【AI活用】9割がまだ知らない、仕事で効くAI機能4つ
AIの新機能は毎週のように出ます。でも本当に知りたいのは「結局、自分の仕事のどこで使えるの?」というところではないでしょうか。
この記事では、社内のAI情報共有でこの1週間に話題になった中から、「これは業務に直結する」と感じた4つをまとめます。
今週は珍しく、性格の違う4つが並びました。スマホから仕事を投げる、作業を録画して覚えさせる、モデルを選び直す、自社の資料ごと調べさせる。順番は「働き方が変わるインパクトが大きい」ものから並べています。無料で使えるもの・有料が必要なものは、毎回どおり正直に分けて書きます。

① 投げる:移動中にスマホから、会社のPCに仕事を頼む|Claude「Dispatch」
まず、いちばん働き方が変わるのがこれです。今週の社内のAI情報共有でも、共有されたAI機能の中でいちばん多くの反応が集まっていました。
Claude(クロード)の「Dispatch(ディスパッチ)」は、まとまった仕事をAIに預けて、裏側で進めておいてもらう機能です。そして注目なのが、その指示をスマホから出せるところ。作業そのものは、自分のPCで動いているClaudeがこなします。
つまりスマホが「小さいAI」になるのではなく、スマホが自宅・会社のPCのリモコンになるわけです。
PCの中にある実際のファイルやフォルダをそのまま扱える
処理はPC側で動くので、クラウドに資料を上げ直す手間がいらない
預けたあとは裏側で進むので、その場で待つ必要がない(終わったかはアプリ側で確認できる)
住宅会社の実務で考えると、使いどころははっきりしています。現場からの帰り道に「デスクトップの打ち合わせメモを、いつもの報告フォーマットに整えておいて」と投げる。朝の移動中に「先月のフォルダにある見積を一覧に集計して」と頼んでおく。会社に着いた時点で下書きができている、という状態です。
条件も正直に書きます。Dispatchは2026年3月17日から「リサーチプレビュー」、つまり試験提供の段階です。ClaudeのPro・Maxプランの利用範囲に含まれます(別料金はかかりません)。ただしPCの電源を入れ、Claudeデスクトップアプリを起動したままにしておく必要があります。ここだけは忘れると「投げたのに動いていない」が起きます。

② 覚えさせる:画面を録画するだけで、毎月の作業がAIの手順書になる|「Record a skill」
2つ目は、個人的にいちばん驚いた機能です。
Claudeの「Record a skill(スキルを記録)」は、自分の作業画面を録画しながら口で説明するだけで、Claudeがその手順を再実行できる形で覚えてくれるというものです。
やることは3つだけです。
Claudeデスクトップアプリの「+」メニューから「Record a skill」を選ぶ
いつもどおり作業しながら、「ここでこのファイルを開いて、この列を合計する」と声で説明する
録画を止めると、Claudeが操作と説明を読み取って「スキル」として保存する
ここが面白いところです。これまで業務をAIに任せるには、手順を文章にして渡す必要がありました。その「マニュアルを書く」工程が、丸ごと録画に置き換わります。
効くのは、毎回同じ手順を踏む仕事です。
月末の請求書の集計と社内フォーマットへの転記
定例レポートの数字の差し替えと体裁調整
問い合わせ一覧の分類・担当振り分け
正直に言うと、「AIに仕事を教える」と聞くと構えてしまいます。でも録画して喋るだけなら、新人に画面を見せながら教えるのと同じです。ハードルの下がり方が、これまでの自動化とは違います。
条件はこうです。Claude CoworkのPro・Max・Teamの利用範囲に含まれます(別料金はかかりません)。無料プランでは使えず、デスクトップアプリが必要です。

③ 選び直す:賢いAIが、値段そのままで一段強くなった|Claude Opus 5
3つ目はモデルの話です。Anthropic(アンソロピック)が7月24日に「Claude Opus 5(クロード オーパス ファイブ)」を公開しました。
「また新しいモデル?」と思った方に、押さえてほしい点は1つだけです。値段は前の世代と同じまま、性能だけが上がりました。
開発者向けの料金は、100万トークンあたり入力5ドル・出力25ドル。前世代のOpus 4.8から据え置き
上位モデル「Fable 5」に迫る性能を、その半額の価格帯で使える
一度に読ませられる文章量(コンテキストウィンドウ)は100万トークン。長い仕様書や議事録をまとめて渡せる
※トークン=AIが文章を読み書きするときの文字量の単位です。
Claudeの有料プランでは、Maxが標準モデルとして、Proでも選べる最上位としてOpus 5を使えます。開発者向けのClaude Codeでも、Maxなどでは既定のモデルになりました(Proは引き続きSonnet 5が既定で、Opus 5は自分で選ぶ形です)。
実務での意味はシンプルです。重い仕事のときに、モデルを選び直す価値が出たということ。長い議事録の要約や、複数資料を突き合わせる比較検討は、上位モデルにすると出来が変わります。逆に短い文章の言い換えや分類は、速くて安いモデルのままで十分です。
料金が同じなら、迷う理由はありません。プランの選択画面でモデル名を確認して、重い作業のときだけ切り替える。この一手間だけで、同じ月額のまま結果が良くなります。

④ 調べさせる:自社の資料も読ませて、深掘り調査を任せる|Gemini「Deep Research」
最後は、いちばん試すハードルが低いものです。
GoogleのGemini(ジェミニ)にある「Deep Research(ディープリサーチ)」は、テーマを渡すと自動で複数の情報源を調べ、レポートにまとめてくれる機能です。
先に正直に書いておくと、これは今週出た新機能ではありません。以前からある機能で、自分のファイルや画像を調査の材料として渡せる強化も2026年5月に入っています。それでも今週あらためて社内で話題になったのは、「AIに調べさせる」の使いどころが、ようやく実務と噛み合ってきたからです。
できることを整理すると、こうなります。
テーマを渡すと、複数のサイトを自動で調べてレポートにまとめる
自分のファイルや画像を、調査の材料として一緒に渡せる
できたレポートを、Canvas(キャンバス)で図やクイズ、音声解説の形に変換できる
いちばん効くのは「自社の資料+世の中の情報」を突き合わせたいときです。
自社の商品仕様書を渡したうえで、競合の標準仕様と比べさせる
補助金・制度のPDFを渡して、要点と申請の流れを整理させる
過去の販促資料を渡して、今の市場の言われ方とのズレを洗い出す
社内勉強会の資料づくりにも向いています。調べた結果をそのままクイズ形式に変換できるので、読ませるだけの資料から一歩進みます。
条件です。Deep Researchは無料プランでも月5件ほどまで試せます(2026年7月時点)。毎日使う、あるいはファイル添付やCanvasでの変換まで踏み込むなら、Google AI Proなどの有料プランが前提になります。まずは無料枠の5件で、自分の仕事に効くかを見極めるのが現実的です。
もう1つ、これは毎回書きます。AIがまとめたレポートは必ず出典を開いて確認してください。特に補助金や法制度は、古い情報が混ざると実務でそのまま事故になります。たたき台として使い、最後は人が確認する。ここは変わりません。

まとめ:今週のAIは「投げる・覚えさせる・選ぶ・調べさせる」
4つ並べると、AIとの付き合い方が段階的に変わってきているのがわかります。
投げる:ClaudeのDispatchで、移動中にPCへ仕事を頼む(有料・試験提供)
覚えさせる:Record a skillで、毎月の定型作業を録画して手順化(有料)
選ぶ:Claude Opus 5が同価格で高性能に。重い仕事のときだけ切り替える(有料)
調べさせる:GeminiのDeep Researchで深掘り調査(無料枠は月5件まで)
全部を一度に始める必要はありません。まず1つなら、無料枠で試せる④のDeep Researchからです。いつもの調べ物を1つ投げてみてください。指示を出すだけなら1分で終わります。
そのうえで、毎月30分以上かけている繰り返し作業が思い当たるなら、②のRecord a skillが次の一手になります。来週も「業務でそのまま使える」ものだけを選んでお届けします。

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