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ポップな変態ロックを愛でる春 Cale, Cope, Eno

不安定な天候に心身の調子を乱され、花粉で目鼻がグズる春は、クセ強めの音💊で鎮静。
強すぎると中毒を起こすので、ポピュラー音楽の域を超えない絶妙なクセ加減を選びます。

John Cale / Helen Of Troy  1975

John Cale / Helen Of Troy  1975
キッチュなセンスの衣装とインテリアはVivienne Westwood&Malcom McLarenのブティックSEXで揃えたそうな。 ウェールズで生まれ、ロンドン大学でクラシック音楽教育を受けた人なので、その気になれば無害で一般受けするポピュラー音楽も創れたと思うが、持って生まれた気質がクラシックに飽き足らず予定調和、整合性を許さない前衛音楽に傾倒させたのだろう。
その生い立ちを象徴するように、彼の曲は耳触り良く始まり、次第に不穏な気配が漂いはじめて、破滅で終わるパターンが多い。

この曲は最後まで破綻せず纏まっているが、変態仲間Chris Speddingの漏電ギターと、(何と!
あの英国ロック界のキューピーちゃんこと)Phil Collinsの重く湿ったドラムスがCaleの骨太で頑固な歌を引き立てる。

Eno / Here Come The Warm Jets  1973

Eno / Here Come The Warm Jets  1973
楽しい変態と言えばEnoは外せない。
Caleと異なり音楽教育を受けなかったからこそ、意識しなくても約束事と無縁に思いつくままに創作出来たのだろう。その結果53年の時を経ても劣化しないeverlasting bizzare popが生まれた。

映画Velvet Goldmineのオープニングにピッタリだった安っぽくて、いかがわしくて、愛らしいポップチューン💥
ここでもChris Speddingがドヤ音で低音弦を唸らせ、Phil Manzaneraがスパンコールを散らすようなセンス良いリズムギターでサポート、出来過ぎである。

Julian Cope / Fried  1984

Julian Cope / Fried  1984
時代は10年流れ、リバプールで亀男が名作を造った。彼もウェールズ生まれだが、リバプールでTeardrop Explodesで活動、ソロでも小中ヒットがあるが、日本のカルトロックオタクで有名ですね。このアルバムは見事にジャケットそのままの、アシッドでサイケでフォーキーbut尖った音が詰まっている。「人は見た目」の謂れが当てはまるが、バックの演奏がしっかりしているからダレないし、飽きさせない。

アルバムのオープニングは、ThemのI Can Only Give You Everythingのあのギターリフを上手く流用した、緩急に富んだキャッチーなナンバー。 さらに10年後にBeckがこれにインスパイアされてDevil’s Haircutを作ったかどうかは知らんけど。

音楽変態とは言え、3人とも存命なので実生活では結構まともな人たちかもね。

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