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助産師さん、明日の朝って言いましたよね?

「この調子だと、明日の朝にはお母さんやね」
助産師さんは、にっこり笑ってそう言った。

……ちょっと待ってください。
今、まだ朝ですよ。
この痛み、
明日の朝まで続くんですか?

無理無理。
無理無理。

嘘でしょー。
気が遠くなった。

予定日まで、あと2週間。

初めての出産は、前の晩から始まっていた。
夜、そろそろお風呂に入ろうかと思ったとき。

あれ?
これが、おしるしってやつ?

そう思いながら、
とりあえずシャワーを浴びた。

ゲームをしている彼に、
「出産始まったから」
と声をかけて。

で、どうしたかと言うと、

寝た。

初めての出産は時間がかかる。
そう聞いていたからだ。

そして朝方。
痛みで目が覚めた。

おーっと。
これが陣痛というやつか。

と、思ったら

破水。

病院に電話すると、
「すぐ来てください」
と言われた。

なので、まだゲームしている彼に
「産まれるぞー!!」
と脅かして、病院へ向かった。

病院に着くと、
助産師さんが内診して、
そして、さっきの言葉である。

「この調子だと、明日の朝にはお母さんやね」

いやいやいや。

この痛みを、
明日の朝まで?

無理。

痛い。
めちゃくちゃ痛い。

「いい子だから、早く出ようよー」
心の中で必死にお願いする。

私のテレパシーが効いたのか。
脅しが効いたのか。
神さまが聞いていたのか。

朝、大抵の人が仕事を始める時間には、
産まれました。

助産師さん、
明日の朝って言いましたよね?

まあ、いいか。

えらい。
流石。

こうして私は、
一応なんとか、母になりました。

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