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脳はバカ、腸はかしこい【腸を鍛えたら、脳がよくなった #名言ノート81】

本日紹介させていただく名言はこちら!

脳はバカ、腸はかしこい

名言というよりは本のタイトルです。2012年が初版ですが私が手元に持っている2013年に発行された版の段階で20刷発行されている超人気本です。2025年の現時点でアマゾンでの評価を見てみても星が4.2で590個の評価がついていることからも、長年読まれ続けている本だということがわかります。

この表現は、現代人がともすれば「脳」でばかり物事を考えがちであるのに対し、実は「腸」が私たちの心身の健康に非常に重要な役割を担っており、その賢さに気づくべきだというメッセージを含んでいます。精神的な不調が腸の状態に影響を与えたり、逆に腸の状態を整えることで精神状態が改善したりするなど、脳と腸が密接に連携していることを、誰でもわかるストレートな言い回しで表現しています。



言った人

藤田 紘一郎(ふじた こういちろう)

日本の医師であり、医学者です。特に寄生虫学、熱帯医学、感染免疫学が専門で、東京医科歯科大学名誉教授を務めていました。2021年5月14日に81歳で亡くなりましたが、その研究や啓発活動は、日本の健康意識に大きな影響を与えました。


経歴と専門分野

1939年に中国東北部(旧満州)で生まれ、東京医科歯科大学医学部を卒業後、東京大学大学院で寄生虫学を専攻し、医学博士を取得しています。テキサス大学での研究経験もあり、金沢医科大学、長崎大学医学部、東京医科歯科大学大学院、人間総合科学大学などで教授を歴任しました。
日米医学協力会議のメンバーとして、マラリアやフィラリアなどの免疫研究を行う傍ら、「寄生虫体内のアレルゲンの発見」や「ATLウイルスの伝染経路の解明」など、多くの学術的な業績を残しています。


一般向けの活動と主な主張

藤田さんは、専門知識を一般の人々にも分かりやすく伝える活動にも力を入れていました。特に、腸内環境の重要性について数多くの著書を執筆し、メディアでも発言していました。

  • 「脳はバカ、腸はかしこい」という言葉に代表されるように、脳腸相関の考え方を広め、腸が免疫機能や精神状態に大きく影響することを発信しました。

  • アレルギーや花粉症の原因を、寄生虫の撲滅による免疫バランスの変化と関連付ける「衛生仮説」を提唱し、その研究の一環として、自らの体内で15年間サナダムシを飼育していたことでも知られています。

  • 腸内細菌の重要性を強調し、腸内環境を整えるための食事法や生活習慣について、具体的なアドバイスを提供していました。


主な著書

数多くの著書があり、その多くは一般向けに健康や免疫、腸内環境について解説したものです。代表的な著書には以下のようなものがあります。

  • 『脳はバカ、腸はかしこい』

  • 『腸をダメにする習慣、鍛える習慣』

  • 『人の命は腸が9割』

  • 『ヤセたければ、腸内「デブ菌」を減らしなさい!』

  • 『免疫力』

  • 『笑うカイチュウ』


脳はバカ、腸はかしこい

「脳はバカ、腸はかしこい」という表現は、近年注目されている脳腸相関(脳と腸の相関関係)という考え方を、一般の人にも分かりやすく伝えるために使われる比喩的な言葉です。

脳腸相関とは?

脳腸相関とは、脳と腸が密接に影響し合っている状態を指します。以前は、脳が体の司令塔であり、腸は単なる消化器官と考えられていましたが、最近の研究で腸が独立した神経系を持ち、脳に匹敵するほど重要な役割を果たしていることが明らかになってきました。


「脳はバカ」の意味

これは、脳が時に感情やストレスに流されやすく、合理的な判断ができないことがある、という側面を指しています。たとえば、不安やストレスを感じるとお腹が痛くなったり、食欲がなくなったりするのは、脳から腸へネガティブな信号が送られているためです。

また、現代社会において、情報過多や複雑な人間関係からくる精神的なストレスは、脳を疲弊させ、その機能に悪影響を及ぼすことがあります。

ストレスから一時的に現実逃避するために、体に良くないジャンクフードなどをドカ食いしたり、スマホのガチャやギャンブル、クスリなどに逃げてい依存してしまうこともあります。


「腸はかしこい」の意味

「脳はバカ」にたいして、「腸はかしこい」という言葉は、以下のような腸の優れた機能を指します。

  • 「第二の脳」と呼ばれる独自の神経系を持つ: 腸には脳に次ぐ数の神経細胞が存在し、独立して機能する腸管神経系を持っています。これにより、脳からの指令なしに消化吸収や排泄といった複雑なプロセスを自律的に制御できます。

  • 免疫機能の要: 腸には体全体の免疫細胞の約7割が集まっており、病原菌などから体を守る重要な役割を担っています。

  • 幸せホルモンの産生: 精神の安定に関わるセロトニン(幸せホルモンとも呼ばれる)の約9割は腸で作られると言われています。つまり、腸の状態が精神状態に大きく影響するということです。

  • 腸内細菌の働き: 腸内には多様な細菌が生息しており、これらの腸内細菌がビタミンの合成、食物繊維の発酵、免疫機能の調整など、私たちの健康に多岐にわたる良い影響を与えています。腸内環境が整っていると、これらの有益な作用が最大限に発揮されます。


大先輩の腸と超新人の脳

進化の歴史において、腸の形成は脳の形成よりもはるかに古く、生命活動の根源に位置づけられる器官です。

腸は、生命が食物を取り込み、生命活動を維持するための最も基本的な器官として、数十億年前の生命の初期段階から、その原型が存在していたと考えられます。消化器系の起源は非常に古いんです。

動物が誕生し、他の生物を捕食してエネルギーを得る「消化」という戦略をとった時点で、それを可能にする器官が必要でした。単細胞生物から多細胞生物へと進化する過程で、体内に取り込んだ栄養を消化吸収するための基本的な構造として「腸(消化管)」が最初に形成されました。

もちろん、人類がサルから分派したとされる約700万年前(諸説あり)にはすでにその体に現代の私たちも持つ腸は備わっていました。

次に脳ですが、特に、人類の脳は、約700万年前に類人猿から分化した猿人の段階ではチンパンジーと変わらない大きさ(約350cc)でした。約200万年前の原人段階で約1000ccに、そして現代の新人(ホモ・サピエンス)では約1350ccまで急速に大型化しました。

このように、何億年というキャリアがある腸と比べて、人類の脳はたったのここ数百万年の歴史しかなく、しかも段階的に急ピッチで進化を遂げてきています。人間の脳は急激に発達した文化に対してその進化が追いつけていません。

石器時代のような狩猟採集時代には農耕技術がなかったので果物のなる木をみつけたら、できるだけ食べつくしてしまうことが最も賢い戦略でした。果物を見つけた瞬間(詳細には、果物がある『かも』という期待値がマックスに達した瞬間)に脳内ではドーパミンという快楽物質が放出され、「もっと!もっとだ!」という衝動が発生するような仕組みなっています。

現代を生きる私たちの脳もおなじシステムで動いています。だからスマホのガチャにはまったり、ジャンクフードやスイーツをドカ食いしてしまったり、夜な夜なポルノ動画を視聴して気づいたらとんでもない時間が経過してしまったりします。これは脳がドーパミンにハッキングされている状態であり、まさに「脳はバカ」と言われてしまうゆえんです。

半面、腸は短期的な快楽に左右されません。脳の暴走により摂取された大量のジャンクフードやスイーツは、腸からしたら「バカな脳がまたやりやがった・・・」という迷惑行為でしかありません。腸はその内部に構成される腸内細菌と連携して、せっせと消化作業をすすめます。場合によっては下痢や便秘によって私たちに適切に体の状態を知らせてくれます。

実際は腸の方が大先輩なのに、なぜか一番の新人の気まぐれで重労働を課せられてしまっているという何とも不憫な立場ともいえるかもしれません・・・。しかし腸に重労働を課すかどうかは、私たちの意思によって食生活をかえることでコントロールすることができます。


体験談:腸をケアしたら不安障害が消えた

私の体験談としては、もともと過敏なタイプだったこともあり、仕事の部署移動がトリガーになって不安障害っぽくなってしまったことがありました。これといった明確な理由がないのに常に不安で、胸やけがあり、たまに原因不明の動悸も発生していました。慢性的な疲労感もあり、寝ても寝ても眠かったです。きっと体内のあちこちで炎症がおきていて免疫システムが暴走していたことによって体内から疲労がたまっていたんだと思います。

そういったストレスを緩和するために無意識に夕食を満腹以上にドカ食いするようになり、アルコールもよく摂取してました。

瞑想や運動や、紙に不安を書き出すメソッドなどを試してみましたが、どれも効果はいまいちでした・・・。

完全に回復できたいまとなって振り返ると、一番の決め手は食生活の改善でした。夕食のドカ食いをやめ、炭水化物の摂取量を意図的に減らしました。

  • お茶碗に大森の白米の量を半分にして、そもそも満腹まで食べない

  • 朝食はしっかり取り、極力納豆を食べるようにする

  • 胃や腸に刺激を与えるコーヒーをやめる

この3つが特によかったんじゃないかと思っています。いまも続けています。結局のところ、私の不安障害は食生活を改善することで解消されました。「脳」ではなく「腸」をケアしたことで「脳」もよくなったんです。

じっさい、寝ても寝ても眠かったのがうそのように、7時間も寝れば自然と目が覚めて日中は眠くならずに活動できるようになりました。ずっとやりたかったプログラミング学習やブログの再開にもかなり前向きに取り組めています(朝活と通勤中の電車内がほとんど)

不安障害のころと比べて3倍くらいの生産性で活動できているように感じます。そして何よりうれしいのが、何をしていてもポジティブな気持ちで入れるということです。

これは腸が健康な状態なので、セロトニンと呼ばれる幸せに関するホルモンが十分に生成できているのではないかと思っています。意外なことに、あらゆるホルモンのほとんどは実は脳ではなく腸で生成されています。近年急増している不安障害やうつといった精神疾患にたいして、アタマやメンタルに効くクスリや瞑想といったケアをするよりも、実は体に良いものをしっかりと摂取する方が回復の効果があるケースがいくつも観測されています。


まとめ

今回は「脳はバカ、腸はかしこい」という言葉を紹介させていただきました!

私たちの健康にとって腸の重要性が非常に高く、その機能を理解し、大切にすることが心身の健康維持に繋がるということを教えてくれる言葉です。

腸内環境を整えることが、ストレスの軽減や精神の安定にも繋がる可能性があるため、日々の食生活や生活習慣を見直すことの重要性が改めて注目されていますね。

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改めましてこんにちは。『Nick』と申します。大学は出てないけれど読書を続けて外資系企業で10年以上。そんな等身大のサラリーマンが200冊以上の読書経験と、日々の仕事や暮らしの中で出会った「心に刺さる名言」を紹介します。マンガ・アニメ・映画などサブカルチャーからの引用も多数掲載!

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