北海道の廃線跡探訪(2026年7月訂補版)
1.ごあいさつ
はじめまして。ご訪問ありがとうございます。
この投稿は2009年から2014年にかけて、株式会社エムジー・コーポレーション発行『鉄道で旅する北海道』(季刊誌)で連載された廃線跡探訪の記事が元になっています。
国鉄分割民営化の際に廃止された、北海道の特定地方交通線が中心ですが、ほかの国鉄廃止路線も含まれています。
連載時は掲載時期や時間などの制約もあり、やむなく盛夏にも訪れたうえ、自分の準備・勉強不足で見逃したところもありました。
そこで、連載時にお世話になった編集者のかたのお勧めもあり、掲載誌休刊後も引き続き取材を続け、昨年一区切りをつけました。
2.国鉄地方交通線

幌内線・歌志内線・上砂川支線・万字線・夕張線登川支線は線名記入なし
1985(昭和60)年、国鉄再建法により輸送密度などを基準として、第1次~第3次特定地方交通線が指定されました。
北海道では、とくに指定路線が多く(第3次路線はなし)、第三セクターへの転換は、池北線が北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線となっただけでした。
第2次特定地方交通線に指定された松前線などは、比較的ましな輸送密度でしたが、結局廃止されています。
道北篇
●天北線(音威子府~南稚内 全10回)
●興浜北線(浜頓別~北見枝幸 全)
●美幸線(美深~仁宇布 全2回)
●名寄本線(名寄~遠軽・中湧別~湧別 全7回)
●興浜南線(興部~雄武 全)
タイトル写真は興部~沢木間の御西川橋梁
●湧網線(中湧別~網走 全4回)
●相生線(美幌~北見相生 全3回)
●渚滑線(渚滑~北見滝ノ上 全3回)
●根北線(斜里~越川 全)
●羽幌線(留萠~幌延 全7回)
●留萌本線廃止区間(留萌~増毛 全2回)
●深名線(深川~名寄 全7回)
道央篇
●富内線(鵡川~日高町 全4回)
●夕張線支線登川支線(紅葉山~登川 全)
●歌志内線(砂川~歌志内 全2回)
●函館本線支線上砂川支線(砂川~上砂川 全)
●函館本線支線南美唄支線(美唄~南美唄 全)
●幌内線(岩見沢~幾春別・三笠~幌内 全3回)
●万字線(志文~万字炭山 全3回)
●札沼線廃止区間(新十津川~石狩沼田 全2回)
●手宮線(南小樽~手宮 全4回)
●岩内線(小沢~岩内 全2回)
●胆振線(伊達紋別~倶知安 全6回)
道東篇
●士幌線(帯広~十勝三股 全7回)
●広尾線(帯広~広尾 全4回)
●池北線→北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線(池田~北見 全10回)
●白糠線(白糠~北進 全5回)
●標津線(標茶~根室標津・中標津~厚床 全9回)
道南篇
●瀬棚線(国縫~瀬棚 全3回)
●松前線(木古内~松前 全4回)
●江差線廃止区間(木古内~江差 全4回)
●大沼電鉄(大沼公園~鹿部 全2回)
4.廃線跡の探訪
北海道での廃線跡探訪の適期は、初春(雪どけ直後)→晩秋(降雪直前)→春→秋の順(冬=積雪期は原則的には無理。夏は不適)でしょう。
早春は、雪どけ直後に、すぐササが起き上がっています。グズグズしているとイタドリなども、あっという間に生長してくるので、油断できません。
晩秋は、イタドリは枯れたとはいえ、まだ突っ立っているし、ササは夏と変わりないので、あまり条件はよくありません。


現地を訪れ、記述した箇所はすべて自分の目で直接確かめていますが、すべて写真を入れるのは無理としても、文章力のなさを補うため、なるべく多く入れるようにしています。
また、天北線沼川~樺岡間のように、取材時は工事用道路に転用されていても、工事終了後しばらくすると、再び元のヤブのようになってしまうので、その当時の記録として見ていただければと思います。
そのため写真には撮影年月を入れてあります。


2024年5月撮影
取材にはオフロードバイクで行っています。北海道の廃線跡への道路には林道・農道クラスも多く、クルマでは対向車があったときに難渋するし、迷惑がかからず、かつ安全に駐車できる場所を見つけるのも難しいからです。
近ごろは1日400㎞を超えるような長距離走行は、ツラくなってきたのが悩みです(尻や肩が痛くなる)。まあ、これも歳のせいだと諦めてはいますが。
宿泊も、野宿(2~3回しか経験なし)→無料キャンプ場→有料キャンプ場→風呂の入れる有料キャンプ場→安宿と、歳とともにゼータクになっています。やはり歳とると、テント泊では疲れがとれなくなりました。

5.最近の動向
近年、毎年のように廃止された路線は、まだ駅舎などを除き、線路や橋などはほとんどそのままのところが多いので、ついでに寄ったところを除きまだ訪れていません。

最近では、野生動物が多くなってきました。ちょっと前までは、市街地でヒグマに襲われるなど考えられませんでしたが、最近では毎年のように報じられるようになってきました。去年は自宅の近所にも出ました(一応、市街地です)。
以前は出かけた先でも、エゾシカに出会うことすら滅多になかったのですが、最近は見ないほうが珍しいくらいです。
去年、近所の生協へ行く途中、大きな雄のエゾシカがいました。住宅街のまんなかでクルマも人も頻繁に通るのに!
ヒグマは、実に幸いなことに、古いフンや足跡しか見たことはありません。
とにかく出会わないことが第一なので、早朝や薄暮は避け、熊鈴をじゃらじゃら鳴らし、ときどき大きな声を出し、人間の存在を知らせたうえ、見通しのきかないところには行かないようにしています。
このほか、アブやヤブ蚊などの虫の襲撃もあるし、数年前ははじめてダニに喰われました。それから後、ずいぶん注意するようになり、ヤブに入った後などにはダニがよくたかっています。これも以前はなかったことで、やはりエゾシカの増加も一因でしょうか(実際、士幌線沿線にはエゾシカもダニも多い)。

6.おわりのごあいさつ
これからシゴトのヒマなとき(だいたい、いつも。〝無職〟ではないつもりです!)、順次投稿していきますので、わかりづらいところやまちがいなどがあれば、ご指摘ください。
廃線跡探訪とは別に、「北海道 鉄道残照~失われた鉄道の遺産あれこれ」と題し、短く軽めのものを投稿しています。
こちらもご覧くだされば、幸いです。
「北海道の廃線跡探訪」ともども、どうかよろしくお願いします。
