたためてくれるんです。
また立ち上がれるように
きっとこれからも、私は何度も落ち込むと思います。
でも、そのたびにこの流れをたどって、また少しずつ自分を取り戻していけたらいいなと思っています。
EFTタッピングで感情をゆるめて、アドラー心理学の視点で自分を勇気づける——このステップは、私にとってだけでなく、誰にとっても使える方法だと思っています。
もし今、ちょっとしんどいなと思っている人がいたら、 この方法が、あなたにとってもヒントになればうれしいです。
