見出し画像

彼を知り、己を知れば百戦危うからず【孫子の兵法 #名言ノート43】

今回紹介させていただく名言はこちら!

彼を知り、己を知れば百戦危うからず

『孫氏の兵法』の中でも特に有名な一節ですね。早速掘り下げていきましょう!



どんな意味?

彼を知り、己を知れば百戦危うからず」は孫子の兵法に由来する言葉す。これは、敵の状態と自分の状態をしっかりと把握していれば、何回戦っても危ういことはないという意味です。

敵の弱点や強み、自分の強みや弱点、そして、敵の戦術や自分の作戦を戦う前にしっかりと理解しておくことが重要だということを示唆しています。


言った人

孫子(そんし)

どんな人?

孫子(そんし、紀元前544年 – 紀元前496年頃)は、古代中国の春秋時代の軍事思想家、兵法家とされています。『孫子の兵法』の著者として非常に有名です。

諸子百家時代のひとりではありますが、代表作である『孫子の兵法』は実用的な『ハウツー』の要素が前面に出ていて、しかも本質をとらえているので現代でも活用することができます。『孫子の兵法』は現代でも『使える』ノウハウであることが、孫子がいまもなお現在進行形で多くの人から支持を受け続ける理由の一つでもあります。


軍事思想家・兵法家

戦争における戦略や戦術について深く考察し、その思想は後世の軍事指導者に大きな影響を与えました。

『孫子の兵法』の著者

この書物は、世界最古の兵法書の一つとして知られ、軍事だけでなく、ビジネスやリーダーシップなど、様々な分野で応用されています。

呉の将軍

紀元前6世紀頃の呉の国に仕え、数々の戦で勝利を収めたという説があります。ただし、その実在性については議論があります。

「戦わずして勝つ」思想

孫子の兵法の最も重要な思想の一つに、「戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり」という言葉があります。これは、武力衝突を避けることこそが最善の策であるという考え方を示しています。

戦略と戦術の重視

状況分析の重要性、敵を知り己を知ること、奇襲や欺瞞の活用など、具体的な戦略と戦術について詳細に説いています。


孫子の兵法とは

『孫子の兵法』は、単なる戦闘の技術だけでなく、戦争の目的や意義、リーダーシップ、人心掌握といった幅広い視点から論じられており、現代においても多くの示唆を与えてくれます。

世界的に有名な名著

『孫子の兵法』は『The ART of WAR(戦争の芸術)』というタイトルで世界的にも有名です。

軍事の天才として名をとどろかせたナポレオン・ボナパルトの愛読書だったという有名な逸話もあります。中国やアジアといった日本にとどまらず、欧州へも影響を与えていることからも、『孫子の兵法』で主張されている内容は国柄や文化を超越した『本質』であることがうかがえます。


戦わずして勝つ

孫子の兵法の最も重要な思想の一つとして「戦わずして勝つ」という考え方があります。

実際に戦火を交えることなく、相手を屈服させ、自らの目的を達成することを意味します。これは単に戦いを避けることではなく、最も優れた勝利の形とされています。

なぜ「戦わずして勝つ」が最善なのでしょうか?

孫子は、たとえ戦いに勝利したとしても、そこには必ず自軍の損害や疲弊、戦費の消耗が伴うと考えました。百戦百勝は素晴らしいように見えても、戦いを繰り返すたびに国力や兵士が疲弊し、その隙を突かれるリスクも高まります。

「戦わずして勝つ」ためには、様々な戦略や計略が用いられます。


謀(はかりごと)で攻める

外交戦略:
相手国の同盟を崩したり、味方につけたりすることで、相手を孤立させ、戦意を喪失させる。

心理戦:
相手に自軍の強大さや準備万端であることを示し、戦う前から諦めさせる、あるいは降伏に追い込む。

情報戦:
相手の状況を徹底的に分析し、弱点や隙を突くことで、有利な状況を作り出す。

奇襲・欺瞞:
相手を欺き、油断させて弱点をさらけ出させることで、無駄な戦いをせずに優勢を確保する。

敵の計画を挫く:

相手の戦略を事前に察知し、その計画自体を頓挫させる。

敵の同盟を分断する:

敵と協力関係にある国々を分裂させ、孤立させる。

敵の軍を屈服させる:

実際に戦う前に、相手の軍隊が戦う意欲を失い、降伏するように仕向ける。

これは、軍事戦略だけでなく、現代のビジネスや人間関係など、様々な分野に応用することができます。「戦わずして勝つ」という思想は、無駄な争いを避け、より賢明な方法で目的を達成するという、普遍的な知恵として現代でも価値を持ち続けています。


ビジネス戦略

競合他社と正面から争うのではなく、新しい市場(ブルーオーシャン)を創造したり、自社の強みを活かして差別化を図ったりすることで、圧倒的な優位性を確立する。

交渉術

相手の立場や要求を理解し、自社の目的を達成しつつ、相手にも納得感を与えるような着地点を見出す。

人間関係

不必要な対立を避け、相手の意見を尊重しつつ、建設的な関係を築く。


戦う前に勝敗は決まっている

孫子の兵法からは『戦いは、戦う前に勝敗は決まっている』というメッセージとして解釈することもできます。

外交戦略であったり、心理戦であったり、情報戦であったりと、ありとあらゆる手段を尽くして『戦う前』にいかに有利な状況にもっていけるかを画策します。

今この瞬間の状況だけでなく、なぜ戦うことになったのかという背景を調べ、この戦いのキーパーソンを特定し、相手の戦力を把握し、戦略と作戦を可能な限り予測する必要があります。勝った場合と負けた場合、どのようなことが起きるのか綿密にシミュレーションする必要もあります。

しかし、どうしても実際に正面衝突で勝敗を決めなければいけないときがあります。例えば、あらゆる手段を尽くして相手よりも有利な立場に立っていることが、口に出さずとも両社の間で明確な事実なのにもかかわらず、相手がプライドの維持やメンツのためといったようなバカげた価値観で特攻を仕掛けてくるようなときですね。

本当は、正面衝突は避けるべきなのですが、手段がそれしかなくなってしまったらやるしかありません。可能な限り短期決戦で決着をつけます。勝ちは勝ちでも戦いが長引くとこちらの陣営の被害も大きくなっていき、双方にとっていいことは一つもないからです。

逆もまたしかりです。明らかに勝ち目がないときに一番やってはいけないことは『どうせ負けるなら正面衝突だ!』と、かんがえなしに総力戦で突っ込むことです。やるべきことは『話し合い』であって、ケチなプライドやメンツのために周りの人を巻き込んでいる場合ではありません。

恋人や夫婦関係、親子関係も同じです。「戦う」のは本当の本当に最終手段であり、どうしても戦わなければいけない時しか、剣を抜いてはいけません。しかも戦うのであれば、絶対に短期集中!長引けば長引くほど、お互いにとって一つもいいことはありません。

「和を以て貴しとなす」とはよく言ったもので、仲良くニコニコやってきましょうという生半可なスローガンのようなものではありません。生き抜くためには「調和」が必要であり、相互理解によって異なる文化や組織の落としどころを見つけていかなければいけません。だって絶対に「あなた」と「わたし」がぴったりと同じ意見や考え方になるのは不可能ですからね。

『孫子の兵法』はこのように、いつの時代でも通用する『本質』を教えてくれます。きっとこの先も、多くの人々に支持され続けていくことでしょう。


参考情報

📢おしらせ

最後まで読んでいただきありがとうございました。『スキ』や『フォロー』大歓迎です!Noteでの活動の励みになります!

改めましてこんにちは。『Nick』と申します。大学は出てないけれど読書を続けて外資系企業で10年以上。そんな等身大のサラリーマンが200冊以上の読書経験と、日々の仕事や暮らしの中で出会った「心に刺さる名言」を紹介します。マンガ・アニメ・映画などサブカルチャーからの引用も多数掲載!

自己紹介とご挨拶

自己紹介とメイントピックの紹介はこちら!▼

名言ノート一覧リストはこちら!▼

いつか本を出版してみたいなと夢見てたりもします!▼


いいなと思ったら応援しよう!

名言ハンターNick 読んでいただきありがとうございます。この記事の内容がちょっとでもあなたの人生の役に立てばうれしいです。