みいちゃんとおおきいはのたたかい【創作大賞2024/オールカテゴリ部門応募作品/絵本文】
4さいのみいちゃんは、はみがきがだいっきらい。
そのひのよるも、はみがきのためにママのおひざにごろんとしたけれど、「はみがきいやだな…」とおもっていました。
そのときでした。
どしんっ。どしんっ。
きゅうにいえがおおきくゆれます。
なんと、まどから、おおきな”は”がのぞいているではありませんか。
「きゃっ!」
びっくりしたみいちゃんは、ママにしがみつきます。
”は”はとってもよごれていて、なんだかくるしそう。
”は”は、みいちゃんのいえにはいってきてしまいました。
ジャンプしながら、みいちゃんのたいせつなおもちゃやほんのうえにあたまからとびのり、ごりごりとつぶしてしまいます。
「やめてよ!」
みいちゃんはさけびました。
さけんでいるうちに、みいちゃんは、ゆうきがわいてきました。
すると、ママがうしろから、「みいちゃん、これをつかって」と、おおきなはぶらしをわたしてくれました。
みいちゃんは、そのおおきなはぶらしをつかって、”は”とたたかうことにしました。
みいちゃんは、いつもママがいっていたはみがきのコツを、いっしょうけんめいおもいだしながら、”は”にたちむかいます。
ふっそがはいったはみがきこをチョコンとつけて、はぶらしをはにあてて、かるくこきざみにみがきます。
シャカシャカシャカシャカ
すると、”は”はぴたりととまり、なんだかきもちよさそうにしています。
シャカシャカシャカシャカ
「ママは、はぐきのきわもたいせつだし、はとはのあいだもたいせつっていってたわ。」
はぶらしをいろんなかくどにうごかしていると、”は”はどんどんきれいになってきました。
「みいちゃん、こんどはこれをどうぞ。」
ママは、フロスというなまえのいとをわたしてくれました。
みいちゃんは、フロスをつかって、さらにていねいに”は”のよごれをとります。
「よし!ぴっかぴかよ!」
そのときでした。
いままでしゃべらなかった”は”が、にっこりわらい、いったのです。
「みいちゃん、ありがとう。ぼく、とってもきたなくなっちゃって、こんなにわるい”は”になっちゃったんだ。」
みいちゃんは、はがきゅうにしゃべったことにおどろきましたが、
「はみがきがたいせつだったのね。」
とりかいし、”は”とにっこりわらいあいました。
ぱちっ。みいちゃんはめをさましました。
いつのまにか、ママのおひざでねむってゆめをみていたようです。
「ママ!はみがきってとってもたいせつなのよ!これでみがいてちょうだい!」
いつもはいやがるはみがきでしたが、みいちゃんはもういやがりません。だって、また”は”がわるくなったらこまりますからね。
ママはにっこりわらって、みいちゃんのはをていねいにみがいてくれました。
おわり
朗読版はこちら↓
