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“さん”をつけろよデコ助野郎!!【AKIRA #名言ノート6】

今回紹介させていただく名言はこちら!

“さん”をつけろよデコ助野郎!!

こちらの名言(というか名ゼリフ)、ご存じでしょうか?

アニメ映画界のマスターピースとして今もなお燦然と輝く大友克洋さん原作のアニメ映画『AKIRA』にて、登場人物の鉄雄から呼び捨てにされた主人公・金田が言い放ったセリフです。

「これのどこが名言なの?」

と思うかもしれませんが、このセリフが発せられた背景を知ることで

『親しき中にも礼儀あり』の神髄をより深く理解できるかもしれません。

いや、そりゃないか。

単純に私が好きで紹介したかっただけです。



名言を残した人

金田正太郎
(アニメ映画『AKIRA』主人公)


概要

金田「俺ァまた心配しちまったぜ? またベソかいて泣いてんじゃねェかと思ってよ」

鉄雄「金田、おめぇが目障りだったんだよ……。ガキの頃から何をするのもお前が指図しやがる。いつも子供扱いだ……どこにでも出てきてボス面しやがる!!」

金田「おめェもボスになったんだろぉ? この瓦礫の山でよぉ」

鉄雄「金田ァァァ!」

金田「さんをつけろよデコ助野郎!」

鉄雄「死ねェ~~~~!!!!」

金田は不良少年グループのリーダー格です。ただ、「さん付け」を強制するような厳格なグループではなく、他の仲間たちも呼び捨てにするのが普通でした。

鉄雄は金田の幼馴染であり、大人しい性格でイジメを受けやすかったために金田に庇護され続け、不良少年グループの仲間たちからも守られ続ける立場だったことで劣等感に苛まれていました。しかしある事件をきっかけに超能力に覚醒した後は全能感に溺れて多数の人間を殺傷し、かつての仲間まで手にかけてしまいます。

本作の主人公である金田は、暴走する鉄雄に落とし前を付けるためたった一人で彼に立ち向かいます。鉄雄は増長の中にも劣等感を隠し切れません。

金田はそんな鉄雄にかつての面影を見出しながらも、「さんをつけろ」と決別するように言い放つのでした。(よく見ると金田は会話中、この台詞が出る前からレーザーライフルの銃口を鉄雄に向けている)

このことからもわかるように、「“さん”をつけろよデコ助野郎!!」というセリフの裏側には悲しすぎる人間ドラマが横たわっています。

金田としては、呼び捨てにしてきているかつての親友にたいして怒りを覚えているのではなく、落とし前として彼を自らの手で何とかする(殺す)しかないところまで来てしまっている状況に対して、自分で自分を鼓舞するように「さんをつけろ」と叫んでいるように見えます。

もともと呼び捨て同士で呼び合っていた仲であるかつての仲間だった存在、鉄雄にたいし、あえて「さん」をつけて呼ぶことを強要する発言を金田にさせることで、心の葛藤、命の取り合いをしている緊迫した状況のテンション、漢気あふれる金田の性格、それらすべてが折り重なるように受け手(視聴者)に伝わるように綿密に計算されたとても巧みなセリフ回しではないでしょうか。

仮に私が該当のシーンに対して「なにかいいセリフを主人公に言わせてよ。考えてみて」と言われたとしても、「“さん”をつけろよデコ助野郎!!」は絶対に思いつかないですね。考えた人は本当に天才だと思います。


実は原作漫画では言ってない

原作漫画は展開が大きく違います。

そして元になったと思しきシーンでは、金田が「なンか用か」と叫びつつ銃を構えてます。

「“さん”をつけろよデコ助野郎!!」は映画版オリジナルだったんですね。個人的には「“さん”をつけろよ」のほうが圧倒的に好きですね。作品から受ける印象の深みが全く違います。



AKIRA観たことありますか?

ここまで読んでいただきありがとうございます!

さて、最後に質問させていただきたいのですが、AKIRA観たことがありますか?

1988年のアニメ映画なのですが、作画のクオリティが非常に高く、2025年現在でも全く色あせることがありません。映像もさることながら、音楽、効果音、声優さんたちの演技、演出など作品を構成するすべての要素が高品質です。小話としては、実は当時のジブリのアニメーターたちがAKIRAの現場を手伝った・・・なんてネタもあります。

AKIRAといえばタイトルは有名ですが実は見たことがないという人が多いのでは・・・と思ってます。

アキラといえば、アキラだと思ってたやつがアキラじゃないあるあるが有名です。

『ほう、この赤いバイクに乗ってる主人公がアキラか・・・え?金田?じゃあこの引っ込み思案だけど重要そうなキャラがアキラかな・・・え?鉄雄??あ!なるほどね、とうとう出てきた子供だけど老人みたいな見た目のこいつがアキラだな!超能力使ってるし!・・・え?タカシ???・・・・アキラいつ出てくんねん・・・』

金田(アキラじゃない)

このバイクめちゃくちゃ有名ですよね~。AKIRA=このバイクだけは知ってるって方も多いのでは。それにしてもこのポスター見たらこいつがアキラなんだなって勘違いしても仕方ないですよね。笑

鉄男(アキラじゃない)

タカシ(アキラじゃない)

謎めいた登場シーンからのインパクトが強烈なビジュアル。AKIRAってなんか超能力が出てくる話なのか!?という最初のフックとしてかなり重要な登場の仕方をするタカシ。でもアキラじゃない。


AKIRAおススメです!

ちょっと前にYoutubeで無料公開していたのですが、その時はネットが大騒ぎになってましたね。今もなお根強い人気を誇る名作なので、もしも興味があるのであれば是非鑑賞していただきたいです。

この記事を書いてて思い出したんですが、私がAKIRAを観たきっかけは当時中学校になったばかりのころにできた友達のひとりに「アキラ」くんがいて、そいつがVHSを家に持ってきてくれてテレビデオ(ブラウン管テレビにビデオデッキがくっついてるやつ)で再生して一緒にみたことでした。懐かしいな~。元気にしてるかなアイツ

漫画版もおすすめですが映画と比べて淡泊な印象です。ただ、画力がめちゃめちゃ高い!漫画界は大友以前、以後といわれるくらい、漫画の描き方そのものに影響を与えた作品なので、こちらもチェックしてみてください!

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改めましてこんにちは。『Nick』と申します。大学は出てないけれど読書を続けて外資系企業で10年以上。そんな等身大のサラリーマンが200冊以上の読書経験と、日々の仕事や暮らしの中で出会った「心に刺さる名言」を紹介します。マンガ・アニメ・映画などサブカルチャーからの引用も多数掲載!

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