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「才能の配置ミス」だっただけの話

三女の成績表を見て、
正直――笑ってしまった。
それも、大爆笑。

国語、社会、数学、理科、英語。
数字だけ並べたら、たぶん多くの親は言葉を失うと思う。

でも不思議と、私は落ち着いていた。

なぜなら、
これは「努力不足」でも
「やる気がない」でもなく
ただの才能の配置ミスだと、はっきり分かったから。



三女は明るい。
友達が多い。
場の空気を読む。
ダンスが好きで、ソフトテニスを続けている。

一方で、
・机に向かって考える
・文字情報を整理する
・テスト形式で力を出す

このフィールドでは、どうしても勝てない。

それなのに、
「みんなが戦っている場所だから」
「普通はここだから」
という理由で、
ずっと同じ土俵に立たせてきた。

そりゃ、苦しいはずだ。



成績を見て、本人は
「怒られると思った」らしく、
勉強している“ふり”をしていた。

その姿を見て、私は伝えた。

「もう、勉強のフィールドで戦わなくていいわ。
 好きなダンスとテニス、やりなぁ。」

すると彼女は、
「わかったー!」
と、びっくりするくらい嬉しそうに笑った。

あぁ、そうか。
この子はずっと、
許可を待っていたんだと思った。



才能は、
あるかないかじゃない。
どこに置かれているかだ。

教科書の棚に合わなかっただけで、
この子の価値が下がるわけじゃない。

むしろ、
体を使うこと
人と関わること
続けること
楽しむこと

社会では、こっちの方が
ずっと大事になる場面も多い。



成績表は低い。
でも、人生が低いわけじゃない。

配置を変えれば、
ちゃんと輝く場所がある。

私は今日、
子どもを「正しい場所」に戻しただけ。



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