儚さの方程式 3章 ~ 変わる ~
方程式を考える前に、
儚さを感じている背景を紐解いています。
変わる
この世に変わらないものはない。
その変化に儚さを感じるときがあります。
見た目・形の変化
桜が散ったとき、
自分が住んでいた建物や歴史的建造物にヒビや苔があるとき、
久しぶりに会った父親の顔のしわが増えていたとき。

なぜ形の変化に儚さを感じるのでしょうか?
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キーワードとなりそうなのは、
原型からの欠如
記憶/期待との乖離
時間の可視化
です。
欠如
ものの原型からの欠如は、少しでも変わった姿のことや、不完全な状態のことです。
湯飲み茶わんにヒビが入っていたり、長年使っていたバックの紐がボロボロになっていたりすると儚さを感じるものです。
乖離
ものに対する記憶・期待との乖離は、想像以上にしわになっていた、思っていたよりも小さかったというようなものです。
壁に貼っていた写真が黄ばんでいたり、昔作った自由研究の作品がボロボロになっていたり。自分に身近であったり、愛着を持っていたりしたものこそ、ギャップが大きいと儚いと感じる場合が多いように感じます。
時間
時間は、自分が過去に見ていた時間・過去に作り上げられた瞬間などと、今の時間との差異があるということです。
小学生のときに買ってもらった消しゴムを、大人になってから見つけて儚くなったなどのように一定期間時間が空いていたり、歴史的な建造物のように長い月日をかけているようなものを見たりした時などです。
機能・性質の変化
見た目だけではなく、そのものの機能や性質にも変化があります。
腕時計を長年使っていると
時計が遅れてきてしまったり、止まってしまったり、腕のバンドが切れてしまったりして、腕時計としての機能・性質が徐々に失われていきます。

機能や性質は、移り変わっていきます。
しかしそうした瞬間に、ふと儚さを感じます。
なぜ、機能が失われると儚さを感じるのでしょうか?
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機能の変化にも同じ構造があると考えています。
欠如
ものの機能・性質が欠如しまうことです。先ほどのベルトが切れた腕時計のように、欠如することが儚さを生むきっかけとなっています。乖離
性質が変わらないと思っていた / そうであってほしい思いはあるものです。
動いていたはずの時計が止まり、その落差に乖離が生じます。
また、誕生日に買ってもらったもの、誰かとお揃いなものなど、そのものに思い出があることです。機能・性質が失われたときに、急に思い出が蘇ってきて儚さを覚えます。
時間
自分が認識してからの経過が長いもの。
リュックを10年使っていたり、小学校で買った裁縫セットを今も使っていたり自分と身近であればあるほど、思い入れが強くなり、性質が変わった時のあっけなさ・儚さは、強く感じると思います。
変わる、ということ
変わる儚さには3つのキーワードがあることがわかりました。
① 原型からの欠如
② 記憶(思い出)・期待との乖離
③ 時間の可視化
私たちはものを見るときに無意識に
「過去」と比べているということです。
形も機能も変わっていく 。
では、形のないものへの儚さはどうなるんでしょうか?
深掘りしていくことにします。
つづく…
