生きるための逃げは有りです。有り有りです。【銀の匙 #名言ノート97】
今回紹介させていただく名言はこちら!
生きるための逃げは有りです。
有り有りです。
週刊少年サンデー で連載していた「銀の匙 Silver Spoon」という漫画からの一言です。「銀の匙 Silver Spoon」鋼の錬金術師を描いた荒川弘(あらかわ ひろむ)先生 の次作品です。

『説教』じゃなくて『対話』だから響く
慣れない生活に苦悩する主人公八軒にたいして、農業高校の校長先生から「逃げてもいい」という言葉を送るシーンが印象的です。
ただ逃げてもいいと無責任に伝えるんじゃなくて、時には逃げることも大切であり、なぜならば・・・と八軒のなやみに真正面から向き合う姿が描かれます。
校長先生は、八軒にたいして、『逃げたことに負い目を感じることはあっても、逃げた後で起こったことや出会った人たち、それらも否定するものだったのか?』と問います。

八軒は、色々と思い出しながら、『逃げた先で経験したことは学びが多く、楽しく豊かに過ごせた』ということを思い出します。
校長先生は『説教』ではなく『フラットな問い』によって、八軒の中にすでにあったけど見えなくなってしまっていた『答え』に気付かせるようなコミュニケーションをとっていることがわかります。
校長の見た目からしてどんなに若くても50代だとは思うんですが、高校一年生の、言ってしまえばまだ子供である八軒にたいして、しっかりひとりの人間として尊敬をもって向き合っている姿勢が伝わってきますね。

説教ではなく、あくまでも相手を尊重したうえでの『対話』です。私は30代後半のアラフォーなのでこのとしになってしまうともはや主人公の八軒ではなく校長先生側に感情移入しちゃうんですよね。笑
相手の年齢などの特定のパラメーターに左右されずに、若者の悩みから逃げず、かといって年上だからと言って雑に扱わずに、銀の匙の校長先生のような振る舞いができるように常に心掛けたいものです。
『銀の匙 Silver Spoon』のあらすじ

漫画『銀の匙 Silver Spoon』は、『鋼の錬金術師』の作者である荒川弘先生の作品です。作者自身が農家の出身で農業高校を卒業しているため、リアルな農業高校生活が描かれています。作中に登場する高校には実在のモデルも存在します。
主人公・八軒勇吾の物語
物語の主人公である八軒勇吾は、中高一貫の進学校に通っていましたが、家庭でも学校でも居場所を見失い、寮のある農業高校へ進学します。彼は成績評価に疲弊し、親の期待に応えられない自分に価値がないと感じていました。しかし、高校ではトップの成績を取ろうと農業高校を選んだのです。

農業高校での戸惑いと成長
元々成績は優秀でしたが、進学校では成績が下降気味だったため、農業高校で巻き返しを図ろうとしました。しかし、農業高校では食品化学や酪農など、彼にとって未知の専門科目が多数ありました。
多くの同級生が実家が農業を営む中で、八軒は懸命に勉強し、総合で首席になります。しかし、なぜか満たされない感覚を覚えます。それは、周囲の友人が皆「夢」や将来への希望を持っているのに対し、自分にはなりたいものがなく、まるでダメ人間のように感じていたからです。
八軒は、家業を継ぐ同級生のことを「気楽」だと決めつけていましたが、友人たちとの交流を通して、人それぞれに様々な悩みがあることを知っていきます。この物語は、夢を持たないことに悩む八軒が、農業高校での生活や友人との出会いを通じて、自分自身の価値や将来を見つめ直していく成長の物語です。
『銀の匙』は多くのシーンで新しい価値観に気付かせてくれる作品です。
いろんな『大人たち』の考え方に触れて主人公は成長していきます・・・。

紹介しきれないくらいいいシーンが多いです。

それでいて説教臭くなく、エンタメとして昇華しきっているところが、作者の荒川弘さんのウデのすごさですね。ギャグシーンも満載で、スラスラ読めます。

まとめ
今回紹介させていただいた名言はこちら!名作漫画『銀の匙』からの一言でした。
生きるための逃げは有りです。
有り有りです。
ひと昔まえに比べて、近年では『逃げていい』という言葉をよく聞くようになりました。ただし、忘れてはいけないのは『次の挑戦のために』という文脈があることです。
単純にエンタメとしての質が高い作品でありつつ、深い教訓を教えてくれる名作漫画ですので、まだ読んだことがないのであればこの機会にぜひ手に取ってみることをオススメします!
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改めましてこんにちは。『Nick』と申します。大学は出てないけれど読書を続けて外資系企業で10年以上。そんな等身大のサラリーマンが200冊以上の読書経験と、日々の仕事や暮らしの中で出会った「心に刺さる名言」を紹介します。マンガ・アニメ・映画などサブカルチャーからの引用も多数掲載!
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