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自然を処方する。

📖 文献情報 と 抄録和訳

地域と惑星の健康のための自然の処方箋:理学療法におけるコンプライアンスと成果を向上させるための未知の可能性

📕Astell-Burt, Thomas, et al. "Nature prescriptions for community and planetary health: unrealised potential to improve compliance and outcomes in physiotherapy." Journal of physiotherapy (2022): S1836-9553. https://doi.org/10.1016/j.jphys.2022.05.016
🔗 DOI, PubMed, Google Scholar 🌲MORE⤴ >>> Not applicable.

[レビュー概要]
■ 自然は、人々に行動(身体活動)への動機づけを与える
- 多くの人々にとって、自然の時間をリハビリテーションに取り入れることは、「人間以上の世界」とつながるという内在的な動機と共鳴し、身体活動を外発的なインセンティブを満たす必要がなく、楽しんでできることの補助的な利益とすることができる。
- 人々は、処方された変更が彼らの内発的動機に合致し、新しい行動を採用する力を与える環境で実施できる場合、ライフスタイルの変更を実施し維持する可能性が高くなる(📕Matsumoto, 2022 >>> doi.)。
- 自然の緑地(例:公園や丘)や青地(例:湖、川、海岸)は、理学療法においてほとんど活用されていない、低コストの機会であり、筋骨格系、神経系、心臓血管系の健康問題を抱える人々の回復と回復力を助けるために、人々の関心に応え、身体活動のための魅力ある環境を提供することができる(📕Feng, 2021 >>> doi.)。
- COVID-19のパンデミックに対処する手段として、人々が緑や青の空間に集まってきたことは、自然の重要さを知る良い機会となっている(📕Astell-Burt, 2021 >>> doi.)。

■ 自然は、疾患リスクを低減させる

自然とともに歩むたびに、人は自分が求めるものよりはるかに多くのものを受け取る
in every walk with Nature one receives far more than [s]he seeks
John Muir (the Scottish-American naturalist and conservationist)

- コホート研究では、自宅から1.6km以内に30%以上の樹冠被覆がある集団は、10%未満の集団と比較して、心血管疾患、高血圧、糖尿病、認知症発症のリスクが低いと報告されている(📕Astell-Burt, 2020 (1) >>> doi.; 📕Astell-Burt, 2020 (2) >>> doi.)。
- 小児期の緑地への曝露量が多いほど、炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease: IBD)のリスクが減少することが示されている(📕Elten, 2021 >>> doi.)。

■ 自然は、ストレスや過度な注意を軽減する
- 都市の緑と青の空間はまた、私たちが「離れている」と感じるのを助けることによって、ストレスを和らげるレクリエーション体験を促進する(📕Markevych, 2017 >>> doi.)。
- 自然は人の注意を引きつけ保持するのに十分な魅力があり、それによって努力型の指向性注意に使用しないことで神経認知機構の休息を可能にするのである(📕Markevych, 2017 >>> doi.)。
- このように、人は、窓から木々やその他の緑地を眺めるだけで、精神的および認知的な健康効果を得ることができるかもしれない。

■ 自然は、人々の絆を深め孤独感を低減する
- 公園やその他の緑や青のエリアが、コミュニティとの(再)つながりをサポートする個人と共有の意味を持つ、自由に入れる環境であることを強調する人がいる(📕Graham, 2014 >>> doi.)。
- 探索的な調査に基づく証拠によると、これらの体験とそれらが支援する生物心理社会的プロセスが慢性疼痛を改善する可能性があることが示されている(📕Selby, 2019 >>> doi.)。
- 経路の概念モデル(📕Graham, 2014 >>> doi.)の領域を用いたコホート研究は、自宅から徒歩1.6km以内に30%以上の緑地があると、慢性的な孤独感を減らす方法で隣人とつながることができるかもしれないことを示している(📕Astell-Burt, 2022 >>> doi.)。

🌱 So What?:何が面白いと感じたか?

無限に豊富なのは自然だけだ。
自然だけが大芸術家を作り上げるんだ。
しかしその代りに規則というものはどんなものだって、
自然の真実な感情と真実な表現とを破壊するものなんだ。

【ゲーテ】若きヴェルテルの悩み

少し前に『榛名神社』にいった。
群馬県、大自然の中にある神社。
20-30分ほど自然の中を歩いて、本殿に至る。
その過程で、ぼくが味わったこと(自身の日記参照)。

風に揺れる木々、心地よい木漏れ日、透明な流水の音、遠くで飛沫を上げる滝。
若木は老木に近づき、
老木も年輪を積み重ね、
その老木を足場にして、新芽が芽生えている。
生きるものは、すべからく、生長している。

そこで、何が起きたか・・・。
『超頭が働いた』
この威力、なんなんだろう?
ずっと思ってた。
この論文を見たとき、「ちょうど良い、これを機会に考えてみよう」、そう思った。

『超頭が働いた』
以下の実験が、自然の中で動くことが創造性を高めることを証明した。

▶︎歩行と自然が創造性を高めることを証明した2つの実験
実験1
:座位 vs. トレッドミル上の歩行で創造性の違いを検証
    → 歩行は81%の参加者の創造性を向上させた
実験2:トレッドミル上の歩行 vs. 屋外歩行
    → 屋外歩行は最も斬新で質の高いアナロジーを生成した
📕 Oppezzo, Marily, and Daniel L. Schwartz. Journal of experimental psychology: learning, memory, and cognition 40.4 (2014): 1142. >>> doi.

その仕組みとして、①アイデアを練るときに必要な指向性注意力の充電に役立つ②創造的プロセスの準備段階とインキュベーション段階において役割を果たすなどが提案されている(📕Plambech, 2015 >>> doi.)。

✅ 「インキュベーション」とは?
- 新しい発想が生まれる条件をポアンカレ自身の経験から抽出したもの
- 生み出したいアイデアについて考え抜いた後、アイデアに関することから離れて別の作業をしたり休息を取ると、アイデアがひらめくこと

自然は、偉大だ。僭越ながら、自然と人工物の違いに気付いたような感じがする(自身の日記参照)。

自然の特徴。
止まっているものがない。
ぜんぶが、生きているから。
一方、人工物は、あらゆるものが止まっている。
動いていると思われるものもある?
それは単に、人間にプログラムされた動きであって、風のように自由ではない。

なんか、ナウシカが言っていたことが、輝いた。

ナウシカ②

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【あり】最後のイラスト

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