ねだるな勝ち取れ、さすれば与えられん【エウレカセブン #名言ノート39】
今回紹介させていただく名言はこちら!
ねだるな勝ち取れ
さすれば与えられん
聖書の一節に出てきそうな荘厳なイメージを持つ言葉ですが実は名作アニメででてくる言葉です。けどそのさらに元ネタがやっぱり聖書だったりします。
言った人
アドロック・サーストン
アニメ作品『交響詩篇エウレカセブン』の登場人物

どんな人?
アドロック・サーストンは『交響詩篇エウレカセブン』に登場するキャラクターで、主人公のレントン・サーストンの父です。軍に所属する科学者でもあります。大災害から人類存続の危機を救う活躍をし、その際に殉職してしまったことで、その後『英雄』として称えられることになります。

交響詩篇エウレカセブン
『交響詩篇エウレカセブン』というアニメ作品をご存じでしょうか?

テレビアニメ放送は、2005年4月17日から2006年4月2日まで、TBS系列の日曜7時00分 – 7時30分(JST)に放送されました。全50話で構成されています。
日曜の朝7時なんて言ったら朝のゴールデンタイムです。当時はネットも今ほど発達していなかったので、多くの人がテレビを見る時代でした。1年間朝のゴールデンタイムを抑えて鳴り物入りでスタートした『交響詩篇エウレカセブン』は企画の段階で成功を期待されていたことが予想できます。
しかし、エウレカセブンはその期待をさらに上回り、成功を収めるだけでなくアニメ史に残る名作としていまもなお支持され続けています。根強いファンも多い印象です。
『ボーイミーツガール×ロボットアニメ』

エウレカセブンは、表面上は『ボーイミーツガール×ロボットアニメ』という分かりやすい枠組みです。
キャラクターデザインやロボットのデザインも洗練されていて、今の時代でも通用する造形だと思います。そしてなによりここぞ!というときの戦闘シーンのクオリティがとても高いです!エウレカと言ったら『空』と言ってもいいほど、『空』での活動が多いアニメですが、数多く展開される空中での戦闘シーンはどれもクオリティが高いです。
正直、ストーリーが複雑で専門用語も多いので、観ているうちにだんだん何が何だかわからなくなってくる部分があるのですが、その複雑さを補ってあまりある戦闘シーンのクオリティの高さには何度も驚かされます。話の筋を見失っていても、戦闘シーンのすごさだけで満足できてしまうくらい観ていて楽しいです。
ボーイミーツガール×ロボットアニメ、洗練されたデザイン、難解なストーリー、といったような『ヒットしそうな要素』がふんだんに盛り込まれたアニメですが、作り手が本当に伝えたいメッセージは別のところにあるのではないかと、私は思っています。
その、作り手が本当に伝えたいことこそが、
ねだるな勝ち取れ
さすれば与えられん
というという一言に込められている気がしてなりません。
ねだるな勝ち取れ

『ねだるな勝ち取れ、さすれば与えられん』という言葉を遺したアドロック・サーストンは軍の科学者で、かつて世界が滅ぶかどうかという大災害が起きた際に、その身一つで世界を守ることを成し遂げ、この世を去った人物です。
まぁ実際はその大災害自体が軍が計画したある計画のミスが起因だったんですが、事実を隠蔽する意味でも災害抑止の功労者として軍はアドロックを担ぎ上げ、それを知らない民衆はアドロックを「人類を救った英雄」として称賛するようになった・・・。という複雑な事情があります。
実際に何が起きたのかは割愛します。専門用語が多すぎるのと背景説明が長くなりすぎますし、なによりわたしが全部を理解しきれていないからです。笑
『ねだるな勝ち取れ、さすれば与えられん』という言葉が、どのような背景がありどのようなシーンでアドロックが言ったのかは、実は作中では語られていません。
ただ、アドロックは軍の科学者でもありながら、ただ従順に軍の言いなりになるだけではないという姿勢をたびたび見せていたんだということは彼の登場する断片的なシーンからでも読み取ることができます。
時には人類の敵としてみなされていた『スカブ』という特殊な生命体(大災害の原因となった一因)とも意思の疎通を計ったりといったような、既存の価値観にとらわれない、中立な行動をとります。これは、とても科学者らしいふるまいだと思います。
所属する組織の考え方や自分の立場などはとっぱらって、『真理』とは何なのかをとことん追求する姿勢。この『真理』こそが、アドロックが『勝ち取りたかった』ものであり、彼のふるやまいや行動からも、『ねだってばかりいないで行動で示した』ことがうかがえます。
最終的にはアドロックは幼い息子(主人公レントン)を残しこの世を去ることになる行動を選びますが、息子に対して申し訳ないというキモチはあったものの、軍の科学者であるという立場を極限まで利用し、限りなくこの世の心理に近づくことができたことで、死の間際には自分の人生に『納得して満足』していたのではないかと推察します。
アドロックの最期は壮絶でした。なんせ精神をスカブに取り込まれ、搭乗していたロボットのコックピットで肉体は蒸発したんですから。
しかし、自身の存在が蒸発していく最中に、「世界」の全貌を垣間見て、涙を流します。

「世界がこんなにも美しかったとは・・・。見せてやりたかった、レントンに・・・。」
という言葉を遺して、この世を去ります。
ねだらずに、行動を起こすことで、人類でただ一人「世界の真理」にたどりつけたんです。科学者としてこれ以上『幸せ』なことはないんじゃないでしょうか。
元ネタは聖書
『ねだるな勝ち取れ、さすれば与えられん』という言葉には元ネタがあります。それは、聖書に登場する、『求めよさらば与えられん』という言葉です。

『求めよさらば与えられん』は、新約聖書のマタイ伝に由来する言葉で、「神に祈り求めなさい。そうすれば神は正しい信仰を与えてくださるだろう」という意味です。
これは、物事を成就するためには、与えられるのを待つのではなく、自ら進んで求める姿勢が大切だということを示しています。
『ねだるな勝ち取れ、さすれば与えられん』は『ねだる』とか『勝ち取る』というようなもっとインパクトが強い言葉を使っていることで、『求めよさらば与えられん』という元ネタよりも、神のような超常的な存在から施しを受けるのではなく、もっと積極的に自らの力でほしい結果を取りに行くような力強い言葉になっています。
とはいえどちらも伝えたいメッセージの本質は同じですね。アニメ作品用によりインパクトの強い言い回しにチューニングされたんでしょう。
まとめ
今回は名作アニメ『交響詩篇エウレカセブン』より、名言を紹介させていただきました!
ねだるな勝ち取れ
さすれば与えられん
やっぱりなんだかんだ言って最後は『勝ち取る』ための気概だとか覚悟だとかは必要ですよね。とはいえ、誰かを陥れたりするタイプの勝ち方ではなく、あくまでもこれまでの自分を乗り越えていけるような、ポジティブな『勝ち』にこだわっていきたいものですね。
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