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ダンスするように生きる【嫌われる勇気 / アドラー心理学 #名言ノート100】

今回紹介させていただく名言はこちら!

ダンスするように生きる

有名な自己啓発本である『嫌われる勇気 -自己啓発の源流「アドラー」の教え-』からの一言です。

アドラー心理学を若者に説く哲学者が、『嫌われる勇気』の総まとめとして、若者に贈る最後の言葉です。また、書籍『嫌われる勇気』の最終章のタイトルでもあります。

簡単に要約すると、『人生は他人と競争をするレースではなく、「いま、ここ」を生きるためのものである。』という意味です。



ダンスするように生きる

嫌われる勇気』における「ダンスするように生きる」という表現は、アドラー心理学が提唱する人生のプロセスとしての側面を非常にうまく表しています。

これは、人生を固定された目的地に向かう旅ではなく、瞬間瞬間に選択し、創造していくダンスになぞらえたものです。

青年
「ダンスを踊っていれば、それでいい?」

哲人
「ええ。ダンスにおいては、踊ることそれ自体が目的であって、ダンスによってどこかに到達しようとは誰も思わないでしょう。無論、踊った結果としてどこかに到達することはあります。踊っているのですから、その場にとどまることはありません。しかし、目的は存在しないのです。」

哲人は、目的は存在しないと言っていますが、厳密にいえば『ダンスそのもの、もしくはダンスを踊ることによって今を楽しむこと』が目的なんだということを伝えたいんだと、私は解釈しています。

私は、『嫌われる勇気』における『ダンスするように生きる』という言葉を思うたびに、いつもルノワールのムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会』を思い出します。

ルノワールの『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会』

発表会で真剣に踊るようなダンスじゃなくて、みんなでわちゃわちゃしている様子がとても印象的です。ダンスのうまいへたは重要ではなく、『この場を楽しもうという姿勢そのもの』がとても重要だということを直感的にわからせてくれる一枚です。

マティスの『ダンス』ロートレックの『ムーラン・ルージュの踊り』など、芸術家はダンスを題材にすることが多いですね。

マティスの『ダンス』
ロートレックの『ムーラン・ルージュの踊り』

誰と踊ったっていい。

何なら一人で踊ってもいい。

大事なのは『いま、ここ』を生きて、精一杯楽しむことなんですから。


対話を通して成長する青年の物語

『嫌われる勇気』は哲人と青年の対話形式で構成されています。

哲人と青年の二人の対話は『「トラウマ」をどうとらえるか』から始まります。そして最終的には、『ダンスするように生きる』という結論に至る。といった構成になっています。

どの章を読んでも、その都度気づきがありますし、なんなら通しで読まなくてもパッと開いて気になるところから読み進めても、何ら問題はありません。大切なのは『気づき』を得ることだからです。

◆「トラウマ」の否定

過去の出来事が現在の自分を規定するという「原因論」を否定し、人は「目的」を持って生きているという「目的論」を提唱します。

◆「すべての悩みは対人関係」

人間の悩みのほとんどは対人関係に起因すると考え、その解決策を示します。

◆「課題の分離」

自分の課題と他者の課題を明確に区別し、他者の課題に介入せず、自分の課題に他者を介入させないことで、健全な人間関係を築くことを説きます。

◆「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」

幸せに生きるために必要な要素として、ありのままの自分を受け入れる「自己受容」、他人を無条件に信頼する「他者信頼」、そして共同体の中で他者に貢献する「他者貢献」を挙げます。

◆「いま、ここ」を真剣に生きる

過去や未来に囚われず、現在の瞬間に集中することの重要性を強調します。『ダンスするように生きる』という価値観が紹介されているのがこの章になります。


哲学書なのに読みやすい

嫌われる勇気』ではフロイト、ユングと並ぶ心理学の三大巨匠の一人であるアドラーの思想を、初心者にも分かりやすく紹介しています。構成としてもとてもシンプルで読みやすいです。

登場人物は青年と哲学者の二人だけ。悩みを抱えた青年が哲学者(哲人)を訪ね、アドラー心理学に基づく哲人の言葉に反発しながらも、徐々に理解を深めていくという物語形式で進むため、読者は青年とともに学びを進めることができます。

  1. 疑問や怒りを抱えた青年が哲学者(哲人)の書斎の扉をたたく

  2. 哲人は青年をこころよく受け入れ、対話が始まる

  3. 対話が通して青年の価値観が少しだけ変わる

  4. 新たな気付きを得た青年が岐路につく

  5. 青年が新たな気付きをもとに新たな疑問と怒りを抱える

  6. 別の日に青年が哲人の書斎の扉をたたく

この1~4までがひとつの章になっています。そして、このサイクルを何度も回すことで、哲学者と青年の対話の内容がどんどん深くなっていく構造になっています。

哲学者の書斎が舞台で、哲学者と青年しか登場人物がいない演劇のようなものを思い浮かべてもらえると、映像としてもイメージできるかもしれません。演劇というほど動きがないので、会話のスピーディーさからもコントっぽいと言ったほうが私としてはしっくりきます。お笑い要素はないですが。

自己啓発本ではありますがその本質は『哲学書』なので時代に流されない本質が多く語られています。いつ読み返しても新しい気付きがありますし、そもそもとても読みやすいので小説みたいな感覚で読み進められて楽しいです。本棚に一冊あっても決して損ではない名著だと思います。

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改めましてこんにちは。『Nick』と申します。大学は出てないけれど読書を続けて外資系企業で10年以上。そんな等身大のサラリーマンが200冊以上の読書経験と、日々の仕事や暮らしの中で出会った「心に刺さる名言」を紹介します。マンガ・アニメ・映画などサブカルチャーからの引用も多数掲載!

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