生成AIを「知っている」で終わらせない|旅館・ホテル・観光事業者のための実践型AI・SNS運用講座
PR|本記事には、当社が提供する講演・研修・伴走支援のご紹介を含みます。
「生成AIを仕事で活用したい」
「ChatGPTを触ってはいるけれど、現場で何に使えばよいのか分からない」
「SNSの投稿作成に時間がかかりすぎている」
「AIやDXの担当者を決めたものの、社内に活用が広がらない」
旅館・ホテル、観光事業者、中小企業の方から、こうした声を聞く機会が増えました。
生成AIについて学べる本や動画、無料セミナーは、すでにたくさんあります。
しかし、実際の現場では、
AIについて知ることと、仕事で使えるようになることの間に、大きな壁があります。
生成AIの機能を学んだだけでは、日々の仕事は変わりません。
大切なのは、自社の業務を見直し、
「この作業はAIで下書きを作れる」
「この判断は人が行うべき」
「この情報はAIへ入力してはいけない」
と整理することです。
今回は、旅館・ホテルや観光事業者を中心に、生成AIとSNS運用を実務へ取り入れる考え方と、私たちが行っている実践型の講演・研修・伴走支援について紹介します。

中小企業でもAI導入は始まっている
中小企業基盤整備機構が2026年3月に公表した調査では、中小企業のAI導入率は2割を超えています。
導入目的として最も多かったのは「業務効率化・作業時間の短縮」で、AIを導入した企業でも、その効果が特に高く評価されています。
つまり、生成AIは一部のIT企業だけが使う特別な技術ではなくなりつつあります。
文章の作成、会議内容の整理、アイデア出し、資料作成、問い合わせ対応など、日常業務の中へ少しずつ入り始めています。
一方で、
「他社が使っているから」
「補助金があるから」
という理由だけで導入すると、契約したものの使われないツールが増えてしまう可能性があります。
中小企業庁は2026年から、従来のIT導入補助金を「デジタル化・AI導入補助金」へ変更し、AIを含むITツールの導入を支援しています。
ただし、補助金は導入のきっかけにはなっても、現場で使い続ける仕組みまで作ってくれるわけではありません。
導入前に、
・どの業務を改善したいのか
・どのくらい時間がかかっているのか
・誰が使うのか
・どのような成果を確認するのか
を整理する必要があります。
旅館・ホテルこそ、生成AIと相性がよい
旅館・ホテルの仕事は、接客だけではありません。
予約対応、問い合わせへの返信、館内案内、口コミ対応、会議、売上分析、宿泊プラン作成、採用、教育、SNS投稿など、多くの業務があります。
さらに、同じ内容を何度も書き直す場面も少なくありません。
たとえば、新しい宿泊プランを販売する場合。
・公式サイトの紹介文
・予約サイトのプラン説明
・Instagramのキャプション
・Xの投稿文
・LINEの配信文
・YouTubeショートの説明文
・noteの記事
・館内で使う案内文
など、媒体ごとに文章を用意する必要があります。
基本となる情報は同じでも、媒体によって文字数や伝え方が違います。
これをすべて人の手だけで作ると、かなりの時間がかかります。
生成AIを使えば、基本情報をもとに、それぞれの媒体に合った文章の下書きを作れます。
観光庁も、宿泊業におけるIT活用や省人化の事例を公開し、業務効率化やサービスの高付加価値化を進めています。生成AIについても、観光地や観光産業で適切かつ効果的に活用するための手引書が公開されています。
ただし、生成AIへ文章を作らせるだけでは、旅館やホテルらしい発信にはなりません。
AIは、実際に客室へ泊まっていません。
料理を食べていません。
温泉に入っていません。
お客様の表情も見ていません。
地域の空気や、現場で働くスタッフの思いを、そのまま理解できるわけではありません。
だからこそ、
現場の経験を人が伝え、AIに整理してもらう
という使い方が重要になります。

生成AIで効率化しやすい旅館・ホテルの業務
生成AIは、何でも自動化できる魔法の道具ではありません。
しかし、文章や情報を扱う業務では、さまざまな使い方ができます。
1.問い合わせへの返信文を作る
旅館・ホテルには、日々さまざまな問い合わせが届きます。
・客室にトイレやシャワーはあるか
・和室にはベッドがあるか
・フェリー乗り場から送迎はあるか
・夕食には何が出るか
・子どもは何歳から大人料金になるか
・アレルギー対応は可能か
・記念日の対応はできるか
過去の返信例や施設情報を整理しておけば、生成AIで回答の下書きを作れます。
日本語だけでなく、英語などへの翻訳にも活用できます。
ただし、料金、設備、定員、送迎時間、アレルギー対応などは、必ずスタッフが最新情報を確認してから送信します。
2.会議や研修内容を整理する
会議の文字起こしから、
・決定事項
・担当者
・期限
・保留事項
・次回までの課題
を整理できます。
研修内容をもとに、
・新人向けチェックリスト
・業務マニュアル
・確認テスト
・よくある質問
を作ることもできます。
一度行った研修を、その場限りで終わらせず、社内の知識として残しやすくなります。
3.宿泊プランや商品の紹介文を作る
客室、料理、温泉、記念日プランなどの基本情報を整理し、
「家族旅行向け」
「ご夫婦の記念日向け」
「海外のお客様向け」
など、対象を変えた文章を作れます。
単なる設備説明ではなく、
「誰に、どんな時間を過ごしてほしいのか」
まで伝えることが大切です。
4.口コミを分析する
口コミを個人が特定されない形にしたうえで、
・評価されている点
・改善が必要な点
・繰り返し登場する言葉
・お客様が期待していること
を整理できます。
口コミへの返信文を作るだけでなく、サービス改善や次の情報発信にも活用できます。
5.SNS投稿を複数媒体へ展開する
1本の動画や1枚の写真から、
・Instagram投稿
・X投稿
・YouTubeタイトル
・ショート動画の説明文
・noteの記事構成
・LINE配信文
を作れます。
素材を何度も使い回すのではなく、媒体ごとに伝え方を変えることで、少ない素材から発信量を増やせます。
SNS運用で一番大変なのは「投稿すること」ではない
SNS運用というと、InstagramやXへ投稿する作業を思い浮かべるかもしれません。
しかし、本当に時間がかかるのは、投稿ボタンを押す前です。
・何を投稿するか考える
・写真や動画を探す
・文章を作る
・事実を確認する
・社内で確認してもらう
・媒体ごとに文章を変更する
この作業があるため、投稿を継続できなくなります。
生成AIを使うと、企画案や投稿文の下書きを短時間で作れます。
しかし、AIが作った文章をそのまま投稿すると、
「どこかで見たような文章」
「きれいだけれど、心に残らない文章」
になりやすいのも事実です。
SNSで伝えるべきなのは、施設情報だけではありません。
・今日、宮島でどんな景色が見えたのか
・料理人が何を考えて料理を作ったのか
・スタッフがどんなお客様との会話を覚えているのか
・地域の人しか知らない魅力は何か
こうした現場の情報があるからこそ、その施設らしい発信になります。
AIは、その魅力をゼロから作るものではありません。
現場にある魅力を、伝わる形へ整理する道具です。

「宮島おもいでめぐり」で実践しているAIとSNS活用
私たちは、宮島で撮影した写真をSNSへ投稿してもらう企画「宮島おもいでめぐり」を運営しています。
宮島の観光スポットを紹介するだけでなく、
・撮影スポットの案内
・投稿文の作成支援
・おすすめルート
・クイズや旅人診断
・旅行グッズ
・宮島の宿探し
など、旅行前から旅行後まで楽しめる仕組みを作っています。
この取り組みでも、生成AIをさまざまな場面で活用しています。
たとえば、
・サイトの企画を考える
・観光スポットの説明文を作る
・SNS投稿の案を作る
・記事の構成を考える
・問い合わせを想定する
・外国語での案内を考える
といった作業です。
ただし、宮島の魅力をAI任せにしているわけではありません。
実際に宮島で働き、観光客の方と接し、現場で感じたことをもとに情報を作っています。
その材料を整理し、発信するスピードを上げるためにAIを使っています。
宮島おもいでめぐりは、生成AIとSNSを組み合わせて、地域の魅力を発信する実践例のひとつです。
一般的なAI講座で、現場が変わりにくい理由
生成AIの講座へ参加すると、
・生成AIとは何か
・ChatGPTの使い方
・プロンプトの作り方
・便利なツールの紹介
などを学べます。
これらの基本知識は重要です。
しかし、講座中に「便利だった」と感じても、翌日から使わなくなることがあります。
理由は、自分の業務と結び付いていないからです。
「メール作成に使えます」
「アイデア出しに使えます」
と説明されても、実際にどのメールを作ればよいのか、どの業務から試せばよいのか分かりません。
中小企業大学校の生成AI研修でも、基礎知識だけでなく、自社業務の棚卸しや、実際の業務を使った演習が組み込まれています。
AI研修で大切なのは、操作方法を覚えることだけではありません。
自社の仕事を材料にして、実際に試すことです。
私たちの研修では、現場の仕事を使って実践する
私たちが行っている生成AI・SNS運用研修では、ツールの機能紹介だけで終わらせません。
参加者の仕事を整理し、実際の業務を題材にしながら進めます。
ステップ1.業務を棚卸しする
まず、日々の業務を書き出します。
・問い合わせへの返信
・会議の議事録
・SNS投稿
・宿泊プラン作成
・口コミ返信
・社内マニュアル
・採用文章
・売上資料
・研修資料
その中から、時間がかかっている業務、何度も繰り返している業務を探します。
ステップ2.AIと人の役割を分ける
すべてをAIへ任せるのではなく、
・AIに下書きを任せる部分
・スタッフが確認する部分
・人が判断すべき部分
・AIへ入力してはいけない情報
を整理します。
ステップ3.実際の仕事で使ってみる
架空の課題ではなく、自社で実際に使う文章や企画を題材にします。
たとえば、
・実際のお客様から届いた問い合わせを匿名化して返信文を作る
・施設の写真からInstagram投稿を作る
・既存の宿泊プラン説明を改善する
・会議内容から担当者と期限を抽出する
・1本の動画からX、Instagram、note用の文章を作る
といった実践です。
ステップ4.社内で使える形に残す
研修後も使えるように、
・プロンプトのひな型
・確認チェックリスト
・業務別の活用方法
・AI利用時の注意事項
を整理します。
研修当日だけ使って終わるのではなく、社内で継続できる状態を目指します。
研修で扱える主なテーマ
研修内容は、参加される企業や業種、現在の活用状況に合わせて調整します。
生成AIの基礎
・生成AIとは何か
・得意なこと、苦手なこと
・指示文の考え方
・誤情報への対応
・著作権、個人情報、機密情報
業務効率化
・メールや問い合わせ返信
・会議、議事録、資料作成
・業務マニュアル
・企画、アイデア出し
・文章の要約、改善、翻訳
SNS運用
・投稿テーマの決め方
・Instagram、X、YouTube、noteの使い分け
・1つの素材を複数媒体へ展開する方法
・ショート動画の企画と台本
・投稿文やキャプションの作成
・AI画像の考え方と注意点
観光・宿泊業での活用
・宿泊プランの作成
・客室、料理、温泉の魅力発信
・口コミの分析
・インバウンド対応
・地域観光情報の発信
・予約前の不安を解消するコンテンツ
・SNSから予約や公式サイトへつなげる導線

この研修が向いている方
次のような旅館・ホテル、観光事業者、中小企業に向いています。
・生成AIを導入したいが、何から始めるか決まっていない
・ChatGPTを一部のスタッフしか使っていない
・SNS担当者の負担が大きい
・投稿のネタが続かない
・複数のSNSを効率よく運用したい
・AI活用の社内ルールを作りたい
・現場スタッフにも分かる形で研修したい
・単発の講座ではなく、実践まで支援してほしい
・観光や宿泊業の事例を使って学びたい
一方で、
「ボタンひとつですべてを自動化したい」
「AIを入れれば必ず売上が上がると思っている」
「事実確認や最終判断もAIへ任せたい」
という考え方には向いていません。
生成AIは、使う人の仕事を補助する道具です。
成果を出すためには、業務の見直しと、現場での実践が必要です。
AI活用で最初に目指すべき成果
AI活用の成果を、売上だけで判断する必要はありません。
最初は、小さな変化を確認します。
・投稿文の作成時間が2時間から30分になった
・会議後すぐに決定事項を共有できた
・問い合わせ返信の下書きを早く作れるようになった
・SNS投稿を週1回から週3回へ増やせた
・研修内容をマニュアルとして残せた
・一人だけでなく、複数のスタッフがAIを使い始めた
こうした変化を積み重ねた先に、サービス向上や集客、売上への効果があります。
いきなり大きな成果を求めるのではなく、
ひとつの業務を、少し早く、少し良くする。
ここから始めることが大切です。
AIを使うときに注意したいこと
生成AIには、もっともらしい誤情報を作る可能性があります。
お客様へ案内する内容や、社外へ公開する文章は、必ず人が確認してください。
また、
・お客様の氏名
・電話番号
・メールアドレス
・予約情報
・従業員情報
・未公開の経営情報
・取引先との契約内容
などを、許可なく外部の生成AIサービスへ入力してはいけません。
経済産業省と総務省がまとめた「AI事業者ガイドライン第1.2版」でも、人間中心、安全性、公平性、プライバシー保護、セキュリティ、透明性などが重視されています。
AIを使える人を増やすことと同時に、
「何を入力してはいけないか」
「どの内容を人が確認するか」
というルールを作る必要があります。
講演・研修・伴走支援を行っています
生成AIやSNS運用について、
「一度、社内で学ぶ機会を作りたい」
「自社の業務を題材に研修してほしい」
「研修後も、実際の導入を支援してほしい」
という方向けに、講演・研修・伴走支援を行っています。
対応できる内容は、次のとおりです。
・生成AIの基礎講演
・旅館、ホテル、観光事業者向けAI活用研修
・SNS運用、ショート動画、note活用研修
・AIを活用した業務改善
・現場業務の棚卸し
・社内プロンプトや運用ルールの作成
・継続的なオンライン伴走
・現地での実践支援
単なるツール紹介ではなく、旅館・ホテル、観光、SNS運用の現場で実際に取り組んできた内容をもとにお伝えします。
宮島で行っている「宮島おもいでめぐり」など、地域の魅力発信とAIを組み合わせた実践例も紹介できます。
講演だけ、半日の研修、1日の実践研修、継続的な伴走支援など、目的に合わせてご相談いただけます。
▼研修・講演・伴走支援の詳細はこちら
生成AI・DX・SNS運用の研修サイト
生成AIは、現場を知る人が使ってこそ力を発揮する
AIは、旅館やホテルの代わりに接客をしてくれる存在ではありません。
地域の魅力を、自動的に見つけてくれるわけでもありません。
本当に価値があるのは、現場で働いている人が持っている経験です。
お客様との会話。
日々の気づき。
長年積み重ねてきた改善。
地域への思い。
その知識を整理し、伝え、次の仕事へつなげるためにAIを使います。
生成AIを導入することが目的ではありません。
スタッフの負担を減らす。
情報共有を早くする。
発信を継続する。
お客様と向き合う時間を増やす。
そして、現場の価値をさらに高める。
そのための第一歩として、生成AIとSNS運用を一緒に学んでみませんか。
まずは、自社でどのような活用ができそうか、研修サイトからご相談ください。
本記事で紹介した活用方法は一般的な例です。生成AIの出力には誤りが含まれる場合があり、業務や社外発信に利用する際は必ず人による確認が必要です。特定のツールの導入、業務時間の削減、売上向上などを保証するものではありません。
参考情報確認日:2026年7月21日
