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過ぎたるは及ばざるが如し【孔子・論語 #名言ノート9】

今回紹介させていただく名言はこちら!

過ぎたるは及ばざるが如し

「すぎたるはおよばざるがごとし」と読みます。何事も過剰は良くなく、適度が大切だという意味です。

それではさっそく、この言葉が生まれた背景をみていきましょう!


名言を残した人

孔子(こうし)

どんな人?

春秋時代の中国の思想家、哲学者です。儒家の始祖でもあります。

釈迦、キリスト、ソクラテスと並び四聖人(四聖)に数えられる人物です。

春秋時代:
中国における時代区分の一つです。周の平王が王に即位した紀元前770年から現在の山西省一帯を占めていた大国「晋」が韓・魏・趙の三国に分裂した紀元前453年までを指します。


特徴や業績

孔子(こうし、紀元前551年〜紀元前479年)は、中国春秋時代の思想家、政治家、教育者であり、儒教の創始者として非常に影響力のある人物です。彼の思想は、後の中国だけでなく、東アジア全体の文化や価値観に深い影響を与えました。

1. 生涯と背景

孔子は、現在の中国の山東省に生まれました。家族は貧しかったものの、孔子は学問に熱心で、若い頃から書物を読み、知識を深めていきました。彼は一度政府で働きましたが、政治的な腐敗に失望し、教育活動を中心に生活を送るようになります。弟子に教えを広め、晩年には『論語』という言葉が集められ、後の儒教の基礎となります。

2. 儒教の思想

孔子の思想の中核は、「仁(じん)」という概念にあります。仁は人間関係における道徳的な理想で、思いやりや愛情、他者を尊重することを意味します。彼は、社会の秩序や平和を保つためには、まず個々人が自分を律し、家庭や社会で道徳を守るべきだと考えました。

また、孔子は「礼(れい)」の重要性を説きました。礼とは、社会の中での適切な行動規範や礼儀作法のことを指し、これを守ることで社会が安定するという考え方です。

3. 教育と弟子

孔子は、多くの弟子に教えを授け、彼らはその後、儒教を広める中心的な役割を果たしました。孔子自身は書物を多く残していませんが、弟子たちが彼の言葉や教えを記録した『論語』がその思想を後世に伝える重要な役割を果たしています。

4. 孔子の名言

孔子の名言は、今でも広く引用され、生活の指針として参考にされています。例えば:

  • 「古きを温ねて新しきを知る」
    (過去の知識や経験から学び、そこから新しい知恵を得ることの大切さを説くことばです。温故知新という四字熟語の元ですね。)

  • 「己の欲せざる所は人に施すことなかれ」
    (自分がされて嫌なことを他人にしてはならないという意味です。保育園や幼稚園で一番最初に教わる、社会で生きていくための重要な原理原則ですよね。)

孔子の教えは、単に道徳的な教訓を伝えるだけでなく、政治、教育、社会全体における秩序を築くための方法論を提供しました。そのため、儒教は中国だけでなく、朝鮮、日本、ベトナムなど、東アジア全域に深い影響を与えました。

孔子は、単なる理論家ではなく、現実社会における問題を解決しようとした実践的な人物でもありました。彼の思想が、いかにして長い歴史を経て現代まで続いているのかを知ることは、非常に興味深いことですね。


まとめ

今回の名言はこちらでした!

過ぎたるは及ばざるが如し

「物事はほどほどが良い、やり過ぎは、やり足りないことと同じように、よくない」という意味です。

ポイントは、「やりすぎがよくないのはもちろん良くないけど、やらないのも良くないよね」と言っているところではないでしょうか。

たまに、この名言を間違って解釈してしまっている人がいます。たとえば「あんまり頑張っても仕方ないから適度なところで手を抜くくらいがちょうどいいよね」といった感じです。

「過ぎたるは及ばざるが如し」は決して手抜きを奨励する言葉ではありません!

手を抜かずに真摯に取り組むことの大切さと、不必要な領域までやりこんで過度に時間や体力といったリソースを失うことへの警告を同時に教えてくれているのが「過ぎたるは及ばざるが如し」です。

モノや情報があふれる現代社会では、実はやりすぎないようにある程度自分でブレーキをかけることが大切だったりします。

テクノロジーが発達したことにより、私たちはいつでもどこでも情報にアクセスできるようになりました。

たとえば仕事のメールなんかはやろうと思えばいつでもチェックできますし。Teamsやその他のチャットツールでいつでもどこでも仕事関係の人たちと連絡を取ることができてしまいます。

もちろん、最低限の連絡はすべきですが、一般的に非常識とされる時間や場所でも会社のメールやチャットにアクセスする必要はないはずです。

ただ、周りの人を良く観察してみると、いついかなる時と場所でもメールやチャットの返信に取りつかれているような人を見ることがあります。

これは「過ぎたるは及ばざるが如し」に当てはめると、「過ぎたる」部分にあたります。

捉え方によっては「仕事に逃げている」と解釈することができます。仕事だけしていれば、家族との時間や自分の人生を豊かにすることへの取り組みを考えずにすみますからね。

モノや情報があふれる現代だからこそ、人生を豊かにするためには、時として、あえて「やらない」ことを自分で選択する必要があります。

もちろん、やらなさすぎはダメです。仕事であれば、やるからには必要最低限の仕事はこなすべきです。

  • 時としてあえて「やらない」ことを自ら選択する

  • とはいえやるからには必要最低限のことは「やる」

これらポイントを見事に過不足なく表現しているからこそ

過ぎたるは及ばざるが如し

は名言なのではないでしょうか?


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