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おまえがナンバーワンだ!!【ドラゴンボール / ベジータ #名言ノート96】

今回紹介させていただく名言はこちらです!

おまえがナンバーワンだ!!

多くの人にとって、このセリフは『がんばれカカロット…おまえがナンバー1だ』という形でお馴染みかもしれません。そう、これは、あの『ドラゴンボール』におけるベジータの心境の変化を象徴する、あまりにも有名な一言です。

「汚ねぇ花火だ」「超サイヤ人のバーゲンセール」などの数々の名言を残しているベジータの名セリフからとくに有名な『おまえがナンバーワンだ!!』について掘り下げていきます



本当の強さ

サイヤ人の王子として強さ、特に「自分がナンバー1であること」にこだわり続けてきたベジータは、魔人ブウとの戦いを通じて悟空の戦い方や生き様を深く理解します。悟空は「誰かを守るため」に、そして純粋に「戦いを楽しむため」に強さを追求し、勝利に固執しない姿勢を見せてきました。

そんな悟空の生き様に対してベジータは以下のように言っています。

「だが…あいつは違う…勝つ為に戦うんじゃない 絶対負けない為に限界を極め続け戦うんだ…! …だから相手の生命を断つ事に拘りはしない…」

ドラゴンボールがどんな作品なのかとか、悟空とかベジータがどういった生い立ちなのかはあまりにも有名なので割愛します。むしろ、「お前がナンバーワンだ!!」と言い切るに至ったベジータの全セリフを見れば、それだけで十分に感動は伝わるかと思うので紹介させていただきます。

「カカロット…すごいヤツだよおまえは…」

「…あの魔人ブウはオレにはとてもかなう相手じゃなかった…」

「あいつと闘えるのはおまえだけだ…」

「…なんとなく解った気がする………何故天才である筈のオレがお前に敵わないのか…」

「守りたいものがあるからだと思っていた…守りたいという強い心が得体の知れない力を生み出しているのだと…………確かにそれもあるかもしれないがそれは今のオレも同じ事だ…」

「…オレは、オレの思い通りにする為に…愉しみの為に…敵を殺す為に…そしてプライドの為に戦ってきた…」

「だが…あいつは違う…勝つ為に戦うんじゃない 絶対負けない為に限界を極め続け戦うんだ…! …だから相手の生命を断つ事に拘りはしない…」

「…あいつは遂にこのオレを殺しはしなかった…まるで今のオレがほんの少しだけ人の心を持つようになるのが解っていたかの様に…」

「…アタマに来るぜ…!戦いが大好きで優しいサイヤ人なんてよ…!!」

「がんばれカカロット…」

お前がナンバーワンだ!!

「お前がナンバーワンだ!!」という決め台詞のまえに「頑張れカカロット…」といっているところもグッときますよね。なんせベジータは悟空のことを超えるべきライバルだと認識しつつも、真正面から認めるような態度はとっていませんでした。

「…アタマに来るぜ…!戦いが大好きで優しいサイヤ人なんてよ…!!」というセリフからもわかるように、戦いが好きで優しいサイヤ人がアタマにくるのかというと、自分もそうなりたいという独白のほかありません。

ベジータはいつのころからか、強いだけでなく、『優しい』悟空にあこがれを抱いていたことがわかります。とはいえもともとは自分はエリート中のエリートの王子、悟空は下級戦士(しかも幼くして地球におとされているため戦士としてまともに正式な訓練を受けていない)という関係性もあり、悟空のすごさを心から認めることができていなかったんでしょう。

そんなベジータが、ついに己のプライドを折り、悟空が自分よりも上であることを認める感動的なシーンです。この瞬間にベジータは初めて悟空と真正面から向き合えたといってもいいのではないかと思います。


歪んだプライドからの解放

少し話はそれますが、日本人は礼儀正しいと言われつつも、ちょっとネットを除くと罵詈雑言が飛び交っているなんて言うのは日常茶飯事です。特に匿名性が高いSNSや掲示板でそういった傾向が顕著に表れていると思います。

礼儀正しくて優しいという日本人の特性は、実は儒教をベースとする朱子学から発展した同調圧力が根底にあるんじゃないかと思います。心の底から礼儀正しく、優しくしたいからしているんじゃなくて、周りの目が気になるから、みんなそうしているから自分も礼儀正しく、優しくしなきゃ・・・といった心理ですね。

もちろん、きっかけはどうあれ、みんなが礼儀正しく、優しくふるまう社会は平和です。表面上は。

自分の心にフタをして、みんながみんなの気持ちを優先する社会では、個々人のメンタルにストレスがたまるのは仕方がないかと思います。

そんな個人が抱えるストレスのはけ口になっているのが、匿名性の高いネットでのコミュニケーションなんじゃないかなと思います。

何が言いたいのかというと、私たち日本人は人によって程度はあれど、あるていど『歪んだプライド』を持って生きているんじゃないかなということです。

そして、ベジータが

「がんばれカカロット…お前がナンバーワンだ!!」

と言えるようになるまで、彼も歪んだプライドに苦しめられていたんじゃないかなと思います。

  • 王子として生まれたからには誰よりも強くなければいけない。

  • 下級戦士のカカロットなどに負けるわけにはいかない。

といったように、『〇〇せねばならない』の精神が行動原理になってしまっています。

しかし、実際にベジータの故郷である惑星ベジータはフリーザの策略によって消滅しているため、王子もクソもありません。下級戦士よりも強くないといけないというのは誰に言われるでもなくベジータが勝手に決めた自分ルールです。

そういった反骨精神をもって物事に取り組むことは悪くはありませんが、持続可能性がありません。なぜならば目標達成の基準が『自分』ではなく『他人』にあるからです。

しかし、ベジータは『この歪んだプライド』という呪縛から自らを開放することができました。それが、

頑張れカカロット…お前がナンバーワンだ!!」

というセリフに込められていると思います。つまり、このセリフには、悟空のことを認める=初めて悟空とまっすぐ向き合うことができた。という感動以上に、はじめてベジータが自分自身と向き合うことができたという意味合いが含まれていることがわかります。感動が二重構造になっていることで、多くの人の心に残る名シーンになってます。

何が言いたいのかというと、私たちも『歪んだプライド』を自覚して、自分を縛っている存在(ベジータであれば悟空)をあるがままに認める姿勢が重要なんじゃないかということです。

人生がうまくいっているとかいってないとか、そういった基準を自分ではなく他人に置いてしまうと、どこまで行っても自分の人生を生きることができません。ベジータのように、自分が認めたくない存在だからこそ、ありのままに認めてみてはいかがでしょうか?

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改めましてこんにちは。『Nick』と申します。大学は出てないけれど読書を続けて外資系企業で10年以上。そんな等身大のサラリーマンが200冊以上の読書経験と、日々の仕事や暮らしの中で出会った「心に刺さる名言」を紹介します。マンガ・アニメ・映画などサブカルチャーからの引用も多数掲載!

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