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洋楽コンサート(5) 1978年 JEFF BECK, GENESIS, DAVID BOWIE

(5) 1978年
JEFF BECK  11月 大阪厚生年金ホール
GENESIS  11月 大阪厚生年金ホール
DAVID BOWIE  12月 大阪厚生年金ホール 千里万博ホール

一週間に3アーティスト同じ場所!ウドー恐るべし

大学に進学して、音楽系サークルに入会したものの、嗜好を共有して語り合える人物には出会えず、溜り場でタバコをふかしながらダラダラと過ごす日々が続いた。前年の1977年(= 日本におけるパンク元年)から私の嗜好はメインストリームから離れて, ISLANDやVIRGINレーベルのアーティスト、BRIAN ENO周辺と一部のパンク、ニューウェイヴに傾いていった。ラジオでかかるBLONDIEのX OFFENDER,DENISが大好きだったが、来日公演は入試直前の時期で泣く泣く諦めた。
ENOがプロデュースしたDEVO, TALKING HEADS, NO NEW YORKのレコードを買い漁ったが、ジャケ買いしたTHE JAMのTHIS IS THE MODERN WORLDにハマって完全にイギリスに振り戻された。
秋にサークル仲間からJEFF BECK,GENESISのコンサートに誘われて、チケットを取ってもらった。同じ頃、DAVID BOWIEも来日が決まり、こちらは自力で初日と追加のチケットを苦労して入手した。
振り返るとウドーさん、11月29日から12月6日の一週間に、同じ厚生年金ホールで3アーティストの興業を打っている!恐れ入りました。

JEFF BECK with STANLEY CLARKE
レコードは買わないけどそこそこ好きなアーティストで、一通り曲は知っていた。各演者の技巧は多分凄かったのだろうが、あまり記憶がなく期待を超えず下回らずだったのかな。

GENESIS
レコード一枚だけ持ってたそこそこ好きなアーティストだが、会場に着いてまずガッカリ😞 一階の最後部ゾーンだった。が、ショウが始まると一曲ごとにカンペ見ながら日本語(だったと思う)で、丁寧に解説するPHIL COLLINSのサービス精神に感嘆した。そしてメンバーもサポート陣も技巧に長けながら、余計なソロを入れないでGABRIEL時代の曲もアルバムに忠実に演ってくれた。
残念ながら一階最後部ゾーンでは評判のレーザーライト演出はほとんど見えなかったが、PHILのパントマイムやツインドラムスなどで充分楽しんだ。
TONY BANKSの鍵盤が素晴らしく、特にTHE CINEMA SHOWの後半パートには涙が出そうになった。

DAVID BOWIE
初日は中学以来の盟友でバンド仲間だったAN, MSと共に期待に身震いしながら、三階席から遠いステージを凝視して開演をジリジリ待った。
遂にミュージシャン達が現れたが、薄暗くてBOWIEがどこにいるのか?分からない、、、 徐にセンターの細身の男がオーディエンスに背を向けてバンドの指揮を始めた。あれがBOWIE? いや違うな? それにこの暗くて重い曲は何だ? それがLOWのB1 WARSAWであること、そしてBOWIEがバンドの一人として小さなキーボードを弾いているのに気付くまでしばらく掛かった。細身の指揮者はリズムギターのCARLOS ALOMARと判明した。この意表を突いたオープニングから完璧なDAVID BOWIE THEATREに引き込まれた。 
ショーは二部構成で、一部は主に当時の直近ニ作(HEROES, LOW)の曲が演奏された。CARLOSやリードギターのADRIAN BELEWなど主にアメリカ人で構成されたバンドの演奏は、グラム時代の華やかさや毒は無いが、複雑、精巧に作り込まれて不純物を含まない最高品質だった。

照明も蛍光灯のような白基調でイメージを変えた二部の幕が開き、ミドルテンポのバスドラムとスネアのイントロでオーディエンスからこの日一番の歓声が上がった。 FIVE YEARS 〜SOUL LOVE〜STARと屈折星屑からの3連発に会場の熱気がぐっと上がったところに、畳みかけるようにHANG ON TO YOURSELF〜ZIGGY STARDUST〜SUFFRAGETTE CITYで攻め込まれたらもう堪らない! 
再びLOWからミステリアスで火星探検ドキュメンタリーBGMのようなART DECADE、シュールなALABAMA SONGのカヴァーでクールダウン後、ADRIANがアームを巧みに操って列車の警笛を表現してSTATION TO STATION。 BOWIEの歌もバンドの演奏もグッと圧力が上がり、エンディングのリフレインの頃には会場の一体感が頂点に達して二部は終わった。
アンコールのラストREBEL REBELのコーラスが勝手にシンドバッド風でちょっとズッコけたが、約二時間全く緩むこと無く最新型ロックエンターテインメントを体験した。
追加公演はサークル仲間と万博ホールのセンター10列目くらいの申し分ない席で、より良い音で同じ構成のショーを楽しんだ。
怒涛のニ週間が終わり、程なく始まる1979年から本格的にニューウェイヴに身を投じる決意を抱いた。

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