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リミックスポイント(3825)2026年3月期決算:最終赤字47億円でも、来期は売上3倍・営業黒字転換予想という「振れ幅」の正体

こんにちは、dillです。今回は「決算を読む」シリーズとして、リミックスポイント(3825)の2026年3月期本決算を取り上げます。

2026年3月期は暗号資産の評価損58.9億円が響いて最終赤字47.4億円。ところが1ヶ月後に発表された来期(2027年3月期)予想は、売上高が最大3.2倍、営業利益は最大140億円という黒字転換シナリオ。なぜここまで振れるのか、初心者の目線で一つずつ整理していきます。

今期実績(2026年3月期・本決算)

来期予想(2027年3月期・レンジ開示)

※来期予想は2026年5月15日の決算発表時点では「未定」とされていましたが、2026年6月11日に業績予想が公表されました。数値の出典はTDnet適時開示および決算補足説明資料です。

リミックスポイントってどんな会社?

一言で言うと「電力小売+蓄電池+暗号資産」を組み合わせたユニークな会社です。事業は4つのセグメントに分かれています。

- エネルギー事業:法人向けを中心とした電力小売
- 蓄電ソリューション事業:家庭用・産業用の蓄電池販売や省エネコンサルティング(旧名称:レジリエンス事業)
- デジタルアセットマネジメント事業:自己保有・貸付を中心とした暗号資産(主にビットコイン)投資(旧名称:ビットコイン・トレジャリー事業)
- その他事業:上記以外(メディカル事業は廃止済み)

「エネルギー」と「テクノロジー」を両輪とする総合デジタルアセットマネジメント企業、と会社自身が位置づけています。電力会社でありながら、決算のブレはむしろ暗号資産の価格変動に左右される構造になっている点が、この会社を読み解く上での最大のポイントです。

なぜ最終赤字47億円になったのか

① 本業(エネルギー・蓄電)はむしろ堅調だった

エネルギー事業は増収でしたが、JEPX(卸電力市場)の取引価格低下が販売単価を押し下げ、利益は前期より減少しました。一方、蓄電ソリューション事業は増収増益で、家庭用ハイブリッド蓄電システムや法人向け小型産業用蓄電池の販売台数が伸びたほか、補助金採択による省エネコンサル・商材の売上増も寄与しました。つまり本業のコア2事業だけを見ると、決して悪い決算ではありません。

② 赤字の主因は「一過性・市況要因」の暗号資産評価損

最終赤字の主因は、デジタルアセットマネジメント事業で計上した暗号資産評価損58.93億円です。これは実際に売却して確定した損失ではなく、期末時点のビットコイン等の市場価格に基づく評価損(時価評価)です。前期に決算を読んだソニーグループのメモリー半導体市況要因による一時的な業績下押しと同じように、本業のオペレーションの巧拙とは別の「市況のブレ」として切り分けて見る必要があります。

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無料部分では今期の実績と事業構造を確認しました。ここからは、配当・株主還元の状況、来期予想に潜むリスク、暗号資産保有企業としての比較視点、そしてdillとしての見立てをまとめます。


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