逃げちゃダメだ 逃げちゃダメだ 逃げちゃダメだ【エヴァ #名言ノート16】
今回紹介させていただく名言はこちら!
逃げちゃダメだ
逃げちゃダメだ
逃げちゃダメだ
アニメ史に燦然と輝くこちらの名言(というか名ゼリフ)はかなり有名なのですぐにピンと来たのではないでしょうか。
言った人
碇シンジ

どんな人?
アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の主人公です。
内向的で繊細な14歳の少年
エヴァンゲリオン初号機のパイロット
過去のトラウマや孤独感、自己肯定感の低さに苦悩している
他人との関わりに不器用で、葛藤を抱えやすい
物語が進むにつれて、自身の存在意義や他者との関係性について深く考えるようになる
彼の性格や抱える問題は、作品の重要なテーマと深く関わっています。
どういう状況で言った?
「逃げちゃダメだ 逃げちゃダメだ 逃げちゃダメだ」という名ゼリフが発せられるシーンはアニメ版なら第一話、映画版なら1本目のかなり冒頭の部分です。
物語は、主人公である碇シンジが、それまで遠く離れた場所で、5年間という長い年月を別々に生活していた父親である碇ゲンドウにいきなり呼び出され、その日初めて見せられたエヴァンゲリオン初号機にいきなり乗れと言われ使徒と呼ばれる謎の敵と戦うことを強いられるところから始まります。
黒塗りされまくった謎の資料に、雑な字で「来い 碇ゲンドウ」ですからね。5年ぶりの再会を祝う気持ちはなさそうです・・・。

遠方から*第三新東京市にひとりで上京してきたシンジ君でしたが、いきなり謎の怪獣(使途)が進攻してきて都市を破壊しまくっている状況に出くわしてしまいます。

(エヴァンゲリオンの世界では東京は2度壊滅していて、舞台となる第三新東京市は今でいうところの箱根あたりにあります)
なんとか父親がいる組織までたどり着きます。シンジ君としては待ちに待った5年ぶりの父親との対面です。「遠いところよく来てくれた」とか「ありがとう」といったような言葉を言ってくれるのではないかと期待していたことでしょう。
しかし、シンジ君の期待は大いに裏切られます。
さっき見てきた謎の巨大怪獣を、これまた謎の巨大なロボに乗って倒してこい。と言われてしまいます。しかもかなり冷たく。
ちなみに、息子である碇シンジと父親である碇ゲンドウの距離感はこれでもかというくらい離れています。手前にいるのが碇シンジで奥のかなり高い位置(しかもガラス越し)にいるのが碇ゲンドウです。

初めて見せられたエヴァンゲリオンという謎のロボット(本当はロボットじゃなくて人造人間ですが)は信じられないくらい大きく、頭だけでもこのサイズ感です。好奇心とか以上に「なにこれ・・・」という恐怖の感情がシンジ君のなかで膨張していったことでしょう。容易に想像できます。
くわえて、その日初めて会った成人女性2人にも、エヴァに乗ることの重要性を両サイドから詰められます。話の通じない父親との会話に対して、間に割って入って助けてくれるまともな大人はここにはいないようです。絶望ですよね。

この状況、どうでしょう?はっきり言っていい大人がまだ幼さの残る14歳の一人の少年に対して取っていい態度ではないと思います。いじめ・・・いや、集団虐待といってもいいくらいひどいくはないでしょうか。(だからこそ多くの人の記憶に残る名場面として今も色あせないのだとは思いますが)
最初はシンジくんは「そんな・・・できっこないよ!」と、エヴァへの登場を拒否します。至極まっとうな反応だと思います。

それでも組織の指令であり父親でもある碇ゲンドウは、
「乗るなら早くしろ 出なければ帰れ!」と言い放ちます

いままで5年間さんざん放置してきた息子にたいして、いきなり遠方から呼び出したうえにこれですからね。自分の子供だからと言って許される態度ではないです。人にものを頼む態度としては0点ですよね。笑
それでもエヴァへの搭乗をしぶるシンジ君に対して(至極まっとうな反応だとは思いますが・・・笑)最後の決め手として、包帯でぐるぐる巻きになった重症の謎の美少女をタンカに乗せた状態で登場させます。
見た目からして明らかに重症なのですが、その少女はなんとか痛みを抑えならが「わたしが乗ります」と主張します。

訳が分からないことをわめき続ける3人の大人たちに翻弄されまくっている状況で、さらに訳の分からない状況が追加されてしまいました。
同い年くらいの謎の美少女が包帯ぐるぐる巻きで大けがしているのに、自分が絶対に乗りたくない謎のロボットに自分の代わりに乗ろうとしている・・・しかもなんでスクール水着みたいなぴちぴちの服着てんの・・・?
シンジ君のアタマの中にはかぞえきれないほどの「?」が浮かびまくっていたはずです。
明らかに大けがしているであろう自分と同じくらいの年齢の少女を、こんなわけのわからないロボットに乗せて謎の怪獣(使途)と戦わせようとしているところを見て
「あ、こいつら(大人たち)完全にヤバイやつだ。絶対に話が通じない・・・!!」
と思ったのでしょう。
シンジ君としては訳が分からない状況が何層にも折り重なってほとんどパニック状態に陥っているはずなのですが、ここで彼は本来頼るべきはずの周囲の大人とのコミュニケーションを断ち切り、自分自身との対話にマインドを切り替えます。
そこで出たのが今回の名言
逃げちゃダメだ
逃げちゃダメだ
逃げちゃダメだ
だったのです。

画像からもわかるように、「逃げちゃだめだ」を連呼するシーンでは、シンジ君は固く目を閉じてうつむきながら呪文のようにこの言葉を繰り返しています。
「逃げちゃだめだ」という言葉は他人ではなく、自分自身に対して向けられていることがよくわかります。
とっさに出てくる言葉と行動ではないと思います。幼いころに母を亡くし、父親からは遠く離れたところに隔離されたうえに放置され、両親という心のよりどころない状況で何とか生きてきたシンジ君。きっとふだんからつらいことがあったら同じように自分で自分に言い聞かせてこれまで何度も乗り越えてきたんでしょう。健気ですよね・・・。
何回か「逃げちゃだめだ」を繰り返した後に、シンジ君は目を「カッ」と開き、しっかりと父親の碇ゲンドウをみつめがら「やります、僕が乗ります」と宣言します。

この何層にも折り重なった複雑な状況からなるパニック状態を解決するには、自分が乗るしかない!と判断したのでしょう。もちろん勢いに任せている部分が大半だとは思いますが、それにしても対応が大人すぎませんかね・・・。
話が通じない大人(しかも3人)、謎の巨大ロボット、日本の首都を破壊しまくる謎の怪獣(使途)、同い年くらいの大けがした女の子・・・これらすべての要因をひっくるめて、自分が「やる」ことでなんとか状況を好転させようとしている気持ちが伝わります。もし自分がシンジ君だったら絶対に乗ると決意できないと思います・・・。
いや、話はもっとシンプルで、同い年くらいの謎の美少女にいいところをみせたい!という気持ちが恐怖を上回っただけなのかもしれませんが。
とにもかくにも、平常心ではなかったことは確かでしょう。
シンジ君はメンタルが弱い?
よく、エヴァの主人公の碇シンジくんはメンタルが弱い。とか男らしくない。とか言われることがありますが、そんなことないと思います。(特に映画版のシンジ君はメンタルが強い!)

今回のようなシーンでは、いろんな理不尽な状況を抱えつつも最終的には自分がやる!ということを決断できていますし。
エヴァシリーズを通して、基本的に自分のためではなく誰かのためになら頑張れる。というマインドの持ち主であることが分かります。
強く、優しい心の持ち主なんですよね。だからこそ長年愛され続けてきているキャラクターなんだと思います。
そりゃ確かに物語が進むにつれ、無気力になったり鬱になったりする描写がありますが、シンジ君が置かれている状況から鑑みると、逆によくそれだけですんでるよな・・・とも思えます。
もともとメンタルが強い、というよりはむしろ責任感が強いからそこ、極限状態でも最終的には前向きに行動することを選択しています。
繊細な部分があるからこそ、他人の気持ちを思いやることができ、そして自分のためではなく人のために行動できる。まさに物語の主人公としてふさわしい人物ですよね。
ちなみに、父親である碇ゲンドウは、物語を通してとことん「自らの望みを叶えるため」に行動します。

しかし、主人公の碇シンジはいつでも「誰かのため」に行動します。

物語の終盤で、シンジくんは「僕は、僕の落とし前をつけたい」とういう、到底14歳とは思えないような深みのある言葉を残します。
いろいろな意図が含まれていることばですが、この言葉の中には
「父さんを救いたい」
「父さんの息子である自分が責任をとる」
というニュアンスが含まれているように、私は感じます。
結局、自分のためではなく、人(父親)のために行動するという意思が強く感じ取れます。
メンタルが弱いというよりは、どちらかというとシャイな性格といった方があっているかもしれませんね。メンタルは間違いなく弱くはないです。
なんだかんだ、シンジ君は決意を示すときはハッキリと相手の目を見ます。

最終的にはエヴァとか使途とかよりもこの2人の生きざまのバトルとその決着に物語は集約していきます。
もしもエヴァを観たことがあるけどイマイチ楽しめなかったという人は、エヴァはゲンドウとシンジという2人の人間の生き方というか価値観の対決だという目線で見ると、違った楽しみ方ができるかもしれません。
まとめ
逃げちゃだめだ

エヴァンゲリオンといえば
逃げちゃダメだ
逃げちゃダメだ
逃げちゃダメだ
という名ゼリフ。という印象を持っている方も多いと思います。
なぜこの言葉が多くの人のこころに刺さったのでしょうか。
それは、だれしもなにかしらから逃げた経験があり、それがいつまでも小さなとげのように心に引っかかっているからじゃないかなと思います。
たいていのことは時間の流れが解決してくれますが、「あのときもっとああしてればよかったな・・・」という心のわだかまりはいつまでたっても消えません。
場合によっては時とともに後悔の念が膨れ上がっていくこともあるでしょう。ほとんどの人はそんな葛藤をかかえながら生きているはずです。
そこで今回の名言です。
たぶんほとんどの人がこれまでの人生で経験してきた状況を軽く上回る極限中の極限状態でも、シンジ君は折れずに「逃げちゃだめだ」を自分に言い聞かせます。
そして最後は「やる」ことを決意します。
このプロセスによって、だれもが抱えるこころのわだかまりを疑似的に解消してくれるようなある種の錯覚を発生させる効果があるのではないかと思ったりもしました。
不朽の名作エヴァンゲリオン

エヴァンゲリオン。名作ですよね。テレビシリーズも映画版もどちらも大好きです。漫画版はすべて持っています。
エヴァが公開された当時は私は小学生でした。そしてシンエヴァンゲリオンとしてシリーズ全体が完結したころには私は30代になっていました。
エヴァという作品から学んだ、ものの考え方や価値観が、今の私の結構な部分を構成しているといっても過言ではありません。
こんな名作とともに時代を過ごせたことをとてもラッキーだと思います。
これからさきも、逃げ出したくなるような状況に出くわすことはいくらでもあると思います。
その課題が、逃げずに立ち向かうべきである場合は、シンジ君のように勇気を振り絞って立ち向かっていきたいです。
もちろん、本当に逃げなきゃいけないときは逃げた方がいい場合もありますけどね。
ただ、「逃げる」というスタンスを基本姿勢として常にとっていると、本当は逃げずに思い切ってやってみたほうがいいような千載一遇のチャンスに巡り合えた時も、逃げたり避けたりする普段のクセが出てしまうかもしれません。
たいていのことは何とかなります。失敗しても命まで取られることはまぁないです。
少しでもやりたいと思ったことは、あれこれやらない理由を頭の中でひねり出すのではなく、とにかくやってみよう!くらいの気持ちでまずやってたらいいと思います。
チャンスかな?と少しでも思ったら、まずは前向きに「逃げちゃダメだ」と自分に言い聞かせてみてはいかがでしょうか?
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