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備えは、静かにしておこう。


災害のニュースを見るたびに、心がざわつく。

保険は足りているだろうか。
備蓄は何日分あれば安心なのか。
「もしも」を考え始めると、安心を集める手が止まらなくなる。

そんなとき、猫は静かに爪を研ぐ。
誰に見せるでもなく、騒ぎもしない。
ただ、必要な準備を、日常の一部として整えている。
備えは、恐怖からではなく、平常心から生まれるものだと知っている顔だ。

防災も、保険も同じだと思う。
不安を消すために無限に積み上げると、
安心はかえって遠ざかる。


本当に欲しいのは、
「全部守れる保証」ではなく、
「何が起きても立て直せる感覚」なのかもしれない。

猫の爪は完璧じゃない。
それでも十分だ。
必要な分だけ研ぎ、あとは眠る。

備えは静かでいい。
必要な保険を選び、
最低限の準備を整え、
残りは今日をちゃんと生きること。

安心とは、集めるものではなく、
日々の呼吸の中で育つものだと思う。

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